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設計、監理、プロデュース・コーディネート、インテリアを担当
千葉県市川市の住宅地に建つ築40 年程のマンションの1 住戸をリノベーションしました。
周辺のゆったりとした緑あふれる環境や40年の時間の経過を活かした住宅です。
【平成29年度 住まいのインテリアコーディネーションコンテスト 優秀賞受賞】
マンションの敷地内には3棟の建物がゆったりと配置され、敷地内の木々は40 年で成長し、緑豊かな公園のような環境をつくっています。
既存の住戸は2つの和室のある2LDK の間取りで、お施主さまからも「和室と寝室のある2LDK の普通の間取り」を要望されました。そこで、2LDK という形式を継承したまま、新たな空間の繋がりをつくることで、周辺のゆったりとした空気や時間の流れを活かす空間を提案しました。
鉄筋コンクリートの躯体を現したがらんどうの空間の3つの角に2つの部屋(寝室と和室)とキッチンを配置し、それぞれにテーブル・デスク・こあがりのある窓をあけることで、リビングと部分的に重なるもう1つの「room」をつくりました。
この「部屋ではない」新たなスペースが、間仕切りで仕切られた部屋とは違う次元で家の中心となります。領域が重なる部分は、テーブル(食事)、デスク(仕事・趣味)、こあがり(座る)といったアクティビティを生じる家具となっており、建具を開け閉めすることで、様々な使い方ができます。
現在は1人暮らしですが、友人を呼んだり、住人が増えたり、多様な暮らし方も想定したプランです。
【ご相談】以前からオープンハウスなどにお越しいただいていて、他の作品を見ていただいていましたが、ちょうどよい物件が見つかったのでリノベーションしたいと相談にいらっしゃいました。その物件の魅力に思ったこと、詳細なご要望、生活スタイルなどをお伺いし、スケジュールやご予算を確認。
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【現地調査】現地に伺い、構造や設備も含めた内部の状況、周辺環境を調査し、マンションの管理組合へも話をしに伺いました。また、現在お住まいの家にお伺いし、趣味のものや衣類などの荷物等を確認し、収納計画に活かしました。
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【プラン提案】調査から1ヵ月程度でプランを提案。とても気に入っていただき、設計契約することに決定。
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【設計監理契約】
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【基本設計・実施設計】第1案を気に入っていただいたので、ほぼその案で進めることに。模型で確認しながら、詳細や機器類、仕上げを決めて図面化します。
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【見積~工事契約】複数の工務店に見積を取って、相性のいい工務店に決定。予算オーバーしていたので一部設計変更して、工事契約へ。
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【工事】クライアントには工事中に見ていただきながら工事を進めました。
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【竣工・引き渡し】
3つの囲まれた部屋(寝室・和室・キッチン)の周りがリビングや縁側などのオープンスペース。 寝室の角はデスク、キッチンの角はテーブルカウンター、和室の角はこあがりになっていて、オープンスペースからも使える。 (写真:西川公朗)
和室は趣味の着物着付けや客間として使う。 畳の下はすべて収納になっている。 (写真:西川公朗)
3つの囲まれた部屋(寝室・和室・キッチン)の周りがリビングや縁側などのオープンスペース。 寝室の角はデスク、キッチンの角はテーブルカウンター、和室の角はこあがりになっていて、オープンスペースからも使える。 (写真:西川公朗)
3つの窓をすべて開けると、1つのまとまった空間ができる。 奥に見える格子のガラス戸は40年前からの既存のもので、新たなインテリアもこの色合いに合わせている。 (写真:西川公朗)
和室から外を見る。窓のない部屋も普段は大きく開けて明るい部屋と一体として使う。 (写真:西川公朗)
和室からオープンルームを介して寝室、キッチンを見る。 (写真:西川公朗)
3つの窓をすべて開けると、1つのまとまった空間ができる。 奥に見える格子のガラス戸は40年前からの既存のもので、新たなインテリアもこの色合いに合わせている。 (写真:西川公朗)
寝室、和室の引戸を締めると、別の空間になる。 寝室のデスクは、寝室側の引戸で閉じられる。 (写真:西川公朗)
玄関側から窓側を見る。窓の外の豊かな緑の視界を遮らないように壁を配置している。 (写真:西川公朗)
寝室のデスクは、鉄道模型のディスプレイにもなっている。 オープンスペースからは、鉄道模型を横から眺められ、 鉄道模型がインテリアに合うように、模型の建物は、建築家オリジナル製作。現場で余った木材をカットし、窓をマスキングして家具と同じオイル塗料で塗っている。 (写真:西川公朗)
寝室のデスクは、鉄道模型のディスプレイにもなっている。 オープンスペースからは、鉄道模型を横から眺められ、 鉄道模型がインテリアに合うように、模型の建物は、建築家オリジナル製作。現場で余った木材をカットし、窓をマスキングして家具と同じオイル塗料で塗っている。 (写真:西川公朗)
寝室からデスクを見る。 寝室の天井はサファイア色のオイル塗装。 各部屋の中はそれぞれ個性的なインテリアにしている。 (写真:西川公朗)
水廻りは間取りを変えず、シンプルに機器や内装を更新。機能的に配置しながら、黄色のポップな色合いでまとめている。 (写真:西川公朗)
水廻りは間取りを変えず、シンプルに機器や内装を更新。機能的に配置しながら、黄色のポップな色合いでまとめている。 (写真:西川公朗)
玄関から室内を見る。 玄関や水廻りは既存(竣工当初)のレトロな建具を残している。 (写真:西川公朗)