築100年の住まい。新旧の「境目が分からない」仕上がりに。100年前の職人さんが造った精巧な建具、なんてゾクゾクします。

古民家・町家リノベーション

専門家イチオシ

姫路・天満の家 主屋

手掛けた建築家

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当

姫路・天満の家 主屋 (ホール)

ホール

昔の伝統建築物の1階は概ね天井高が極度に小さいですが、それは工夫次第で圧迫感を解消することができます。また構造的には重心位置が低いので有利に働きますし、階段も上りやすく安全になるというメリットがあります。空間の圧迫感を無くすには先ずできるだけ水平方向に空間が伸びるよう、流動性のある空間にすること、それから天井面からの突起物は極力無くし、面全体が光る間接照明方式とすることでも圧迫感を軽減することができます。

姫路・天満の家 主屋 (玄関土間)

玄関土間

以前の玄関は1階床面と土間との段差が大きく、将来上り下りに難儀するであろうことは予測できたので土間レベルを嵩上げして段差を少なくしました。式台は一旦取り外し高さ調整したうえで再設置しました。その際、式台裏面に間接照明を仕込んで雰囲気を演出しました。土間の敷石は馬踏み目地とし目地幅を太めにしましたが靴先が引っ掛からないように浅目地としました。照明は既存小梁を利用した間接照明とし障子の組子のような照明カバーを取り付けてシンプルに納めました。

姫路・天満の家 主屋 (玄関土間)

玄関土間

玄関引戸は以前はアルミ製の既製品が取り付けられていましたが、高さが特注で低く設定され、土間を嵩上げしたことにより更に低くなるので取り替える事としました。木製引戸を通常の建具屋さんに製作してもらうと将来、精度が落ちることが大きいので国産木製建具専門のメーカーさんに製作を依頼しました。デザインは自由に出来るのでいつもの「大小格子」でデザインを纏め、南庭が透けて見えるよう透明複層防犯断熱ガラスを入れました。小梁で3分割された天井の中央の部分を間接照明化し、障子の組子のようなカバーを取り付けて既存の雰囲気に合わせました。

姫路・天満の家 主屋 (玄関 裏通路 通り土間)

玄関 裏通路 通り土間

「通り土間」は玄関土間と直接繋がっていて、そのまま勝手口から北側道路に出られます。また勝手口近くには靴を脱いで直接キッチンに入れる動線計画となっています。床のデザインは玄関土間と同じ天然石を馬踏み目地として貼り上げました。キッチンに上がるための踏み石は元々玄関土間に有ったもの、割り加工して再利用しました。

姫路・天満の家 主屋 (玄関土間)

玄関土間

昔の「田の字型平面」なので建具を引いて開ければ、一番奥の仏間まで見通すことが出来ます。それが此の独特の平面の良さで、それを最大限生かして「流動性」のある、開放的な空間に改造しました。夜に靴紐の締め直しって、暗いと辛いので式台の裏面に間接照明を仕込んで明るくしました。

姫路・天満の家 主屋 (仏間~ホール~玄関)

仏間~ホール~玄関

新しくデザインした障子を全て閉めると屋外の光が障子の和紙によって和らげられ優しく穏やかな光に包まれたような雰囲気になります。また色味については経年によって木は濃い色なりますが、場所によって濃淡の違いが有るため、自然塗料で全ての木材部位を着色塗装して全体として同じ色調になるよう、調整しながら着色しました。仏間は元々綿壁だったのを全て撤去したうえで白聚楽で左官仕上げしました。

姫路・天満の家 主屋 (読書室)

読書室

以前は座敷の広縁だった部屋を僅かに面積を増やしただけで魅力的な読書室になりました。元々はテラス窓の連窓でしたが腰窓に変更し、その腰壁部分に造り付け机を造作しました。リノベーションした庭を眺めながら日長一日、珈琲片手に読書に耽る事が出来る快適空間に変貌。リノベーションと同時に高断熱化を図りエアコン設置、更に床暖房も敷設しました。

姫路・天満の家 主屋 (読書室と仏間)

読書室と仏間

元々有った座敷との段差は18センチに改造して、其のまま段差は残すことで天井高さを確保しました。元々は「無断熱」でしたが、リノベーション工事で断熱化を図ったので障子を閉めれば冬場は温室効果で暖かくなりますし、夜間には床暖房を主暖房とするだけで快適に過ごすことも出来ます。開口部は端から端まで確保したので通風性は良くエアコンに頼らず過ごすことも可能ですが、酷暑の場合には専用に設置したエアコンを活用することもできます。

姫路・天満の家 主屋 (読書室)

読書室

元々は木製の雨戸が付いていた箇所。前回のリフォームで木製戸からアルミサッシに入れ替えた時、既に用済みの状態だった雨戸。今回のリノベーションで腰窓に改造したので、この際、木製雨戸は撤去することになり、そこで初めて此の菱形の可愛い開口部が現われたという訳です。即ち、元々雨戸を繰るために手を差し入れるための開口部、そこに木枠を入れガラスを嵌めこんで菱形のガラス窓としました。

姫路・天満の家 主屋 (ホールと玄関)

ホールと玄関

正面の障子は元々有った建具、すなわち百年前の建具職人の仕事です。右側の障子は今回新たに造り替えた障子、両者が違和感なく同じ雰囲気に見えるよう古い建具も着色塗装して新規の建具と同じ色味に仕上げました。古い建具の方の障子紙も新設のものと同じ紙に貼り替え結果、違う年代の建具が一つの部屋に共存しても違和感の無い空間になりました。

姫路・天満の家 主屋 (仏間)

仏間

仏間だった機能はそのまま引き継がれるので特にリノベーションする必要は無いといえば無かったのだがリノベーションした場合、他が綺麗になると既存のままの部分はどうしても薄汚れて見えるもの。従って既存綿壁を全て撤去して新しい聚楽を塗り直し障子も入れ替え、木部も一部着色塗装を施しました。また天井については既存棹縁天井をそのまま再利用、着色塗装したうえで黒漆和紙を貼りました。

姫路・天満の家 主屋 (仏間)

仏間

仏間とリビングルームとの間には元々、4枚建ての襖が入っていましたが、それだと空間の流動性が無くなるので細密縦格子(透明ガラス)の両引き分け戸に入れ替えました。別々の部屋に居ても家族同士の気配を感じるように、というのが此のリノベーション計画の基本ルールでしたので迷わずそのように設計しました。

姫路・天満の家 主屋 (キッチンからダイニングを見る)

キッチンからダイニングを見る

キッチン側から見たダイニングルーム、玄関ホール、読書室、更にその奥の庭までが見渡すことができます。空間を細かく仕切らず一体化していることから、より広く流動的に部屋の繋がりを感じることが出来ます。

姫路・天満の家 主屋 (キッチンの格子戸)

キッチンの格子戸

玄関土間に繋がる「通り土間」から直接キッチンに上がれる開口部に取り付けた格子戸。細密な組子から漏れ入る細分化された光は室内に劇的な効果が生まれます。

姫路・天満の家 主屋 (キッチン(収納部分))

キッチン(収納部分)

床のウォールナットに合わせてシステムキッチンの面材とカウンター色を決定。またそれに合わせて背面壁のヴェネツィアンガラスモザイクのタイル色を吟味して決定しました。元々の梁・柱はアラワシ仕上げとして黒色に塗装して全体としてシックな雰囲気のインテリアに纏めました。

姫路・天満の家 主屋 (キッチン(シンク部分))

キッチン(シンク部分)

キッチンのカラーはブラック、ダークブラウン、ホワイトで纏めました。素材は吟味して既存の大梁やアラワシの柱の黒塗装と調和するようコーディネートしました。キッチン壁に使うタイルはヴェネツィアンガラスモザイクと以前から決めていますが今回は初めてブラウン系のカラーをシステムキッチンに合わせて使用しました。

姫路・天満の家 主屋 (システムキッチン(コンロ部分))

システムキッチン(コンロ部分)

古民家のインテリアに合うようにシステムキッチンはシックな色調にしました。床の無垢ウォールナットに合わせた木目調の面材とし、カウンターはブラック色のクォーツカウンターとしました。レンジフードはブラック色の艶消し仕上げとし、一番汚れやすい背面壁はブラウン色のヴェネツィアンガラスモザイク貼りとしました。最も汚れの目立たない色調です。

姫路・天満の家 主屋 (トイレ)

トイレ

トイレは出来るだけ明るい雰囲気で、既存窓を再利用するものの内側に樹脂サッシを入れる事で断熱性を向上させました。壁と床にはクォーツ系のセラミックタイルを採用、隙間から光が漏れ出るような間接照明としました。便器の背後にはスライド式収納付の家具をセット、トイレットペーパー、メンテナンス用品等々を収納することができます。

姫路・天満の家 主屋 (主寝室)

主寝室

元々はフラット天井で設計していましたが、既存天井を一部解体すると、立派な梁組みが見えたので急遽、梁アラワシの勾配天井に変更しました。天井には澱粉糊で柿渋和紙を貼り、間接照明を随所に仕込んで雰囲気のある空間に仕立てました。

姫路・天満の家 主屋 (主寝室)

主寝室

屋根の形状に合わせて内断熱したうえで石膏ボードを張り、澱粉糊で一枚一枚、柿渋和紙を貼り上げました。柿渋和紙は美濃紙に柿渋を塗ったもので澱粉糊を含めて調湿性能が高いのと、柿渋自体の抗菌作用により室内の空気を浄化してくれる作用が有ります。柿渋和紙は経年で渋い色調に変化するので、天然木と同じように時間と共に良い色合いに変化することを愉しむことが出来ます。

姫路・天満の家 主屋 (主寝室)

主寝室

主寝室には各所に間接照明が仕込まれていて、昼の雰囲気が夜には一変します。光源の見えない溝から天井に向けて放射されるので、昼間見える光景とはまるで違う雰囲気が立ち現れます。太陽光より色温度の低い光線で照らされた柿渋和紙は、明るい茶色に変貌し、和紙が吸い込んだ光を、寝室に相応しい柔らかい光に還元し、部屋全体を優しい光に包むのです。

姫路・天満の家 主屋 (寝室)

寝室

予備の寝室として造られた部屋には書斎(書庫)が附室として包含されています。書庫の真下が丁度、仏間になっていて仏間の天井高を確保する為に元々80センチくらいの段差が有りました。その段差はそのまま生かし、可動の踏段を添えて容易に進入できるようにしています。黒い踏段も作図して大工さんに製作してもらいました。

姫路・天満の家 主屋 (寝室の天井 見上げ)

寝室の天井 見上げ

2階の天井はトイレを除いて全て柿渋和紙貼りです。柿渋はそもそも抗菌性が高く、澱粉糊で貼り上げるので下地を含めて調湿作用が有り室内全体を浄化します。また木材と同じように経年で味わいのある色調に変化するので、長らく素材感を愉しむことが出来ますし防火一級認定品なので燃えにくく有害なガスも出しません。

姫路・天満の家 主屋 (書斎(書庫))

書斎(書庫)

寝室側から書斎(書庫)を見たショットです。右手奥に固定の書棚が壁一面に有ります。左側は主寝室と繋がっていて、僅かな隙間を開けて基本的には部屋が全て繋がっている関係性を持たせました。間接照明から放たれる電球色の夥しい光は柿渋和紙を更に優しい表情に変えてくれます。

姫路・天満の家 主屋 (書斎(書庫))

書斎(書庫)

右手にあるのは創建時からある木製建具。つまり百年前の職人さんが造られた精巧な工芸品です。その時代性を感じるデザインに負けないように天井は柿渋和紙、壁は天然シラス荒壁、床は無垢のウォールナット、と自然素材で全て仕上げました。結果、独特のレトロ感のある空間が生まれました。

姫路・天満の家 主屋 (書斎(書庫))

書斎(書庫)

元々はフラット天井でしたが、既存天井を一部解体すると見事な梁が出てきたので急遽、設計変更して天井断熱したうえで、屋根の勾配に合わせた勾配天井と変更しました。豪快な梁組みが全てアラワシで見えることとなり、これまで隠れて建物を支えていた構造が見えることで全く違う空間に変貌しました。

姫路・天満の家 主屋 (書斎(書庫))

書斎(書庫)

書斎側から百年前の格子戸を見たショットです。照明を消しているので木製建具の細密格子から外の光が透けて見えます。窓から入った光が天井の柿渋和紙を仄かに照らし濃密な陰翳空間を現出しています。昔の太い松丸太のある古民家だからこそ生み出せる特別の空間です。

姫路・天満の家 主屋 (書斎(書庫))

書斎(書庫)

書斎には3種類の照明が仕込まれていて、ダウンライト・斜め天井用ダウンライト・間接照明、とシーンに応じて照明を組み合わせることが出来ます。基本的には『陰翳礼賛』を愉しむ空間ですが、照明を点灯することで色々な自然材料の素材感を愉しむことが出来ます。全ての仕上材料は調湿性能と抗菌効果に優れていて書籍を保存しておく空間としては最高の素材を選択しています。

姫路・天満の家 主屋 (主寝室の天井)

主寝室の天井

2階天井はトイレを除いて、全て梁アラワシ仕上げとしています。梁、小屋束、登り梁等々は全て黒塗装として天井面にはA1サイズの柿渋和紙を下から貼り上げました。化学糊は一切使わず、全て澱粉糊で貼ってあります。和紙の素材感は凄く目に優しく夜になって間接照明で照らすと更に暖かい色目になり癒し効果は抜群です。

姫路・天満の家 主屋 (外観)

外観

外観はほぼ既存のままで、2階外壁の「銅板網代張り」はそのまま残しました。1階部分は一部増築していますが焼き杉板を張ることで違和感の無いように配慮しました。既存アルミサッシはそのまま残したうえで内側に樹脂サッシを嵌め込むことで断熱性能を向上させました。

姫路・天満の家 主屋 (アプローチから中庭を見る)

アプローチから中庭を見る

リノベーションする前は余りに沢山の要素が詰まっていて特に灯籠については先代が各地で蒐集した色々な種類のものが有りましたが、適宜整理して残りは場外搬出しました。石組もアレンジし直し、庭木も不要なものは撤去、新たに入れた庭木も有りましたが多くは低木や地覆植物で、残りは化粧砂利で足元を締めました。

姫路・天満の家 主屋 (中庭)

中庭

敷地の東側に有って、アプローチの側面に沿って有る屋根付き木製ベンチから西に向いて中庭の庭園を眺めることが出ます。此れまでは、専ら家の中から眺める庭園でしたが別の角度から、腰を掛けてゆっくり眺められ、新たな庭の愉しみ方をご提案させて頂きました。

姫路・天満の家 主屋 (夜のアプローチ)

夜のアプローチ

アプローチから見た夜景です。門灯、玄関灯、庭園灯も配備したので夜に帰宅しても安心して玄関引き戸まで辿り着くことが出来ます。玄関土間を嵩上げしたので、その段差は庭のアプローチを緩やかなスロープとすることで解消しました。

姫路・天満の家 主屋 (仏間とホール)

仏間とホール

夜になって廻りが闇に包まれ始めると、障子の白さがより際立ってきます。障子の奥は庭を眺める読書室ですが、僅かな光を灯すだけで幻想的な空間が立ち現われ、「陰翳礼賛」の日本独特のインテリアを愉しむことが出来ます。

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手掛けた建築家

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当

用途

自宅

所在地

兵庫県姫路市

改修規模

フルリノベーション (スケルトン・リノベーション)

階数

2階建て

間取り

4LDK以上 → 4LDK以上

築年数

100年

期間

設計:4ヶ月 、施工:9ヶ月

完成時期

2020年03月

手掛けた建築家のコメント

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当

2018年に竣工した「姫路・天満の家 離れ」の次に依頼された仕事です。元々は敷地内の「主屋」と「離れ」の双方のリノベーション計画をお話しされていましたが「離れ」を大変気に入って頂いた結果、引き続き「主屋」リノベーションの設計監理を委託されました。離れで築80年、主屋で築100年と伺っていましたが基本的に同じ手法・デザインで纏めましたので、双方一体化した空間が生まれたかと思います。

家づくりのきっかけ・施主の要望

既に別のところに住宅をお持ちでしたが、ご主人様の定年退職を機に、ご自身の生まれ育った古民家を改造して住みたいというのが此のリノベーション計画の発端とお伺いしています。

この事例の見どころや工夫したところ

築百年という歴史・時間の重みを何とかデザインに生かせないか、という視点で何度も現場を拝見させて頂いて既存部分を分析しました。そういう意味では先に同じ敷地内に在る「離れ」の仕事をさせて頂いたのは幸いでした。離れの設計監理中に主屋のデザインをどうするか、時間を掛けて思考できたのが結果的には良かったかと思います。基本的な方針としては「既存部分」と「新設部分」との【滑らかな融合】を意識して設計しました。オープンハウスを開催して来られた知人・友人の十数人の共通する感想が新旧の「境目が分からない」と仰られたので結果的には意図通りに出来上がったのではと思います。

施主の感想

【お施主様に直接書いて頂いた文章を長文ゆえ適宜抜粋して以下にご紹介致します】
3年前に離れの改築をお願いして、その内容に大変満足したこともあって、再び北野先生に、両親から引き継いだ築百年近い実家の改築をお願いすることにしました(中略)。私たちの希望をうまく採り込んで、北野先生独特の優しい陰影を生かした味付けがふんだんに盛り込まれた、期待以上の建物になりました(中略)。北野先生にお願いして良かったと思う事は、ありきたりの改築でなく魅力的でワクワク感をもつ建築を具現化していただけたことです。建築に対する先生の感性の良さも当然ですが、棟梁をはじめとする現場の方々とのコミュニケーションもとても良く、先生を中心にして一つのチームとして仕事を楽しんでおられることが建物の魅力を引き出す原動力になっているのかと思います。このように、いろいろな人たちの気持ちの詰まった建物で退職後の新しい生活を送れるのはとても幸せなことだと感じて、永く大切に住んでいきたいと思っています。

事例の進み方

消費税改正に伴う事情で設計期間は短かったのですが、逆に工事期間が長かったので結果的にはきめの細かい設計監理が出来ました。「離れ」を施工して頂いた工務店さんに再び施工して頂いたことで監督さん、棟梁も同じ、また他の職人さん達も全て同じ方という事で監理は大変やり易かったのは幸いでした。また長い工事期間だったことで、ディテールを徹底して考えることが出来、また試行錯誤する時間を十分与えられたことは大変助かりました。職人さん達とも十分にコミュニケートしながら工事の進捗を細かく見れたことはクオリティの良い建築を造るうえで大変重要であることを、この現場で改めて知りました。

印象に残っていること

2階の天井は設計段階では、コスト低減のために平天井でしたが既存天井の一部を解体した時、立派な梁が見えたのでお施主さんのご判断で梁を見せる設計に変更したことは大変有意義でした。少しコストが嵩むことは当然ですが、それを踏まえて変更して頂いたことで2階は大変魅力的な空間が出現しました。工事中に設計図面を描き直したのは少し大変でしたが苦労の甲斐有って想定以上の面白い空間が生まれました。

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この事例のコンセプト

この住宅の写真

手掛けた建築家

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション)

所在地

大阪府大阪市天王寺区悲田院町8-26-808

主な対応エリア

三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県

プロジェクトの内容により柔軟に対応させて頂きます

目安の金額

30坪 新築一戸建て

2,100〜4,500万円

60平米 フルリノベ

2,400〜3,600万円

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