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設計を担当
マンションリノベーションでまず考えることは、「風通しを確保すること」と「部屋通しの繋がりを設けること」です。この二つが現在の日本のマンションに欠けていることだと思っています。この物件も同様にそのような問題を抱えていました。
築12年マンションのフルリノベーションです。メゾネット形式の住戸で延床が120平米ほどあり、既存は、下階が2LDK+納戸となっていて、部屋の中心に洗面と浴室など水回りが配置され、南北に空間を分けた形式でした。上階はもう一つの浴室と主寝室、そして納戸がありました。南側、北側共に眺望が良く、最初に現地を訪れたとき、この立地の良さをもっと享受できる住まいにしてあげたいと思いました。
クライアントのご要望は、お子さん達が巣立ったので、下階の水回りを縮小してLDKを少し広くすることと、収納を増やすこと、各設備を一新することでした。
既存の状況を詳細に調べた結果、下階の水回りの移動が可能とわかり、また、マンションの最上階なので上階の天井裏のスペースが大きいことも分かりました。
そこで、LDKを少しではなく大きく広げること、個室とLDK空間を繋げること、そして風通しを良くして環境負荷を減らすこと等を考えて計画しました。
具体的に下階では、水回りを縮小して移動し、廊下を無くしてLDKを大きく拡大しました。そして、元々2つあった個室の片方を一部LDK空間と繋がった書斎とし、既存では得られなかった南北双方向の窓がLDKから見えるようにしています。結果、南北の風の通り道が確保できています。
書斎は大きな引戸を閉めると個室にもなるようにし、もう一つの個室はゲストルームとして残しました。
上階は、広すぎた主寝室を少し縮小し、代わりに納戸を広くしています。納戸は天井裏を利用して高さ方向にも広げ、収納量を倍以上増やしました。
コスト調整のために、ソファー、ベッドなどの家具は、クライアントが保持していたお気に入りの物を再利用出来るように考え、スペース確保とそれに合う意匠の造作家具としています。
お子さん達が巣立ったので、下階の水回りを縮小してLDKを少し広くすることと、収納を増やすこと、各設備を一新することでした。
具体的に下階では、水回りを縮小して移動し、廊下を無くしてLDKを大きく拡大しました。そして、元々2つあった個室の片方を一部LDK空間と繋がった書斎とし、既存では得られなかった南北双方向の窓がLDKから見えるようにしています。結果、南北の風の通り道が確保できています。
上階は、広すぎた主寝室を少し縮小し、代わりに納戸を広くしています。納戸は天井裏を利用して高さ方向にも広げ、収納量を倍以上増やしました。
LDKがかなり広くなったことと、風通しが良くなったことを喜んでおられました。
収納量も増えて片付けが楽になったとの事です。