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設計、監理を担当
住宅部分は南側に建物が迫っていた。安定した光を確保する為、中庭を囲むプランとする。更に南の棟を低く抑えることで、直接の採光も期待出来る。
2階は寝室など、プライベートな空間を集めた。子供部屋は将来3部屋に区切れるようになっている。出来るだけ長い期間、3人の兄妹で遊んで欲しいとの願いから、現在はキャットウォークで繋がれている。
クライアントは神主。敷地は平安時代以前から続く神社の中。樹齢500年のモチノキを始め、多くの木が生い茂る。恵まれた環境の反面、暮らすという視点から見ると、鬱蒼という感もあった。
クライアントは家を出た時から神主となり、戻った時には父となる。中庭は神社と生活の中間領域であり、心が切り替わる装置としての役割も果す。境界の塀は高めに設定され、1階のリビング・ダイニング、和室の中庭に面する窓を開放しておけるという長所も生む。
境内は色々な方々が出入りする場所。
中庭が職住一体の空間を仕切る役割を果たし、また視線を遮ってくれるのが
とてもありがたい。
以前は窓を開けることもできなかったので解放感を感じる。
境内の中という特殊な環境。
多数の法規制をクリアする必要があった。
周囲になじむよう入念に打ち合わせを繰り返した。
この住宅は計画段階から竣工後の生活までテレビ撮影が入り、当時幼かった子供たちの仲睦まじい姿をお届けできた。
境内の中に暮らす。特殊と言えるかもしれないし、前時代の日本が残る環境と言えるかもしれない。桃、モクレン、ヤマブキ、クスノキ、モチノキなど等。年を通じて神社へ通うと、この国の四季による景色の違いを改めて知る事となる。
この春、中庭越しに見た桜はやはり美しかった。
中庭はルーバーで外からの視線を遮っており 常に開放的です。
冬はこたつ派というご家族。 小上がりの和室は腰掛にもなる。
クライアントは家を出た時から神主となり、戻った時には父となる。中庭は神社と生活の中間領域であり、心が切り替わる装置としての役割も果す。
子供部屋は将来3つに仕切る予定