注文住宅

大きな栗の木の下の家

大きな栗の木の下の家 (一体空間のLDK-1)

一体空間のLDK-1

この建物はトイレ・洗面所・浴室が個室となっているだけで、 玄関を開けた先はスキップフロアでつながった一体空間の居室となっています。 暖房は薪ストーブのみですが、建物の隅々まで暖気を広げ、それを循環させる仕組みを施しています。 住宅設計では日常のプライバシーの確保が重要ですが、別荘設計では住宅と価値観を切り替えて設計します。 「非日常の空間演出」や「周辺環境の取り込み」のように、『場を楽しむ』空間創りが主軸となります。

大きな栗の木の下の家 (一体空間のLDK-2)

一体空間のLDK-2

断面形状は「30 度の傾斜地」から始まり、軽井沢の景観条例による「10m 以下の高さ制限&階数制限」、周辺環境を楽しむ為の「室内空間の構成」の4点を同時に解決する『スキップフロア』により構成しました。 このスキップフロアは、この敷地だからこそ導き出された解です。 1階と1.5階の床の高低差は1.7m。容易に手の届く距離の為、別の階にいる感覚はありません。 半階ズレの空間の一体感は、通常の吹き抜け空間とは全く異なっています。

大きな栗の木の下の家 (一体空間のLDK-3)

一体空間のLDK-3

リビングの窓は、フルオープンでデッキと連続できます。 開口の方角は西を向いているので、高度の低い太陽の日射しが木々の隙間をこぼれてリビングを照らします。 渓谷の先には浅間山の尾根も広がる最高のロケーションです。 敷地に隠された自然の環境を、建築により上手に導き出せたと自負しています。

大きな栗の木の下の家 (1.5階キッチン)

1.5階キッチン

建物内の全体を見渡せるオープンキッチン。 写真には写っていませんが、背部に勝手口があり外部のバックヤードへ通じています。 そしてバックヤードから階段を下ると1階デッキの屋外リビングへアクセス可能となっています。 シンク下はゴミ箱スペースとなっており、その奥の給排水配管は敢えて露出させています。 この凹み部は冬季の留守時に断熱材のフタをし、 配管奥のシルバープレートの凍結防止ヒータが給水管を温め、水抜き不要。 寒冷地:軽井沢の別荘ならではの工夫です。

大きな栗の木の下の家 (玄関よりスキップフロアの大空間へ)

玄関よりスキップフロアの大空間へ

大きな栗の木の下の家 (浴室)

浴室

浴室の窓はピクチャーウィンドウ。 浴室はメンテナンスを重視したユニットバス。 窓はプライバシーを配慮して、人の往来のない渓谷側へ向けてあります。 窓の外では、刻々と流れる絵画の様な四季の移ろいを楽しめます。

大きな栗の木の下の家 (アウトドアリビング)

アウトドアリビング

リビングの南に配置した屋外リビング。 屋根の掛かった8帖の広さを有している為、食事や昼寝に最適な半屋外空間。 写真左に見える外部階段よりバックヤードに昇り、キッチンへ通じています。 さらに階段段板の隙間から薪置場の薪を取る事が可能となっています。 ここには皮張りの「BKFチェア」がよく似合います。 このイスに座って空と緑を眺めていたら、時間の流れを忘れ、自然の中に溶け込んだような気分になれます。 木漏れ日が降り注ぎ、樹々のざわめきと鳥のさえずりの響く中、刻一刻と進む四季の移ろいを感じる場所です。

大きな栗の木の下の家 (ウッドデッキテラス1)

ウッドデッキテラス1

傾斜地を平坦に造成しなかった為、外部の庭スペースを設けませんでした。 しかし、代わりに室内から連続する広いデッキを設けています。

大きな栗の木の下の家 (ウッドデッキテラス2)

ウッドデッキテラス2

目前には地上10mの位置の枝葉が生い茂り、手が届きそうでギリギリ届かない絶妙の距離になっています。(計算の上でしたが完成まではドキドキ・・・) デッキ材にはセランガンバツ材を用いて、耐久性を優先しました。 フラットバーの手摺は、景観を壊さない色彩として、可能な限り細くして存在感を消しています。 デッキ先端には照明器具を隠してあり、夜の静かな渓谷の樹々を照らす演出を施してあります。 緑の海の中にいるような不思議で最高の空間です。

大きな栗の木の下の家 (玄関アプローチ)

玄関アプローチ

駐車場から建物への高低差を直線にすると、窮屈な急勾配の階段となってしまう為、あえて遠回りのアプローチとしました。階段の踏み面は900mmとし、ゆったりとした緩勾配階段としつつ、アプローチ空間を広く体感してもらう目的も兼ねています。 佐久鉄平石のランダムな錆色の門塀が出迎えてくれるアプローチです。

大きな栗の木の下の家 (玄関アプローチ-夜景)

玄関アプローチ-夜景

大きな栗の木の下の家 (美しい大自然に囲まれた外観)

美しい大自然に囲まれた外観

テラス

大きな栗の木の下の家 (外観1)

外観1

外壁は全面米杉板張りとし、鉄骨部は軽井沢町の景観塗装色として、自然景観へ溶けこむ色彩に配慮しました。 また駐車場からアプローチは、浅間山の焼石砕石&枕木敷き、門塀と土間は佐久鉄平石張りとして、地元の自然素材を採用しています。 玄関扉はコールテン鋼板張り。塗装の黒ではなく、黒錆による素材自身の黒は深みが違います。

大きな栗の木の下の家 (設備機器置場と薪置場)

設備機器置場と薪置場

建物の下部も有効利用。 玄関ポーチより外部階段を下ると、建物の下部へ回り込む事が出来ます。 傾斜地の為、屋外へ設備機器・物品・薪などの保存が不可能だった為、建物下部の空間を有効に活用しました。 景観に配慮して屋外設備機器を隠蔽しつつ、機器を湿気と雨水からも保護する為に、2階の床下空間に「設備機器置場と薪置場」の浮かせた床を設けました。 給湯ボイラー・灯油タンク・薪・その他道具類など、全て見えない位置に設置しています。 また設備配管のメンテナンスを容易とする為に、給水排水配管は露出してまとめています。

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用途

別荘

所在地

長野県北佐久郡軽井沢町

費用

設計・施工:3000万円

敷地の特徴

傾斜地

《森へ潜るイメージ》
敷地は軽井沢の別荘地に位置し、約30 度の急傾斜地。
周辺は栗の樹が茂り、木漏れ日と鳥の囀りが響き渡る豊かな緑の中にあります。
歩いて下ることも困難な程の傾斜で、建築するには非常に悪条件の土手の様な敷地状況でした。
「傾斜地の悪条件をプラスへ変換し、豊かな自然を室内に取り込みたい」という要望に対して、『緑の海へ潜る家』そんなイメージから設計を開始しました。

《自然との共生》
別荘地とはいえ、敷地内には「猿・鹿・熊」の野生動物が往来する環境にありました。
樹木を伐採し傾斜面を平坦に造成してしまう事も出来ましたが、本建築では「構造的な検討」と同時に「建物への動物の侵入防止」と「野生動物の生活圏の保護」の両方へ配慮して、基礎施工後に着工前の斜面へ戻し、建物を浮かせる構造としました。
また事前に自生樹木の位置を測定した上で設計を行い、自然を満喫できる空間を創る為に、周辺の樹木の伐採は最小限として 『自然との共存』を目指しました。

《大きな栗の木の下で》
自生する樹々は高さ10mを超す栗の大木ばかり。
この栗の木を可能な限り伐採せずに、傾斜面へ盛土をして駐車場の平坦地を設けました。
大きな栗の木は、四季の彩りと揺れる木漏れ日を落としてくれる建物の守り神のような存在です。

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この事例のコンセプト

手掛けた建築家

鎌田賢太郎

鎌田賢太郎

住宅とは共に成長する「家族」みたいなモノです。 そんな住宅を、楽しみ・悩み・笑い・感動しながら、一緒に築き上げていく。 そして末永くお付き合いが出来れば嬉しく思います。

所在地

長野県佐久市岩村田2096-1-203

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鎌田賢太郎

建築家 / @長野県