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設計、監理、土地・物件探しを担当
神戸は大変住みやすい街と言える。北には山、南には海。南向きの高台は大変日当たりがよい。よって多くの住宅が建ちならぶ。
この宅地はすぐそばにまで森の緑が迫っている。これらを日々の暮らしに取込み、2階の屋根裏を使った開放的なリビングが特徴。2階は水周りとLDKの一室空間のみとし、構造体も現しとした。中央部にはロフトを設け、奥深くに光と風を導いている。また、高台の特性を活かしたその眺望も素晴らしい。
当初、相談があった際、新築、リノベーションの両方を検討しているとの事だった。
高台の物件が見つかり若いご夫妻と見学。
リノベーションを選択することに決まった。
元屋根裏だった部分に開口部を設け、光、風、景色を取り込みロフトを設置。築20年を超える家は屋根裏が使われていないケースが多い。瓦屋根の場合はある程度の勾配が必要となる。築年数の経った住宅は防水、屋根材の進歩もありそこまでの勾配を要しない現在より大きな屋根裏がある。
断熱材の性能が上がったことも屋根面一杯まで空間を使える大きな理由である。リノベーションにおいて屋根裏は宝の山なのだ。
ロフトからの眺めが素晴らしい。
大阪湾と神戸の夜景が一望できる。
屋根裏を生かせてよかった。
バルコニーもルーバで人目から隠れているが、風が通りリビングがとても開放的。
リノベーションは、既存の構造体をどう残し、どう見せるかが、腕の見せ所。
梁や束の扱いは、クライアント、現場と相談し決定した。ロフトからの光を、最大限に活かすため、全てにおいて「最小限」が原則。
キッチンはタフなステンレス製の壁付けとし、ダイニングとの間には、人工大理石のカウンターを造りつけた。この上で直接パン生地をこねるのだが、実際に頂いた手作りパンは、本当に美味しかった。
作曲が趣味の夫。「男前なキッチン」が好きな妻。夫妻に相応しい家に生まれ変わったと思っている。夏には、ロフトから眺める花火大会を楽しみにしているそうだ。
キッチン作業台天板は大理石。パン作りの時に役立つ。
大理石の天板
扉を閉めれば冷蔵庫も食品庫も隠せる。
目隠しのルーバーを備える
天井裏をロフトに。構造体の一部をアクセントに見せる
2014年の皆既月食の写真を送ってくださいました。