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設計、監理、プロデュース・コーディネート、インテリア、エクステリア(庭・外構)、その他を担当
この築500年の古民家は幾度と改築が重ねられて続け、長年の風雪に耐えてきましたが損傷も激しいのでその修復も兼ねたリノベーションです。
屋根からは雨漏りが、また柱梁の木組みは新建材の壁や天井で覆われていましたが、その木組みをすべて表して、その屋根裏にあたる吹抜け部分にロフトを増床しました。中土間、内庭とのつながりだけでなく、段差のあった土間レベルの台所をバリアフリーとする改修ともなりました。
天井裏に約500年間この古民家を支えてた、松の大きな丸太の梁が隠れていました。その力強い構造美を活かすことで素晴らしい空間が創造できました。
そして、樹齢200年の梅の老木がある中庭と中土間はガラス扉を引き込む事で、開放的な土間のある家として魅力的なスペースにさま変わりしました。
現場でひとつひとつ確認しながらの設計をしながらの工事現場でした。現場に張り付いていたような大変な毎日でしたが、築500の古民家に携われてよかったと思います。
今後、門、離れの茶室の増築、また塀の改修など計画中です。この土間のある家がさらに生き続けることを願い、持続可能な建築のモデルとして、またサスティナブルな家づくりを目指していきたいと思います。
兵庫県で最も古く姫路城よりも古いそうで、そんな古民家に巡り会えて幸いです。
所 在 兵庫県加東群
構 造 木造平屋(一部中2階)
設 計 期 間 2003. 09~2003. 10
施 工 期 間 2003. 10~2004. 02
敷 地 面 積 500坪
外部仕上げ 屋根/日本瓦葺き
外壁/ラスモルタル下地 土、スサ入り白セメント木ゴテ
土間/淡路砂利敷き
一部土間:中国産御影石 珪藻土の三和土タタキ)
内部仕上げ 中土間/土間:珪藻土の三和土(タタキ) 中国産御影石
壁:土、スサ入りプラスター木ゴテ
天井:杉板張り
居間・台所・洋室/
床:赤松(古材)板張り リボスオイル
書生室・中2階/吉野杉板張り
壁:土、スサ入りプラスター木ゴテ 天井:杉板張り
土間のある家。築500年の旧家。 中庭に面する引戸を開けば、内と外とがつながります。 旧家リフォームで 500年目の大修理。
白い壁はこの旧家の背景として溶け込みます。土間は珪藻土の三和土(タタキ)でつくられた踏み台を設けました。
開放感のある空間
内と外がつながる通り土間
居間。 左に白い壁、その裏が土間のあるスペース。床は赤松の古材を利用したフローリング、広幅で節がある旧家ならではの木目。
上部の中2階。 資料等を展示するギャラリーとして使う予定。
書生室。 赤松の古材で作った階段と扉は中2階へとつながります。
居間の天井を見上げ。杉板の目透かし貼り
土間のある家。 中庭に面する引戸を開けば、内と外とがつながります。
天井裏に隠れていた空間をロフトにしました。
築 500年の旧家 大きな丸太越しにロフトから見る、アイランドキッチン
内土間、中土間、外土間と、三つの土間空間の間の内玄関の扉です。
埋もれていたロフトに床をかけて、とても魅力的なスペースが生まれました。