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設計、監理、インテリアを担当
奈良市北部。築約40年の戸建て住宅リノベーションです。
お施主様は60代のご夫婦と息子さん。長年愛着を持って住んでこられた数奇屋風の住宅は随所に粋な意匠が見られるものの、深い庇のために室内は南側でも薄暗く、押入れや収納が少ないために家の大半が物置と化している状態でした。
耐震補強と断熱工事を行い、使われていなかった天井裏を活用して開放感のある居間をつくり、和室には炉を切り水屋を設けて茶室の設えに変更、クローゼットやパントリー、書棚や収納家具など用途別に十分な容量の収納を確保しました。
元々の意匠を生かしつつ将来に渡って快適に暮らすことが出来、お施主様のご趣味の美術や骨董、そして家や庭を存分に愛でることが出来る住まいになりました。
住宅建築[住宅思潮研究社](2019)
家具製作したベンチに合わせて既存のチェアもミナペルホネンのファブリックに張替え。ダイニングテーブルの上はステンドグラスのペンダント。(撮影:笹倉洋平)
外部は屋根瓦や樋・門扉の修繕、外壁や木部の再塗装など、元のデザインを保持しながら改修を行った。(撮影:笹倉洋平)
ギャラリーから和室、南庭を見る。雪見障子は修繕して再利用。(撮影:笹倉洋平)
2階の書斎。天井一杯の書棚を新設。カーテンはウイリアム・モリス。(撮影:笹倉洋平)
1階は既存掃き出し窓に電動シャッターを新設。2階はアルミサッシを交換。美観を損ねていたエアコンは室外機をルーバーで隠蔽、露出配管を壁内にルート変更。(撮影:笹倉洋平)
玄関と階段の手摺は新設。雰囲気を損ねないよう、木工所でR加工したタモ集成材をアイアンブラケットで取り付けた。(撮影:笹倉洋平)
玄関見返し。左手が居間の入口。集成材を曲げたアーチ枠は元々あったもの。そのまま活用し奥に扉を新設している。(撮影:笹倉洋平)
アーチ枠から居間を見る。玄関は土壁の塗り替えや天井板のアク抜き、軋みのある床板の補強など全般的なメンテナンスを行っている。(撮影:笹倉洋平)
和室を洋間に変更した居間。壁はスイス漆喰。床はチークのパーケットフローリング。開口部には質感のある麻のカーテン。(撮影:笹倉洋平)
デッドスペースだった屋根裏を活用した半階吹き抜けの居間。(撮影:笹倉洋平)
軒が深く薄暗かった室内はトップライトで一日中明るくなった。(撮影:笹倉洋平)
構造補強を行いつつ、状態が良い既存の柱梁はそのまま活用。(撮影:笹倉洋平)
家具製作のキッチン。十分な作業スペースを確保しつつ居間や庭を見ながら調理できる配置に変更。(撮影:笹倉洋平)
キッチンはトップライトから光が射す。左手は大容量のパントリー。一番手前の建具はガレージへと通ずる勝手口。(撮影:笹倉洋平)
オープンになった柱・梁を拠り所にして棚やハンガーパイプ、配線ダクトを設ける。(撮影:笹倉洋平)
たくさんの調度品を季節や気分に合わせてレイアウトできるように飾り棚を多めに計画している。(撮影:笹倉洋平)
居間の一角を利用した回遊性のあるスタディ・コーナー。表に出したくない物品を納められる大容量の造りつけ棚。(撮影:笹倉洋平)
物置になっていた次の間を活用した美術・骨董を愛でるギャラリー。(撮影:笹倉洋平)
床の間を勝手口に変更して物干し場への動線を新設。(撮影:笹倉洋平)
入口引戸を無双窓に変更して東西の風の流れを生んでいる。襖紙は鹿児島睦さんの図案。(撮影:笹倉洋平)
ディスプレイしつつ大小様々な美術・骨董品を収める収納棚。(撮影:笹倉洋平)
既存シーリングライトを撤去してダウンライトを配置。床材は吉野杉。(撮影:笹倉洋平)
6帖の和室。炉を切り、土壁や畳、建具を修繕。(撮影:笹倉洋平)
天袋の上にビルトインエアコンを新設。(撮影:笹倉洋平)
和室からギャラリーを見る。(撮影:笹倉洋平)
襖紙はかみ添さんのオリジナルデザイン。水玉模様は居間のベンチ・照明と呼応している。(撮影:笹倉洋平)
ピアノのある応接室。床はナラフローリング。当面はお茶会時の待合として利用し、将来は主寝室に転用する計画。(撮影:笹倉洋平)
廊下をくりぬいて新設した半間の水屋。天袋には工務店さんの倉庫に眠っていた古い網代建具を丈詰めして利用した。(撮影:笹倉洋平)