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設計、施工、監理を担当
愛犬と暮らして数年。仔犬の頃にクロスをかじられてしまい、壁がボロボロになっていたと振り返るY様。築18年のマンションなので、配管や設備もそろそろ交換を考えるタイミングでもあったとか。
そこで、愛犬と心地よく過ごせて、夫婦が便利に生活できる家を目指してリノベーションを決めたそう。
動線を分けることと、愛犬が噛んで壁がボロボロにならない対策をしたいと相談した。
愛犬が過ごせるのはリビングダイニング+寝室スペースのみとし、それ以外は夫婦だけが入れるエリアに。
「リビングと寝室以外は犬が入らないように、玄関からの導線を人間と犬で分けました。散歩帰りはすぐリビングへ。買い物帰りは犬と会わずに冷蔵庫へ向かえるよう、洗面室を抜けてキッチンへ。出かける時にはウォークスルークローゼットで着替えて、そのまま玄関に抜けられます。
正方形に近い部屋ならではの3方向の導線を提案してもらいました」
リビングと寝室を囲む壁には、床から1m程の高さまでキッチンパネル貼りに。相談したところ建築士から提案されたものだとか。
床も滑りにくい素材のフロアタイルを選ばれ、粗相をしても掃除がしやすくしたという。
キッチンとリビングは、奥行も幅もある広いダイニングカウンターと造作ドアで分かれる。
ダイニングテーブルの高さだと、食事中、愛犬が顔を出しておねだりをしてきていた。それを防ぐためにハイチェアが合う高さにして、ゆったりと食事もとれるようになったそう。奥行も幅もある広いダイニングカウンターとなったが、キッチン側の下は収納として、家電やキッチン雑貨もすっきりと収められるように。
愛犬との暮らしは具体的に考えていたが、そのほかは漠然としか考えていなかったと振り返った。
「建築士さんにカフェ風にしたいと言ったら『どんなカフェでしょうか』と聞かれて戸惑いましたね。デザイン面はこだわりがなく、ふんわりとしか考えていなかったので、希望を言語化するのはとても難しかったです。イメージに合う画像を集めるなどの慣れない宿題も出て大変でした」
しかし、建築士からの質問に応じることで、自身のイメージが具体化していったようだ。
「建築士さんのいい加減にはしないという姿勢は信頼できるものでしたし、いろいろと提案をしてもらえたのが良かったです。
部屋の使い勝手がアップして、愛犬も満足できる快適な家ができました」
正面のリビングドアの奥が玄関。右の壁掛けテレビの奥に寝室。その奥の引き戸からウォークスルークローゼットやワークスペースに行け、ハイスツールのカウンターの奥がキッチン~洗面・浴室。
卵型ボウルのフォルムが美しいセカンド洗面。カーキ色のタイル貼りの壁など落ち着いた雰囲気でまとめた。愛犬の散歩でリードをつけたり、足を拭いたりするのに広さがちょうど良い。
間仕切り壁に設置したテレビの奥は寝室へ。オーディオ機器は上部棚に設置し、ケーブルは壁の中を通るので、愛犬がケーブルをイタズラすることもなく安心。
お出かけ動線は、ウォークスルークローゼットで着替え、ワークスペースでバックを持って、玄関に向かえる。帰宅したら、手洗いや着替えを全て済ませてから愛犬のいるリビングに行くそう。
旦那様のワークスペース。雑貨や趣味の物、デスクの上のCDの収納棚などが設けてあった。たまに愛犬を眺めながら、キッチンのダイニングカウンターで仕事をすることもあるとか。
家事の手間を省くため、洗濯物が乾いたらハンガーのまま収納。掃除用具もコード類があるので愛犬が入れないこのエリアで。ロボット掃除機は愛犬の散歩中に稼働させるそう。
洗濯機のある洗面室と、キッチンが続いているので家事動線がスムーズでラク。愛犬がいるリビングダイニングには物を置けない分、見えないところには収納がたっぷり
普段使いの洗面台はシンプルで収納力のあるユニット洗面台に。鏡に映るアイアンバーは、洗濯後にここでハンガーにかけて準備をしてから、バルコニーへ。