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閑静な住宅街の南西の角地に建つ2匹のトイプードルと暮らすための家です。
大きなご要望は犬とストレスなく楽しく過ごすという1点で、それ故にプランはとてもシンプルで1階にLDK、2階に寝室と水廻りのみの1LDKです。
LDKの周囲にはドッグラン的な土間が巡っていて、庭で遊んだ後ベンチの下を通って階段下の寝床に自由に行き来できるようになっています。庭は雨の日でも軒下で遊べるよう庇を深く取ってあり、汚れた足を洗ったり夏に水遊びができるプールも備え付けてあります。
性能面では耐震等級2相当、断熱はUA値0.53、ηA値1.6とH28基準は当然として、HEAT20のG1基準もクリアしています。この断熱性能に併せて基礎蓄熱暖房を採用し冬は家全体が暖かく、夏は深い庇で直射日光を避けて涼しく過ごせるように計画しました。
閑静な住宅街の南西の角地に建つ2匹のトイプードルと暮らすための家です。
外壁はジョリパット、塀は杉板型枠のRC、門扉はコールテン鋼、門柱灯とインターホンカバーはリン酸処理した鉄骨による造作です。
門扉を抜け鋼板の庇のかかったアプローチを玄関まで進みます。
中に入るとワンルーム空間が広がっています。玄関の上は階段と吹き抜けが広がっています。壁は水廻り以外全面左官仕上げ。床はブラックチェリーのフローリングです。
LDKは開口部に引き込みの障子を設えています。閉めることで雰囲気がガラリと変わります。
キッチン前の造作カウンターは大判タイルのラミナムと真鍮を組み合わせて造っています。
カウンターは裏面や引き出しまでラミナムで仕上げていますが、単色だとややぼんやりとした印象になるため、引き締まった印象になるように側板の見附に真鍮で巻いています。
正面に見えるのはコーリアンと鋼板を組み合わせたサイドテーブルとゴム集成材のベンチ。ベンチ脇の付け柱は実は左官仕上げの作業的見切りの役割を持っています。
南から見たLDKと玄関。北側の吹き抜けに2階の光が落ちて玄関周りを明るくしています。
造作のキッチンバック収納はタモの突板を板目と柾目を組み合わせて扉に合わせて造っています。右上のガラリは給気口で、24時間換気設備はなるべく目につかないように配置しています。
階段は段板の飲み込みと手摺から吊り構造の組み合わせで木組みのみでササラの無い軽やかな意匠を実現しています。階段下はドッグスペースとなっています。
ドッグスペースからベンチ下に続く玄関がわりのアーチに向かって歩いてきたところ。ドッグスペースは肌触りがよく滑りにくいコルク床にしています。
庭は擬木のウッドデッキと人工芝でメンテナンスがしやすい仕様になっています。
庭のベンチとプードル型のブラケット照明。
全体的に大人の雰囲気なのでプードル照明も可愛くなりすぎずに収まっていると思います。
庭に面した窓は全開口サッシで、ドッグランを縁側的に使って庭との一体感を楽しむこともできます。
左側のベッドが置かれる予定のスペースと右側のサンルーム的なくつろぎスペースはプリーツスクリーンで仕切ることができます。
朝起きた時にベッドから正面に母屋が見えるように大きな開口をとっています。
サンルームの夕景。正面ドアは洗濯機置場になっています。
サンルームからベッドスペース側。正面に見える本棚の裏はクローゼットスペースです。
サンルームからベッドスペース側。正面に見える本棚の裏はクローゼットスペースです。
北側のトップライトで明るく気持ちの良い水廻りは洗面、トイレ、シャワー室が一体となっています。印象的なミラーはCattelan Italiaのもので施主支給品です。
洗面室の夕景。
堀込みのニッチは左官の壁にステンレスの棚板でシンプルに仕上げています。
西庭にあるドッグプールは湯水混合のシャワーが付いています。
南側のファサード。杉板型枠のRC塀とベランダ手すりと軒裏の木部のコントラストが効いています。
夕景は照明の光が軒裏に当たり、通りにまた違った印象をもたらします。