家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
設計、監理、インテリアを担当
東京下町に建つ鉄骨長屋の最上階を絵本作家のアトリエとしてリノベーションしました。
クライアントにとってバスタイムは制作の一部であり、最も大切な時間であったことから、バスタブをフロアの中央に配置し、洋室、和室の2つの部屋に分かれていたフロアをバスタブのあるトンネルによって繋げました。2つの部屋はもとの空間の記憶を残しながら抽象化され、間に生まれた小さな異世界は通り抜ける作家の感覚を刺激します。
美しく、世界観のある作品を生み出しているクライアントからは、構想を練ったり気持ちを切り替えるバスルームと、ニュートラルで抽象化された空間が求められました。
限られた予算の中で、最も大切なバスルーム(トンネル)のみを建築として作り込み、他はクライアントが思いのままに塗装して仕上げました。
最も大切な要素=バスルーム(トンネル)を中央に配置し、それにコストを集中し丁寧に仕上げることで、全体が気持ちのよい空間に仕上がりました。
【お施主様からのコメント】
絵を描くことを生業とする私にとって、バスタイムはとても大切にしている時間です。
作品の構想を練ったり、本を読んだり、気持ちを切り替えたり、絵具を落としたりと、一日に何度もお風呂に入ります。そんな生活スタイルなので、リノベーションをするにあたり、アトリエの中央に美しい猫足バスタブを置きたいという夢を建築家にオーダーしました。
バスルームは窓からスカイツリーが見える位置にしていただきました。ガラスのバスルームが手前の部屋と奥の作業部屋とゆるく繋いでくれ、カーテンをあけて入浴するととても開放感があります。
小さなトンネルは愛猫キリのお気に入りの場所です。
ご相談
↓
現地確認
↓
アイディア提案(模型と図面によるプレゼンテーション)
↓
打合せを交えながら設計
↓
工事見積・コスト調整
↓
工事着工(現場での打合せ)
↓
DIY作業
↓
完成
完成した現場に入った瞬間、リノベーション前とは空気が変わったと感じました。
既存の2つの部屋は、床仕上げを張替える以外はほぼそのまま残し、白く塗って抽象化しました。来客スペースにもなる室1は外部を意識した白とグレーの空間です。写真:西川公朗
愛猫キリグちゃんのお気に入りの場所。
アトリエ1の奥にはアトリエ2に繋がるトンネル(バスルーム)があります。使っていない時はカーテンを開けてガラス越しにアトリエ2が見通せます。写真:西川公朗
アイディアを考えたり、絵の具を落としたり、1日に何度もお風呂に入るというクライアントにとって、バスルームは大切な空間。通路を兼ねたバスルームは2つの室の世界を切り替え、気持ちも切り替える魔法のトンネルです。写真:西川公朗
クライアントの作品の世界観に合わせた猫脚のバスタブ。写真:西川公朗
トンネル1(バスルーム)からアトリエ1へ。アトリエ1と2は窓からの光が入る明るい空間のため、トンネルにもガラス越しに光が入ります。 左側のピンクの扉の先にはもう一つのトンネルがあります。写真:西川公朗
バスルームは既存の部屋から20°軸をずらし、窓の外のスカイツリーを向いています。写真:西川公朗
トンネル2からトンネル1(バスルーム)へ。写真:西川公朗
トンネル2の入口。写真:西川公朗
トンネル2はかつての廊下部分。既存の化粧合板壁を残した、時間が止まったようなスペース。写真:西川公朗
アトリエ2側の入口は少し狭くし、奥行きを生み出しています。写真:西川公朗
もと和室のアトリエ2は、作家がこもって作業をするスペース。既存の天井を残して落ち着いた雰囲気に仕上げています。写真:西川公朗
トンネル2に繋がる愛猫用の小さな窓。トンネル2は猫の隠れ家にもなっており、自由に行き来ができます。写真:西川公朗
愛猫キリグちゃんのお気に入りの場所。