断熱・設備・機能を高めて外観は30年前の竣工時に戻す。専門家へ3回目の設計監修依頼!だからこそ前回以上の渾身のプラン。

戸建てリノベーション

専門家イチオシ

VILLA BLANCHE

手掛けた建築家

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当

VILLA BLANCHE (道路側外観)

道路側外観

外観は30年前の竣工時の姿に戻す、という基本原則に基づき、実生活するうえで足りない機能、例えば小庇とか目隠し塀、宅配受取機能、防犯システムとかを付け加えるというコンセプトで全体を纏めました。

VILLA BLANCHE (道路側外観)

道路側外観

敷地間口が大きいので間口一杯に広げた視覚的にも安定的な外観となっています。元の形を基本的に変えることなく元の意匠を補強する方向で色彩、素材は尊重して慎重に補修しました。樹木は長い年月で大きく成長していましたが、伐採することなく剪定程度で整備して元々の良さを生かすデザインとしました。

VILLA BLANCHE (エントランス廻り外観)

エントランス廻り外観

元々有った数寄屋造りの門屋を残して生かし、防犯性能を引き上げるために木製引き戸の建具を新規にデザインして入れ替えました。また最新のインターホン機器、郵便受、大型の宅配ボックスを新たに組み入れ、単なる意匠デザインだけでなく機能性の向上にも配慮しました。元々の植栽はそのまま活かし剪定して樹形を整える程度に留めましたので外観の印象は以前と変わらずリフレッシュしました。

VILLA BLANCHE (門屋外観)

門屋外観

元々有った門屋は基本的に既存のままとして残し、傷みの激しかった木製引戸は新しくデザインして入れ直しました。木部塗装の傷みも進行していたので、元の色味に合うように新しく塗り替えました。

VILLA BLANCHE (庭園側からの外観)

庭園側からの外観

元々有ったバルコニーは老朽化で傾くなど相当傷んでいたので構造補強して元の状態に戻し防水を根本から遣り替えました。新たに追加したのは広大なタイルデッキテラス。ホワイト系のタイルを選んだので内部のリビングの床と一体化してより広大に見えます。デッキ下は土間コンクリートを打設しているので沈下も無く雑草も生える心配も有りません。

VILLA BLANCHE (庭園側からの外観)

庭園側からの外観

敷地の南端から見ると建物が小さく見えるほどの広大な庭。元々有った樹木は長い歳月で十分育って大きくなっていました。元々に有った植栽はそのまま残し、樹形を整える程度に剪定、雑草だらけだった地覆植物は重要なものは残し、枯れているもの等は撤去して整備しました。おかげで鑑賞する庭園として整った状態となり美しくリフレッシュしました。

VILLA BLANCHE (玄関アプローチ)

玄関アプローチ

元々有った玄関アプローチの良さを生かし、足りない部分を加えて和のデザインを更に補強しました。軒内空間の深さは陰翳を生み外壁の耐久性も同時に高めます。

VILLA BLANCHE (屋根付きポーチと玄関収納)

屋根付きポーチと玄関収納

門屋を潜ってアプローチを歩くと深い庇の付いた最初の格子戸があり、それを開けると屋根付きの玄関ポーチに入れます。天井の高く広大なポーチの中にはシューズクロークが有って靴のみならず様々な収納が出来ます。そしてそこに初めて玄関戸が有ります。二重三重の防犯キーが掛けられていてセキュリティにも万全を期しています。

VILLA BLANCHE (玄関収納)

玄関収納

屋根付きポーチはアプローチ部分とは施錠できるうえポーチ内に広い収納スペースが有ります。靴、傘、季節もの物品等々、大量に収納することが出来ます。また天窓が付いているので物置にしては明るく、ポーチとは空間的に区切られていないので開放性が高く、結露する心配も有りません。新しいタイプの玄関収納かと思います。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

玄関はクライアントのみならず家全体を集約的に象徴する、非常に大切な空間です。従って気合を入れて設計と監理をしました。特に「細密壁ルーバー」は2008年の「黄色い屋根の家」の玄関の壁で実践して以来の設計適用。特別な場合にのみ使うディテールです。監理でも工事終盤、間接照明を当てた時、壁の不陸が一部出たので全て下地からやり替えて貰いました。おかげで美しく出来上がりました。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

玄関からは引き戸、屋根付きポーチ、大小格子引き戸、アプローチ庭園、木製塀までが一直線で見ることが出来ます。微細な陰影に富む室内空間から北庭の穏やかな光に透かされた深い緑を眺めることが出来ます。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

正面に見える市松柄のデザイン障子を象徴的な位置に据え消灯すると、磨かれた白い床面にも映り幻想的な光景が出現します。床は元々、天然木フローリング貼りでそのまま再利用する予定でしたが、床の不陸が酷いのと断熱効果を高めるためにと下地からやり替えることとなり、ならばとLDKで使用したホワイトセラミックを使用することとなり、このような画像が生まれました。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

玄関ホールは間接照明の優しい光で客人を迎え入れます。こういう吹き抜け空間でのライティングは中々難しいのですが、吊り下げ式の照明は圧迫感があるうえメンテナンスなど将来的に難儀します。インテリアを美しく見せるためには雑物を消し去った間接照明方式が最もインテリアに合わせ易いと考えています。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

元々は真壁納まりの数寄屋調のインテリアでしたが、真壁ゆえ断熱性能が先ず低く、ジュラク左官塗りという旧弊の旅館のようなインテリアだったものを抜本的に変えたかったので、大壁納まりとして断熱材を全面やり替え、和モダンの路線はそのままでネオジャパニズムのインテリアとするため事務所定番のディテール、即ち細密ルーバー天井、細密壁ルーバーに間接照明を加え玄関デザインを一変させました。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

元々の内装を全てやりかえ、床はフローリングからセラミックタイル、壁は真壁納まりだったのを断熱性を高めるため大壁納まりに変更。そして天井は和天井だったのを事務所定番の細密ルーバー天井に改装し直しました。従って以前の数寄屋風の雰囲気から和・モダニズムのインテリアに激変させました。また以前は大型の電動上降式ペンダントでの照明方式でしたが古臭く陰気な雰囲気だったので、間接照明だけで全体の照度を引き上げる方式に改造しました。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

今回の住宅の製作建具は「細密格子」としました。弊事務所では幾つかのデザインパターンが有りクライアントと相談のうえ、このデザインを選びました。この定型デザインは2013年竣工の「南大阪の家Ⅱ」で完成した意匠で以降、お好みの合うクライアントにお勧めしています。開口率20%で最も「無垢感」を味わえるディテール、タモ材などの広葉樹系の木材にはピッタリの格子戸です。

VILLA BLANCHE (玄関ホール)

玄関ホール

玄関ホールからリビングルームへ入る木製建具です。タモ材を加工した両面組子の細密格子はアウトセット・上吊り・天井レール・ダブルモーションという、天井高さ迄ある製作建具です。引き戸を開けると同じ高さの下がり天井が有り、和室から延びる細密ルーバー天井と繋がっています。無垢材で製作しながらディテールをシンプルに纏めて全体の空間テイストの高めています。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

元々は旧式の非断熱サッシが付いていましたが、高性能のペアガラスを装着した高性能断熱サッシに入れ替えました。大きく確保された開口部から庭園側の夥しい光が導入され広大な庭の美しい景色が室内に居ながらにして鑑賞することが出来ます。外部には同じホワイトセラミックを敷いた広々としたタイルデッキテラスが有り室内との視覚的な一体感を意識しました。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

広大なLDKをダイニング側から観た画像です。テレビボードは家具工事としてオリジナルに設計・製作しました。大型テレビは壁掛けとして壁内に配線、スッキリさせています。背面壁は事務所定番のディテール、細長いボーダータイルを「横太目地通し」とし、また目地材は特殊な骨材入りの自然な表情に拘りました。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

細密格子の製作建具は開口率が20%以下しかなく、明るいリビング側から見るとダイニングの様子は殆ど見えません。そして2枚の建具を両側に引き分けると壁の中にスッポリと格納され、今度は開口率が100%になります。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

本来、食べる処と寛ぐ処は分離されていたはずなのにLDKという紋切り型のプランが日本の定型となり久しいです。此の住宅では住宅規模の大きさを利用してダイニングルームをリビングからもキッチンからも切り離し、本来あるべき姿に戻して、食事をする空間として造りました。普段は一体化しているほうが何かと便利なのですが必要に応じて区切れるようオリジナルにデザインした格子で造り、かつ汚れにくい様にと壁の中に随時格納できるような建具形式としました。

VILLA BLANCHE (ダイニングルーム)

ダイニングルーム

ダイニングルーム、即ち「食事室」には特別の意匠を捧げました。事務所定番の細密ルーバー天井の切妻型、しかもイタリア製のガラスシャンデリアを吊るすという、弊事務所では大変珍しい組み合わせ。此のペンダントの視覚的効果は絶大で、昼も夜もそれぞれ独特の雰囲気を醸し出してくれています。

VILLA BLANCHE (ダイニングルーム)

ダイニングルーム

元々は対面型のシステムキッチン機器が置かれていた場所でしたが、リビングルームを拡げるために元のキッチン部分を食事室に改造、独立型キッチンに変更しました。またキッチンから切り離され独立したダイニングルームは本来の意味での「食事室」と位置づけ、高級ホテルのラグジュアリールームの様に、より美味しく食事できる空間として耽美的な空間に昇華しました。現在のダイニングは余りに食べるだけの空間に成り下がっていて、それへのアンチテーゼであり食事という行為を本道に戻し食を愉しむ「空間」に特化しました。床はリビングルームと同じヒラタハイセラミックスの商品。壁はADVANの1200×600ミリの大型セラミックを採用、馬目地で張り上げました。天井は事務所定番の細密ルーバー天井、今回はプラネットカラーで天然細木を彩色塗装しました。

VILLA BLANCHE (食事室)

食事室

イタリアの建築家がデザインしたというだけあって一つのガラスユニットを用いるだけで極小から極大へとデザイン展開できるシステム性とガラスの屈折率を応用した予想外の光の効果が如何にも建築家のセンスを感じるシャンデリア。最初にシャンデリア有りきでインテリアをどう組み立てるかがボクに与えられた命題でした。床の大理石調セラミック、壁の砂岩調セラミック、濃いブラウン塗装の細密ルーバー天井、そしてだからこそ細密格子の製作建具という組み合わせが生まれました。

VILLA BLANCHE (ダイニングルーム)

ダイニングルーム

ダイニングとリビングを区切る「細密格子引戸」は壁の中にスッキリと格納できます。リビングと一体的に使いたいシーンもダイニングをリビングから区切りたいシーンも時として有ろうかと思い、その場合は有効に活用出来るようにと思い「格納型」をご提案しました。普段はオープンの状態が多いかと思いますので格納されている間は建具自体が汚れにくいというメリットも有ります。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

急遽生まれることになった小上がりの和室こそは、この建築のエッセンスが詰まった濃密なデザインが展開している訳です。謂わば弊事務所の建築手法が凝縮されて表現されています。広大なホワイト・インテリアのリビングの中に在るからこそ縁無し畳のグリーンやルーバー天井の濃いブラウン、そして床の間が如く設えた飾り棚の背面にある漆和紙のアーティスティックな天然模様が映える、という故です。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

リビング、ダイニング、キッチン、玄関、廊下の床は全て大理石調セラミックタイルで仕上げているので唯一、横に寝転がれる優しい床材で仕上げたのがこの畳コーナーです。廊下・トイレに直接出られますしリビングルームとは市松柄のデザイン障子で区切られ部屋の独立性も保たれています。正面の壁には漆和紙を貼り漆黒の飾り棚を付けて昔の床の間を換骨奪胎したデザインとしました。棚にはミニ間接照明を仕込み漆和紙を美しく演出しています。堀コタツがビルトインされて六面ヒーター方式ですのでコタツ布団も特に必要なく常に衛生的に使用できます。またコタツのヤグラ部分は床面に格納でき畳を敷けば布団の敷ける寝室としても使えます。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

他が余りに広すぎて落ち着かない場合、この狭さは逆に緊張感が緩み居心地の良い空間に成り得ます。空間の快適性は気積の大小ではなく壁や天井との適度な距離感と適度な闇が必要であると考えます。しかも自然素材で有るほどに気持ちが和んできます。そんな空間を1か所でも設けたい、という気持ちから設計しました。日本人にとって木と紙とそして最も大切な「陰翳」の存する空間こそが最上のものと考えます。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

和紙の二重張りにより市松柄にデザインされた大型障子を壁の中に格納してフルオープンにするとホワイトセラミックで張り上げた広大なリビングルーム、そしてホワイト系タイルを敷き詰めた外部の広大なタイルデッキテラスへと続き、更に広大な外部庭園へと目線が突き抜けてゆきます。天井のダークブラウンと一段小上がりした縁無し畳のグリーンと砂岩のような淡いベージュ色の重厚な壁の色とホワイト色が美しく調和したカラーコーディネートになっています。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

リビングルームの一角にある畳コーナーは床面から小上がりしていると同時に天井も下がり天井として、その「特別室」性を特化しました。天井の細密ルーバー天井はそのまま畳コーナーの天井と繋がっていて一体化を図っています。境目にある障子は壁格納型で、この建築においてオリジナルにデザインした障子を入れました。以前、姫路の古民家改修で実践した障子紙の「部分二重張り」を応用、江戸時代に生まれた市松模様を彷彿とさせるモダンな意匠の障子としました。

VILLA BLANCHE (キッチン)

キッチン

此れだけの建築ですのでキッチンは相応のブランドでと迷わずクチーナをご紹介しました。独立型キッチンとした事で目立たない位置にはなりましたが、だからこそ実用的機能の充実した最上の品格あるキッチンメーカーとしてお勧めしました。また壁は建売住宅の使うキッチンパネルではなく事務所定番のベネツィアン・ガラスモザイクタイルで仕上げました。これは意外とメンテナンスが楽な素材です。

VILLA BLANCHE (勝手口と物干し場)

勝手口と物干し場

キッチンの隣に家事室が有り、その勝手口ドアを開けると屋根付きの物干し場にそのまま出られます。屋根は汚れやすい建物側の半分は金属屋根とし、残りの先端半分はポリカーボネート板葺きとして洗濯物に太陽光が当たるように配慮しました。デッキ材はメンテナンスの楽な人口木材を使用しています。

VILLA BLANCHE (トイレ)

トイレ

トイレはここ数年の事務所定番のデザインで纏めています。大理石調のリアルセラミックスとベネツィアンガラスモザイクタイルを活用した手洗いカウンターは家具工事として施工精度に拘りました。ガラスモザイクタイルは少ない数量でラグジュアリー感を演出できるので費用対効果は抜群です。寒い地域なので断熱化を図るとともにガス給湯器から出る温水を利用するパネルヒーティングを導入しています。

VILLA BLANCHE (和室)

和室

元々有った和室は二面が庭園の面する建物の角に在って広縁もL字形の本格的な数寄屋でした。その元々の良さをそのまま残し壁掛けだった空調機をビルトインとして目立たないよう意匠的に配慮する程度の改装に留めました。

VILLA BLANCHE (2階から玄関を見下ろす)

2階から玄関を見下ろす

1階玄関ホールの屋根勾配に合わせた勾配天井がそのまま伸びて、2階廊下天井に繋がっていることを表す、2階廊下から見た画像です。1階の間接小計が、そのまま2階の天井まで照らしている様子がお分かりかと思います。天井仕上は元々は数寄屋建築に良く有る和天井でしたが全て細密ルーバー天井に置き換えました。空間の流動感を流れるようなヴェクトルで表現しました。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

夜のとばりが降り始めるころ、照明を点灯すると外部に豊かに茂る庭園の植栽が白い床面に映りラグジュアリーな雰囲気が更に増してゆきます。このホテルライクなインテリアは「昼間のシーン」とはまた違った「夜のシーン」を同時に愉しむことが出来ます。床材は滑りにくい素材でありながら反射性も高いセラミックスなので、より高級感が増して見えます。外部のタイルデッキテラスも同じホワイト系を選んでいるので一体感が増し、より広大な空間に感じることが出来ます。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

夜の帳が降りる頃、リビングルームは昼間とはまるで違ったインテリアの様相を呈し始めます。ホワイト系セラミックスゆえ豊かな庭の植栽のシルエットや色彩が映って、時間の経過と共に幻想的な相貌になってゆきます。レトロ感のあるダイニングはシャンデリアが放射するエレガントな光の影響もあって更にエグゼクティヴな雰囲気を醸し出しています。

VILLA BLANCHE (庭園側からの外観)

庭園側からの外観

庭側から観た夜景です。ホワイト系のタイルデッキテラスが外壁の白色と一体化して豊かな植栽のグリーンと夜のブルーヴァイオレットの背景と良くマッチしています。タイルデッキテラスは広大な面積を確保しつつ室内のホワイトセラミックスと一体化して内外空間の癒合を図りました。既存部分を生かしながら新たな要素を加える、という「足し算」のデザインを展開しました。

VILLA BLANCHE (庭園側からの外観)

庭園側からの外観

庭園側から見た外観夜景です。外観は大型断熱サッシに入れ替えた事と外壁塗装を遣り替えた以外はほぼ元のままですが、新たにリビングルーム前に設置したタイルデッキテラスは広大で16畳ほどあります。リビングルームの床と同じホワイト系のセラミックですので視覚的な一体感があって季節の良いときには「アウターリビング」として活用することも出来ます。ウッドデッキと違って耐久性の高いセラミックはメンテナンスが楽で将来傷んでくることも有りません。

VILLA BLANCHE (ダイニングルーム)

ダイニングルーム

ガラスのピースを組み合わせたシャンデリアが昼間でも不思議で高雅な雰囲気を漂わせていますが夜になると更にその個性が発揮され、ヨーロッパの伝統芸術の真髄を見せられる思いになります。それほど素晴らしい空間の雰囲気を演出してくれます。偶々採用していた砂岩調セラミックの壁と無垢材で精巧に作り上げた細密なデザインの天井とがシックリ合っていることを発見したのが竣工写真の撮影日の夜でした。

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

VILLA BLANCHE (リビングルーム)

リビングルーム

VILLA BLANCHE (道路側外観)

道路側外観

門屋廻りの夜景外観です。表札、インターホン、宅配ボックスを新たに組み入れ、新しくデザインし直した引戸にオートロック機能を付加して防犯性を高めつつも、元々の本格数寄屋の様式を生かした高級旅館のような伝統的デザインです。

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手掛けた建築家

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当

用途

自宅

居住者

夫婦・カップル

所在地

兵庫県

費用

設計・施工:6000万円

改修規模

部分リノベーション

階数

2階建て

間取り

4LDK以上 → 4LDK以上

築年数

30年

期間

設計:3ヶ月 、施工:8ヶ月

完成時期

2021年05月

手掛けた建築家のコメント

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当

築30年の数寄屋建築風の大型住宅の主に1階部分(和室を除く)のリノベーションです。既に古臭くなった数寄屋の雰囲気を敢えて消し去り、断熱・設備・機能のスペックを高めたエグゼクティヴなジャパネスク・ハイモダンを目指しました。

家づくりのきっかけ・施主の要望

お施主様とは20年近いお付き合い、その間に実は今度で3回目の設計監理の依頼(ちなみに2回目はVILLA ROKKOU/2012)でした。お互い良く分かりあっている(つもり)なので、今回は前回以上のテイストを提供せねばとは依頼時に思っていました。

この事例の見どころや工夫したところ

建築やデザインを良くご存じな方なので、お気に入りと仰られていた「摂津の家/2018」の延長上の、更に高みを目指した空間をご提案できるようにと、これまで独自開発した手法を使いながらも新しい空間と素材をご提案させて頂きました。

印象に残っていること

お引き渡し後、数か月たってから「家に帰るのが最高の楽しみになりました。次の4回目の設計監理もお願いします」と云われたことです。設計者としてこんなに嬉しいお言葉は有りません。

エグゼクティヴ

3度目のご依頼ですので少なくとも二つの過去作よりも上質のデザインを、との意識から設計をスタート、「摂津の家」がお好みという事でしたので、その延長上の更にハイスペックなデザインを構想。ご提案しました。

ネオ・ジャパネスク

伝統的な数寄屋建築は今の時代には既にそぐわない遺物になりつつあり、実際そこで生活するには思い切って伝統を解体、再構築する際に伝統のスピリットを意識しながらも機能的、ハイスペックなネオ・ジャパネスクを指向しました。

「家に帰るのが最高の楽しみになりました」

お引渡しをして数か月後にお施主様から「家に帰るのが最高の楽しみになりました」と仰って下さり更に「次の4度目もお願いしますね」と付け加えられました。設計者としてこんなにも嬉しいお言葉は有りません。2012年竣工のVILLA-ROKKOUも同じクライアント。毎回、大型のしかも内容の濃い仕事を依頼してくださるので次回の仕事を楽しみにしております。不思議な御縁で偶然生まれたお施主様との関係、これからも大切に精進してまいります。

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この事例のコンセプト

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手掛けた建築家

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション)

所在地

大阪府大阪市天王寺区悲田院町8-26-808

主な対応エリア

三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県

プロジェクトの内容により柔軟に対応させて頂きます

目安の金額

30坪 新築一戸建て

2,100〜4,500万円

60平米 フルリノベ

2,400〜3,600万円

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