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設計、施工、監理を担当
奥様が20年ほど暮らしたご実家で、ご両親がずっとお住まいになっていたマンションを、今回ご夫婦二人で暮らし始めるにあたりリノベーションすることにされた。
施工業者探しは、ネットで画像を検索してデザインが気に入った数社に相談をしに行かれた。
それまで暮らしていた賃貸のお部屋には夫婦同じ空間で過ごせるリビングダイニングが広めの1LDK。この間取りがご夫婦共に二人の暮らしに合っていると感じていたのでそうしたいと考え、日当たりの良い南側のバルコニー側に広いリビングとワークスペースを作り、玄関側に寝室作りたいと希望された。寝室にはエアコンがなかったため、その新設も希望されたのだが、数社で相談すると全てエアコンの設置ができないと断られてしまった。あきらめながらも、最後にインテリックス空間設計で相談すると、取り付けが可能と言われた。何社にも断られていた中、信じられない気持ちがあったが、丁寧な説明と、希望の間取りが叶うことで、決めたそうだ。寝室へのエアコンの新設が可能なことにより、日当たりの良い広いリビングも手に入れられた。
奥様が大好きだという白黒をベースにブルーと木目が映えるカラーリングの中で、まず目に飛び込んでくるのは個性的なフローリング。斜めに走るフローリングと市松模様のフローリングの間に、まるで廊下のようにヘリンボーンのフローリングが敷かれている。
斜めに走るフローリングは、ご両親が以前されたリフォームで張られた、とても気に入っていたものだという。今回、全て張り替えようかと考えられていたそうだが「良い床なので活かさないともったいない」と言われたことをきっかけに、雑誌で柄を切り替えたフローリングの家を見て、思い切って3パターン使うことにした。一見大きなリビングダイニングだが、柄の切替えによってリビングとワークスペースという使い方の違いが自然と感じられるのが面白い。ご夫婦が自然とこの広い空間で思い思いに過ごせる空間に仕上がった。
好みのテイストがハッキリしていて、さらに気になるインテリアの画像を建築士に見せ、好みを的確に伝えたが、それでも準備不足だったと振り返る。相談に伺う前にもっといろいろと考えておけば良かったと思われたそうだ。「キッチンは広くて使いやすく、カッコいい仕上がりになりましたが、食器棚はデザインが気に入って後から購入したものです。幸運にもサイズがぴったりでしたが、先に選んでサイズを伝えておくと、それに合わせてスペースを取っていただけるので安心でしょうね。またコンセントの数や位置などの細部は、まるで考えていませんでした。
とは言えここまで素敵にしていただいて本当に感謝しています。こちらの希望を伝えると、いつも『いいですね!』と同意して前向きに検討していただいたのもうれしかったですね。
今では実家でありながら、家の中がキレイに生まれ変わり、都市開発で周辺地区も様変わりしたので、とても実家とは思えません」と笑顔で話してくれた。
玄関からリビングの奥まで伸びるヘリンボーンの床。シンプルな色使いだが、広い空間を床の切り替えだけで仕切っているのがおもしろい。
奥にはキッチンと隣接するワークスペース、手前がリビングダイニングとして使われている。一番日当たりの良い位置に室内干し用のアイアンを付けたのがお気に入り。
青い壁の奥にあるキッチンから一番近い位置にダイニングテーブルを配置。元々ローテーブルだったものを、足部分を交換しダイニングテーブルにされたそう。
迷ったのが配置。カウンターキッチンの案もあったが、ワークスペースも欲しかったので、キッチンスペースを区切ってどちらも叶えた。キッチンの腰壁にもご両親が気に入っていた床材を利用。
斜めに走るフローリングは既存活用。へリンボーンは使いたかったので、デザインは検討されたそう。雑誌や画像を参考にしながら、市松模様を入れ、わざと空間を仕切るようなデザインにした。
お部屋の中には黒の小物がアクセントとなっている。ダイニングの照明以外にも、洗濯物干しや寝室の室内窓、洗面のタオル掛けなど、お部屋の中に黒のポイントがある。
玄関側は日がまったく入らないので暗いが、寝室に室内窓を付けたことで明るさと開放感を確保。
設備はご両親がされたリフォーム当時のまま残し、壁や床のみをリニューアルされた。アクセントカラーのブルーが爽やか。
こちらも洗面設備は既存を活用した洗面。タイルはキッチンとおそろいのアイボリーカラーを使用。
洗面とトイレの水廻り床にはヘキサゴン型のフロアタイルを使用。廊下のヘリンボーンとの相性も良い、上品な色使い。
玄関のタイルには暖かみのあるサーモンカラーのヘキサゴンタイルを使用。玄関周りはホッとする暖かみを感じる空間に仕上がった。