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甲府盆地の外れに位置する建設地は夏暑く湿度が高い場所のため、建物の1階に広いピロティ空間を設けた高床式の構造を計画しました。これにより、湿気難く、周りの緑を利用して、空気が冷やされ住宅に涼しい風を取り入れやすくなりました。さらに1階のピロティは、子供の遊び場所や作業スペースとして利用できてとても便利。建物もまるで空に浮いたように見え、軽やかな印象を受ける住まいの外観となっています。
また、この形状は、住まい手と人との関係性によって各階の役割を明確に分けるという独特な構成を作り出しています。例えば1階は挨拶を交わすくらいの関係の人や外部の人、2階は両親や兄弟、親戚、親しい友人など近い関係の人、そして3階は家族専用のスペースとしています。そしてこの宙に浮いたような独特な形状は防犯上も有効に活用しています。
「住まいと電化」2001 7月号
「NewHOUSE」2001 1月号
東京電力ホームページ建築家の仕事「第4回」
第5回TEPCO快適住宅コンテスト「優秀賞」
高校時代の友人に、子供が小学校に上がる前に家を建ててくれと設計を依頼されました。風通しが良く湿気にくい。個性的でありながら、田舎の生活に合った間取り構成、そして、多くの友人と宴会のできる広いリビング、家族でバーベキューができる広い屋上庭園等、様々の夢の広がる家づくりでした。
細い鉄骨部材を軽やかに組み合わせた特殊な構造は基礎を小さくしたり、鉄骨量も通常の2/3程に少なくしたり、コストパフォーマンスに貢献しています。
南に全面に開いた窓は明るい光と快適な風が住まいを通り抜ける役割を果たしています。
2階中央には通り庭の機能を持たせて、リビングと二間続きの和室が配置されています。特に二間続きの和室は、2つに仕切ったり、大広間として使ったりもでき、フレキシブルな対応が可能です。現代的な住まいに日本の古き良き文化を取り入れた快適な空間作りとなってます。また、3階に設けられたバルコニー。芝生が敷かれ、家族だけでプライベートな時間を過ごせる庭として機能します。高めに設けられた囲いによって、プライバシーをきちんと確保。外部の視線を気にせず伸び伸びと屋外でくつろぐことが出来ます。土の入った本格的な屋上庭園は、断熱を兼ねており、特に夏場は涼しい風が3階の室内にも届けられて快適です。
今まで住んでいた借家は湿気が酷かったので、風の通りが良い家が第一の希望でした。
そのため、2階を玄関にしたのですが用のない人は来ないので防犯の上でも安心です。2階から外は見えませんからオープンにしてワンルーム感覚で使っています。コルクタイルの床は素足にとても気持ちよく、引っ越した時に足が暖かく感じ、驚いたことをよく覚えています。原さんとは同級生なので気兼ねなく家づくりを進められました。北側の窓からの眺めがよく、隣の果樹園の桃の花が咲く頃はとりわけ美しいですよ。
【ニューハウス2001.1月号より】
友人の家なので、竣工してから何回もお酒を飲みに行かせて頂きました。宿泊するたびに夏も冬もその快適さにびっくりします。
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)
(撮影:松本保)