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設計、施工、監理、土地・物件探しを担当
建築関係のお仕事をされているご夫婦のためのマンションリノベーションで物件探しからお手伝いさせていただきました。
せっかくの3面採光の物件ながら、元の間取りは東向きのLDKとなっていて、午後からはなんとなく薄暗いLDKになっていました。
また、北面に大きなルーフバルコニーがありましたが、リビングとの関連がなくもったいない状態になっていました。
このような問題を解決するために、リビングダイニングをルーフバルコニーとの繋がる北側に配置し、北面だけではなく東西面の窓も取り入れ、一日を通して光が散る空間となりました。
パイプスペースが中途半端な位置にあるのを逆手に取って水廻りを中央に寄せ、寝室と将来子ども室は朝日を取り入れるために元のLDKがあった東面に配置し、寝室から水回り、玄関へ向けて裏動線となるウォークインクローゼットと収納を設けています。
東西の窓を繋ぐルートが2つあるため、風も住戸全体を抜けていくようになっています。
一見、当初の間取りから大幅に変更しているように見えますが、実は水廻りの位置はそれほど大きく動かしておらず、排水等は無理なく納まっています。
ご夫婦ともにマンションの設計に携わっており、こちらの提案に対しての理解度が高く打ち合わせはスムーズに進みました。
キッチンバックの造作カウンターは書斎側からの簡易な食卓としても使えます。
書斎側から玄関方向。 テレビ周りは壁をセットバックしてリビングに対する圧迫感を軽減させています。
収納から洗面脱衣室方向。 洗面脱衣室は大きな引き戸で仕切れるようにはなってますが、普段は開放して通路部分も空間の一部として利用できるようにしています。
玄関は元個室の窓なども取り入れ収納と一体化した明るく広々とした土間スペースになっていて、リビングと寝室への裏動線両方にアクセスできるようになっています。
玄関からリビングへの扉は引き込みになっていて開け放すと扉の存在がなくなり、光と風が抜けます。
玄関ホールから土間を見返すと収納スペースと裏動線への通路が見えます。
リビング入口からすぐの収納は壁に馴染ませた扉で存在感を消しています。
リビング入口からの様子です。 奥の書斎まで続く広々とした空間になっています。 北、東、西の窓から入る柔らかい光が拡散します。
天井が下がっている羽目板張りの部分は天井裏をキッチンダクトなどが通っています。
キッチンは目立ちにくい半独立の位置ながら自然光が入ります。
テレビ下の収納部分にテレビから隠蔽配線ができるようにしています。
テレビ下の台に設置したコンセントは正面から見た際に気にならないように目立たない位置に設置しています。
キッチンから書斎側方向。 キッチン後ろのカウンターは軽い食事などに対応できるようにしています。
書斎の棚と机は造り付けながら可動式で将来子ども室となる時には動かして活用できるようになっています。
書斎の机と棚は二分割して移動できるようになっています。
書斎から見るLDK。
寝室からダイニング方向を見る。
寝室からはLDK方向と水回り方向両方にアクセスできます。
寝室から水回りへの通路がウォークスルークローゼットとなっていて、クローゼットと洗面の間に洗濯機を配置し、物干しや片付けの動線がスムーズになっています。
寝室の引き戸を開けているとウォークインクローゼット内にも自然光が入り、日中は照明無しでも利用できます。
洗面脱衣室は大きな引き戸で仕切れますが、普段は開放して広い洗面スペースとなります。 洗面台と正面の壁天井はポーターズペイントを施主塗装で施工しています。
洗面脱衣室の引き戸を閉めた様子
洗面脱衣室の収納はタモの無垢材を扉にして扉裏には反り止めを設置しています。
トイレのカウンターと収納の扉はともにタモ集成材で造作しています。