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広い敷地と緑豊かな環境、充実した住民コミュニティ、堅牢な建物構造。子育て世代を中心に、いま再び人気を集めている「団地」。築年数の古さから、価格が手頃になっていることもあり、リフォームに留まらない大規模なリノベーションを計画している方にとって魅力的な選択肢です。S様一家も、子育てに最適な環境と、こだわりを詰め込んだ最高の家づくりを求めて、「団地リノベ」を選択したひとり。
「もともと団地リノベがしたい! と意識していたわけではないんです。ただ自然の中で子どもを遊ばせてあげたいとか、建物がしっかりしているとか、あとは予算に合う物件……という条件で探していくうちに、この団地に辿り着いたっていう感じかな」
S様夫妻は1歳になる長男・Kくんの子育て真っ最中。
子どもの成長により良い環境を求め、自然が多いこと、スーパーや病院など日常生活に必要なものが近くに揃っていることの二点を「譲れない条件」として家探しをスタートしました。
一家はそれまで東北地方に住んでいたため、何度も都内に足を運んで物件見学に行くのは難しい状況でした。そのため家探しでは、S様が上京したタイミングでまとめて見学できるよう物件を手配。
「売主さんの都合もある中で、日程調整をするのは大変だったと思うので、担当コーディネーターさんには本当に感謝です。それに短時間で集中して見て回ったことで、それぞれのメリット・デメリットが分かりやすくなりました。決め手になったのは、窓の外に見える緑地の風景。都心のマンションにはない、のんびりした空気感に惹かれました」
広いLDKの中心にカウンターキッチンを配した大胆な間取りは、奥様たってのリクエスト。
「子どもが大きくなっても、部屋にこもってしまうことなく、家族が自然とリビングに集まるような家にしたいと思って。こんな家にしたい、という自分なりのイメージがすごく強くあったので、打ち合わせにスケッチを描いて持っていったんです」
広いLDKと寝室からなる1LDKの間取り。アイランドキッチンを中心に、ぐるりと家中を回遊できるつくりで、行き来がしやすいだけでなく、Kくんがどこで遊んでいても、キッチンから様子を見ることができます。
一方、アイランドキッチンで課題となりやすいのは収納問題です。リビングと一体の空間で、調理器具や調味料が目に入ると、家全体が片付かない印象に。収納量に合わせ、ワークトップ下と背面、二列のキャビネットをプランニングしました。
「持っている食器の量まで聞かれたときは驚きましたが、その結果、全部しまっても余裕のある状態に。今後子どもの成長に合わせて食器類も増えていくでしょうから、そこまで見込んでプランニングしていただけたんだ、と感動しました」
もともと押入れだった玄関わきのスペースは、土間を広げてシューズインクローゼットとして活用。壁面に棚板を設置して、家族全員の靴を収納できるだけでなく、Kくんの自転車も置くことができるよう設計しました。
「子どもの自転車は団地の駐輪場にも停められないし、置き場所に困っていたんです。玄関に置けば出し入れも簡単だし、家の中も汚れない。この自転車を卒業したら、棚板を調節してキャリーケースの収納にも使えるようにと、可動式にしていただきました。こういう細かい気遣いが、ひかリノベさんに頼んで良かったなって」
キッチンを中心にしたLDK。「食で家族がつながる間取りにしたい」という奥様のリクエストです。
キッチンを囲む腰壁はモルタル仕上げ。無垢材のカウンターや床とも以外な調和。
テレビスペース。壁の裏に配線を隠して、スッキリと。
団地の懐かしい雰囲気を生かして、一室は和室に。ただし、建具は洋風の引き戸、畳は縁無しタイプを用いて、現代風にアレンジ。
洗面台も木をしつらえ、ナチュラルテイストに。
棚からつなげた手洗器がポイント。柔らかな色の壁紙で空間を明るく。
靴だけでなく、かさばるゴルフバッグやキッズ用自転車も収納できる。