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設計、施工を担当
二階建て木造戸建の一階部分をリノベーションした事例です。
一階はLDKと水廻りで贅沢に構成し、二階に個室や収納を集約。役割を明確にすることで、メイン空間を最大限広く、動線も合理的になりました。
リビングダイニングは隣接する和室と収納を取り込み、開放的な大空間に。フォーカルポイントとなっているのが対面式のキッチンです。もともと壁付L型だったキッチンを対面レイアウトにすることで、家族でキッチンに立てる広さを確保しました。
キッチン腰壁はマントルピースのように中央が凹んだユニークな形状。壁前にダイニングセットを配置することを想定し、省スペースとデザインの調和を図りました。モールテックスと木板で仕上げ、ナチュラルな質感に。キッチン上の下がり天井は、腰壁と同じ木で仕上げ、間接照明を設置。夜はこの間接照明だけで過ごすこともあるそう。
このキッチン腰壁や下がり天井に使用した木とモールテックスは、洗面廻りにも同じものを使用しています。コンセプトを統一することで、住まい全体にまとまりが生まれます。
キッチン移動によって生まれた奥の空間には、パントリーを設けました。入口はアール開口でかわいらしく目隠し。中は二面の可動棚をしつらえ、収納力抜群。調味料やストック品のほか、嵩張る季節家電も収容できます。キッチンとパントリーだけで6畳を超える贅沢な空間の使い方は、二階建て戸建物件ならではのメリットです。
既存を生かした部分もあります。二階は壁紙とトイレの交換のみで、床材も建具も既存利用。玄関まわりの収納も状態がよく、使い勝手のよいしつらえであったため、ダイノックシートで表面をリフレッシュして活用することに。
このように状態の良い、大事に住まわれた家であったことが、この物件を購入する決め手になりました。「複数の物件を内見しましたが、条件は良いけれど傾きがあって断念した物件もありました。ひかリノベでは購入前にそうした建築的なことも検討してくれるので、安心して購入に踏み切れました」とお施主様。戸建物件は管理費や修繕積立金がかからない一方、管理や修繕を居住者自身の手で担うことになります。10年後、20年後のリスクも考えて物件を選ぶことが大切です。