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設計、施工、監理を担当
30代になるのを機に家を買おうと考えたご夫婦は、ご主人の実家近くのエリアでリノベーションを検討した。
「都内なので、一軒家よりもマンションが現実的。新築物件で内装や間取りが希望に合うものは見つけにくい中、リノベーションなら自分たちのスタイルに合わせて設計できるのが魅力でした」
リノベーション計画のために奥様がまず作られたのが、要望書。
“お手入れがしやすい” “色味は4色まで”などの全体テーマに加えて、各部屋のイメージ写真や収納計画、こだわりたい部材を選んだ理由まで、詳細に記した。
「初めて自分の思い通りに空間を描けるのでワクワクして取り組みました。最初の打ち合わせから持参したのですが、具体的なフィードバックがありました」
要望書はご夫妻が目指すスタイルのルートマップとして、建築士や担当者と共有し、打ち合わせを進めた。
お手入れや掃除のしやすさは、素材や設備を選ぶと基準のひとつ。例えば床材は傷がつきにくく、メンテナンスのしやすいフロアタイルを選ばれたり、本棚と横並びの収納にはロボット掃除機が自由に出入りできる掃除用具収納を設けた。掃除のしやすさからキッチンや脱衣室など水回りの壁を全体的にパネル貼りにしたいと考えていたそうだが、予算もアップしてしまうことと、全面でなくてもいいのでは?とアドバイスを受けたところもあったという。
愛蔵のコレクションをすっきり収める壁一面の本棚は設計当初からセレクトしていたもの。リモートワークが増えたことに加え、将来は子供がリビングで勉強もできるようにと考えてデスクも組み込んだとか。
「自宅で仕事をするのもの快適ですし、休日も蔵書のマンガをのんびりと読んだりと、外に出かけるよりも、このリビングで過ごす時間が何より楽しい」とご夫妻。
「写真などで内装イメージを固めておくと打ち合わせもスムーズです。
また、自分が住んだときに、どう動くかを具体的に想像することで収納計画が見えてくると思います。やりたいことはこだわりつつ、プロに任せる部分をも持つことが大切かもしれません」
こだわりを積み重ねていくとオーバーしたのは予算。担当者は、ご夫婦のこだわりを大切にしながら、代替できそうなものや、そこまでしなくてもと考えられるものをリストアップしてくれたとか。たくさんのリノベーションを見てきたプロの提案に沿って予算内におさめた。実際に住んでみても、提案を聞いて良かったと実感しているという。
要望書をベースにたくさん打ち合わせを重ねたことで、目指すライフスタイルを手に入れたご夫妻。設計段階で議論しつくしたので、住んでみてこうしたら良かったということがほとんどないそうだ。
フローリングを使わず、フロアタイルのみで仕上げた。リノベをする前から、丈夫さやお手入れの楽さ、ゴミが目立たない白っぽい色があるのもお気に入りポイント
壁付けキッチンを希望していたが、洗面台をリビング入口に設置したかったので、対面式に移動することになった。奥の収納棚もあるので、スッキリ見せることができたそう
ゴチャつきがちなキッチン雑貨やオーブンなどの調理家電も、リビングから見せずに収納。少し奥まっている棚なので、ゴミ箱を置いてもスッキリと収まる
リビングの本棚の脇に設けた収納は掃除用具専用。扉の下が開いているので、ロボット掃除機が自由に出入りでき、引き戸にした各部屋まで回れるのでお部屋はいつも快適
アクセントクロスを貼った壁掛けTV用の壁は造作。正面からは見えない収納が両脇についている
両脇に同じ大きさの収納棚がある。ゲーム機やAV機器だけではなく、リビングで行うストレッチ用具なども入る。使う場所近くに収納があると整理整頓もしやすい
帰宅後だけではなく、いつでもすぐに手を洗えるように、使用頻度の高い洗面台は独立させてリビング側に。どちらかがバスルームを使っていても気を使わず利用できる
トイレは個室にするか迷われたそうだが、脱衣、洗濯と一体化させて広く。乾燥機付きの洗濯機と併用しながら、部屋干しをする。洗濯物が多くなっても安心な2列のバー