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設計、施工、監理を担当
シャビーな雰囲気がお好きな奥様と、インダストリアルなテイストがお好きなご主人。お二人の好みの違いもあり、当初は完成後のイメージが見えなかったというWさまご夫婦。
どちらか一方が我慢してしまうのではなく、お二人の希望をうまく融合させられないか……というのが、デザイン上の大きなテーマとなりました。
ベースはご主人のセンスを反映し、インダストリアルな雰囲気に。クロスなどの内装素材や建具は奥さまのセンスを反映し、淡いグレーやアイボリーで上品に仕上げ……
そして床や天井をほんのりと照らす間接照明によって、ラグジュアリーなムードをプラス。
「レンガ調のアクセントクロスや、ダメージ加工を施した古材風のフローリングは、ひかリノベさんからの提案でした。私たち夫婦と、ひかリノベチームの皆さん、全員で『こんなのはどうだろう?』とアイデアを出し合って、一つの世界観が出来ていったと思います」
「結婚を機に、二人のこれからの暮らしについて――子どもが欲しいね、そしたら家族で出かけるために車を買いたいね、といったことを話し合う中で、マイホーム購入を考えるようになりました」というW様。
物件選びの基準となったのは、将来の子育てに適した環境でした。
この地域は保育園の待機児童ゼロ。マンションの近くに保育園と幼稚園があり、広い公園、スーパーやコンビニと、日常生活に必要なものはすべて揃っています。
「当初の相談のときから、『家の中はリノベーションで変えられるけれど、外の環境は変えられないから、内覧ではそこをしっかり見極めましょう』と言われていたので、僕たちもそういう意識をもって物件選びに臨みました」
間取りを決める上でネックになったのは、トイレの配管。
LDKを広くとるため、トイレを移設する必要があり、その配管経路を確保するには床高を上げなくてはなりませんでした。
「トイレの位置を変えないという案もあったのですが、それだとリビングから直接トイレに繋がる間取りに……。それはどうしても抵抗があったので、なんとかいい方法がないかと再度プランを練ってもらったところ、設計の大宮さんが新たに提案してくれたのが、リビングをスキップフロアにするアイデアでした」
配管経路を確保するために必要なスペースは、リビングのちょうど半分程度。ひかリノベは、ここに段差を設けるプランを提案。奥に向かって天井高が高くなるので、床高を一部上げたといっても、圧迫感はありません。
さらに段差部分に間接照明を設置し、頭上からだけでなく、足下から立ち上がる光の効果で、部屋に立体感が生まれました。
「夜は、通常のダウンライトは基本的に点けず、ほとんど間接照明だけで過ごしています。眩しさを感じず、でも充分な明るさを確保できているのは、この足下からの灯りがあるおかげかな、と思います。段差もちょっと腰かけたり出来て、便利ですよ。僕は趣味でベースを弾くんですが、手入れをするとき等、重宝しています」
そんなW様夫妻、リノベーション工事中に待望の赤ちゃんを授かったことが判明しました。
「いつか子どもが出来たときのことを念頭におきながら、リノベーションプランも考えたので、この子とこの家で暮らすのがとても楽しみ。三人で暮らす日の来るのが、いまは待ち遠しい気持ちです」
現し天井やダメージ加工のフローリング、インダストリアルなマテリアルが、全体として上品にまとまっているのは、内装や建具をグレイッシュなカラーで仕上げたため。
スキップフロアによって、一段下がったリビング側の開放感がUP。水廻り移動のための設計だったが、デザイン上も良い効果がありました。
リビングの壁には、ご主人のベースを飾ってインテリアのアクセントに。スキップフロアに腰掛けて手入れや演奏しているそう。
料理中もコミュニケーションがとりやすい対面式キッチン。キッチンの床はタイルで変化をつけた。
ベッドルームにも間接照明をしつらえて、リラックスできる空間に。壁面には室内窓をしつらえ、空間のアクセントに。