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20年前のリノベを経て、今回は、動線と心地よさを追求。Why?とreasonが明確なので、一読するとスッキリします。
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設計、施工、監理を担当
物件を購入した20年前に一度リノベーションをして、今回が2回目。当時は初めての一人暮らしで、自分自身のライフスタイルを把握できていなかったため、後々後悔したこともあったという。今回、住み続ける中で感じた不満やストレスに感じていた部分を改修し、より生活動線や居心地の良い間取りへとリノベーションされた。
周りに高い建物もないため日当たりが良すぎるリビングは、夏は暑すぎてエアコンもあまり効かず、加えて風通しが悪かった。玄関脇の洋室には壁もあり、玄関がとても暗いのも不満だったという。
今回は、玄関脇には土間風廊下を作り、その隣の部屋は建具のないウォークスルークローゼットを。リビング側の洋室はなくして、広いLDK+寝室スペースに。クローゼットとLDKの壁には、回転式の室内窓をつけることで、玄関側からリビングへ風がサッと通り抜けるようになり、玄関も土間部分の窓から入る採光で明るくなった。暑さ対策としては、リビング側の二重サッシと、断熱材を入れることで快適な室温が保たれるようになった。
ワンルームのように寝食スペースはまとめられ、玄関脇に大容量のウォークスルークローゼットを作った。ネットで見かけた事例をイメージされていたというが、たまたまインテリックス空間設計のものだと打ち合わせで知り話も早かったという。その事例を参考にしながら間取りを決めていった。
打ち合わせでは、どんどん要望を伝えたという。建築士はただ要望を聞くわけではなく、その真意まで突っ込んで聞いてくれて、更により良い提案ももらえたとI様。
「今まで感じていた、ここがもっと広かったら…ここはもっと狭くてもいいのに…などの不満がすべて解消されて、すべてが用途に応じた適正な広さに落ち着いたと思います」
長年暮らした家でライフスタイルを完全に把握したからこその、最高に暮らしやすい家を作り上げられた様子だった。
電子ピアノの色みと高さに合わせて作ったワークスペース。飾り棚にはお気に入りの本や小物が並び、キッチン前の本棚などコンパクトながら使いやすく。
以前の間取りのキッチンは、隣に洋室があり閉鎖的だった。せっかく眺望が良い部屋なので、外の景色を存分に楽しめるようにしたかった。小上がりの上にある回転式の室内窓で風通しを確保。
いろいろな事例を見ていく中で素敵と思ったアクセントクロス。キレイな色だったので飾り棚を作り、お気に入りを並べて楽しいキッチンに。
畳の小上がりで、毎日ヨガをしてから寝るのが日課。布団を敷いても広々としたスペースが気に入っていて、布団は室内窓上の棚に収納し、ロールスクリーンで隠せるようにした。
眺望が良い分、日当たりも抜群で夏は暑すぎるぐらいだったというお部屋。二重サッシに断熱材を入れたことで格段に違いを感じ、ストレスだった夏も快適になったと実感したという。
植物を置くとフローリングが痛むのでインナーテラスを。窓を開けて急な雨で吹き込んできてもあまり気にならなくなったそう。
ご自身で浸け置き洗いをすることも多いので便利だという深さのあるシンク。一目惚れしたというタイルと、シンク上の梁の後ろに照明をつけたことで、空間がホテルライクな雰囲気に。
空間サイズも少し広げ、外開きにしたことで快適度が上がったトイレ。花柄を選ぶことはあまりないそうだが、ブルーに白の爽やかなクロスで爽やかな印象。
採光を遮らず、風通しを良くしたいと、あえて扉はつけなかった玄関脇のウォークスルークローゼット。事例を見ていく中で共感できた間取りの考え方をもとに、ご自宅に合わせた。
靴を履いて大きな鏡でチェックしてから出かける。土間にすることはできなかったが、玄関のスペースも広げ、自転車1台分のスペースを。窓から入る採光を遮る壁がないので、暗かった玄関も明るくなった。