別荘

K-Villa / 北軽井沢の別荘

種別:

別荘

面積:

142㎡

エリア:

群馬県

内容:

北軽井沢の森に建つ週末住宅である。霧が多く発生する場所で、湿気対策から1階をRCで造り、玄関、倉庫、駐車スペースのみとして、主室であるリビングや寝室は木造として全て2階に持ち上げている。2階は中央にリビングを配置し、その周りに閉じた各部屋と開かれたスペースが並べられた構成になっている。開かれたスペースは、リビングにとって奥行きのある窓、〈ルーム窓〉となり、ダイニングやバルコニーとして機能している。合板に着色されたリビングの壁は、その穏やかな木目が空間に落ち着きをもたらすと共に、ルーム窓を構成する大きな木枠となって外部と関係づけられている。その他各部屋を構成する合板は、色を濃くすることで、リビングとは違った雰囲気の空間となっている。ダイニングテーブル、ソファ、ローテーブルはオリジナルで設計し、製作している。    共同設計者:明治大学田路研究室

Photo Copyright nacasa and partners inc.

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森吉直剛

クライアントからのご要望として、必要諸室、部屋の大きさ、収納の容量などをお聞きします。これらは重要な「必要条件」です。それに対し私からは理想の住まいについてもお聞きしています。それはクライアントが思い描く生活シーンの中に潜んでいます。たとえば「自然と一体となった」や「家族の気配が感じられる」とか「友人と楽しくすごす週末」などです。私からも新たにイメージを提案して議論していくうちに、クライアント「オリジナルの生活シーン」がみえてきます。それを実現することを「十分条件」として設計をはじめます。まず必要条件を満たしてから十分条件も確保していこうとするのが通常かもしれませんが、逆に十分から必要に戻っていくほうが、クライアントにとってより良い住まいができあがる場合もあります。必要諸室は、子供の成長など時間の経過で変わっていきますが、オリジナルの生活シーンはなかなか色褪せるものではありません。設計中は、必要と十分の兼ね合いを、模型や図面を元に、クライアントと何度も対話し、確認しながら決めていきます。最終的にクライアントとの共作として、必要機能を満たしながら、クライアントオリジナルの生活シーンのための「環境」を、現場監理も通してつくりあげていくことが私の役割であると考えています。

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