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設計、監理を担当
海を眺める別荘を建てたいと思っています。というお電話から計画がスタートしました。ご主人は釣りが趣味で、家からすぐ近くに海があって、すぐに釣り船に乗れるような環境が良い、 奥さんは、お風呂に入りながら海に沈む夕日と富士山を一緒に眺めたい、 というイメージから、長い時間を掛けて土地を探されたそうです。辿り着いた敷地は、リゾート地の環境ではなく、まさに漁村といった雰囲気です。
計画では、2階のLDK+バススペースから海の眺望を得るために、なるべく視線が高くなるように、 基礎や階高を設定しました。眺望を楽しむのは室内から、と想定しデッキなどの外部空間は控えめにしています。その替わり、リビングやダイニングはもちろん、キッチンやバスルームからも、 ベストポジションで海と富士山を眺められるようになりました。
たくさんの友人と、釣りの獲物を楽しむ家でもありますから、ダイニングには業務用の換気扇を設け、 焼魚や鍋など様々な料理のスタイルにも対応しています。1階にはベッドルームが2室あり来客にも対応します。 玄関から2階のリビングに至る経路を象徴的な階段と、作家さんによるオブジェによって演出され、 非日常の家らしく贅沢な場所になっています。
リビングから見た海の夕景です。富士山も見えます。照明を暗めに設定すると景色と一体化するような感覚になります。
LDKの全景です。釣った魚を料理してダイニングテーブルで仲間と食べる、というのが大きな目的です。ダイニングテーブルは換気機能が付いた設計となっています。
玄関ホールを兼ねてギャラリーとしています。海外旅行の際に手に入れた絵画や、お気に入りの彫刻家さんの作品を置く場所になっています。
外観写真です。眺望重視の設計のため、高基礎を採用しています。また階高も通常よりも大きくし2階のアイレベルをなるべく高く設定しています。ベンチを作ってご近所さんが座れるようにしています。
別荘ですが別荘地ではありません。漁村の雰囲気でしょうか。目の前が漁船の係留する場所となっています。
建物形状は「塊」のイメージです。海に向かう西側に大きな開口部を設けますが、その他は開口部は小さく閉鎖的な設計としました。
玄関扉の取っ手は彫刻家さんの手によるものです。床は天然石を敷き込みました。
階段はスケルトン階段で段板にはスプーン加工した無垢材を使用しました。階段を登り切ると開放的なリビングが開けます。
正面に海を望むロケーションです。方角的には西側で富士山を見ることができます。
浴室です。夕暮れ時にお風呂に入りながら富士山と海を同時に楽しむ事が出来る、というコンセプトで土地を探されたそうです。
浴室の外は小さなデッキを設けました。外部からの視線を遮るクッションとなっています。洗面室はビルトイン式の洗濯乾燥機を採用しコンパクトにまとめています。
ダイニングテーブルは家具屋さんにお願いしました。焼き肉屋さんにあるような下抜きの換気機能を設けました。魚介類をここで焼いて食べます。
外観の夕景です。2階の高さを高めにしているため周囲から中の様子は分からないようになっています。光だけがこぼれるようなイメージです。
廻り込んだところに玄関があります。照度を落としてひっそりした雰囲気を作りました。玄関ホールは天井が高く吹き抜けています。
1階は個室が2部屋ですが、そこに続く廊下です。手作りのガラスを壁に埋め込むなど、壁にアクセントを付けています。
ベッドルームです。窓は天井近くのハイサイドライトとして、外部からのプライバシーを確保しています。
こちらもベッドルームです。来客が多いときはロフトでも対応出来るようにしています。