家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
設計、施工、監理を担当
難病である筋ジストロフィーで車椅子の生活をされている息子さまの進学を機に、被災地から東京へと引っ越しされたMさま。
当初は賃貸にて生活されていましたが、かなり不便が生じていたとのこと。駅近マンションの1階を中古で探してリノベーションすることを決意されました。
ご主人さまを交通事故で亡くされ、母一人、子一人の新たな生活が始まります。
電動車椅子でも行き来が楽にできるよう、55mmの段差を1/12の緩やかなスロープで解消。ユニットバスは1618サイズへとアップさせ、使いやすく。
廊下を兼ねた洗面スペースは、ロールスクリーンで間仕切りをすることで脱衣室にもなります。トイレは右からも左からもアクセスが可能になるよう3連の引き戸をつくり、変化の出る身体に対応。
息子さまの介護をされるお母さまのことを考えて、様々な工夫を施しました。
息子が「この家が大好き」と言ってくれてリノベーションをして本当に良かったと思いました。
キッチン→洗濯→物干(洗面)→片付け(WIC)の家事動線が楽です。
ひとり時間も楽しんでください!と個室のご提案をいただけて嬉しかったです。
介護に向き合うこれからの時代にオススメしたい間取りだと思いました。
使いやすさはもちろんですが、それだけでなく御家を大好きになってもらえるよう、心地よく過ごせる空間づくりをご提案しました。
寝室と繋がっており、その間はウッドブラインドで区切ることが可能です。W.I.Cやインターホンのニッチは柔らかな印象を与えるアール壁で施工。毎日の生活が楽しくなるようなアクセントとなっています。
元々の配置を活かしながら、リノベーション前よりスペースを確保することに成功したキッチン。LD側とは違う艶のあるブリックタイルを施して、油や水の汚れから守るだけでなくお手入れも簡単に。
緩やかなスロープで段差を解消した玄関の先にはホールがあり、洗面、トイレ、浴室、LDK、息子さまのお部屋に繋がっています。2台の大き目のハンドルを設置した引き戸は車椅子での出入りがしやすく、デスクの高さも使いやすいように合わせてお作りしました。
限られたスペースを有効活用できるよう、玄関からLDKを繋ぐ廊下を取り込み、廊下を兼ねた広い洗面スペースを作りました。ロールスクリーンを下げると脱衣所としても使用でき、トイレ、浴室、LDK、息子さまのお部屋が隣接する使いやすい間取りを叶えました。
息子さまが車椅子で使用しやすいよう広く空間を取ったトイレは、介護する側のお母さまの気分があがるデザインに仕上げました。下地を入れてあるので、手すりなども後からつけることが可能です。
スロープを施工することで車椅子でのスムーズな出入りを実現させた玄関。非常に緩やかな勾配なので、室内からスロープ、屋外から室内へ乗り上がる動作が楽に行えるようになりました。強靭性と防水機能のあるモールテックスを素材に使い、機能性もばっちりです。