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ある程度スペースの使い方が想定されている分譲地。そのプランを汲みながらも、ちょっとした工夫を取り入れることで、従来の分譲地に建つ家とは少し雰囲気の異なる景色が見える家になりました。
高校の同級生だったご夫妻が家を建てる際に、土地探しから依頼を受けました。それまでは賃貸住宅に住んでいらっしゃいましたが、お子様の成長に合わせ、広々としたLDKや家事が楽になるような動線、そして庭でお子様が遊べるような家を希望してみえました。
また、車で移動することが多いエリアのため、ご夫妻それぞれの車と来客用にもう1台駐車できるスペースがほしいという点も譲れない条件でした。
土地探しは難航していましたが、以前から購入を希望されていた分譲地の建築条件が外されたことで、購入できることに。
とは言え、ある程度スペースの使い方が想定された分譲地の中で、ご夫妻の希望をすべて実現することは簡単ではありませんでした。
そこで、あえて駐車場と庭を区別せず共存させるプランをご提案。一見すると”広々とした庭”という印象ですが、植栽を挟んで、車が3台駐車できるスペースになっています。普段は駐車場として使用していますが、お子様が遊ぶ際には、車を別の場所に移動させ、広々とした庭に。公園をイメージして造った庭は、似たようなレイアウトの家が並ぶ分譲地の中で、少しだけ違った表情を見せてくれます。
また、限られた住空間を最大限に広く感じられるよう、なるべく行き止まりを作らないことや、視覚的な”抜け”を意図的に作ることで、開放感を演出。
この家の主役ともいえるLDKの吹き抜けや、吹き抜けに面した2階の室内窓は、視界が遮られないため、実際の空間よりも広く感じられます。
生活動線については、階段を中心にLDKと水まわりを回遊できるプランに。動きやすく無駄のない動線は、共働きで仕事や育児に忙しいご夫妻が、なるべくストレスなく家の中を動けるように考えました。洗濯機からバルコニーまでも移動しやすい動線になっています。
お引渡し後、暮らしの様子を伺うと、庭にプールを出してお子様が遊んでいたり、杉の張られた壁をギャラリーのようにして、お子様の作品を飾っていたりと、楽しそうに住んでいるのが伝わってきたことがうれしかったです。
ご夫妻と共に土地をいくつか見に行き、その土地や周りの環境に合わせたプランを作成。そのプランも考慮しながら、土地の購入を検討されていました。
購入した土地も検討段階で模型も含めたプランを提案し、ご夫妻もそのプランを気に入られていたこともあり、購入してから着工まではスムーズでした。
上棟式の日に屋根の上に竹を飾り、近隣の人に対して餅投げをする風習があり、初めて餅投げに参加させてもらったことがとても印象に残っています。思いがけず多くの人が集まってくれて、驚きました。
高校の同級生ということもあり、人柄や好みはある程度把握できていましたが、ヒアリングを丁寧にしたことでやりたいことがクリアになり、満足していただけるプランができたと思います。
区画がきっちりと決まっている分譲地。駐車場にカーポートを設置している家が多い中で、公園のような雰囲気のある庭を作りました。車を3台停められますが、お子様が遊ぶときには、車を移動させ、広々と使えます。
庭の植栽は、窓から枝ぶりが見え、道を挟んだ向かいに建つ家との目隠しになるように、職人さんと考えながら配置しました。また、駐車する際に車を停める位置を自然と分ける役目も持たせています。庭も含め、家全体のイメージを考えました。
ウッドデッキのテラスには洗濯物が干せるように物干し金具をつけています。腰高の壁を建てることで外からは洗濯物が見えないようにし、プライバシーを守りつつ、外観の美しさを乱さないように配慮しました。
玄関ドアまでは軒下を通り雨に濡れないようになっています。また、石畳を敷くことで、自然な雰囲気を出すとともに歩きやすいように配慮しました。つき当りには植栽を植えて目隠しに。
玄関を入って左手がLDKとつながる和室、廊下の先には水回りを配置し、階段室を中心に回遊できる動線になっています。廊下にも収納を用意していますが、一見しても収納とはわからないような仕上がりとしました。
吹き抜け&高窓で開放感溢れるリビング。高窓からは空を見上げることができ、気持ちの良い時間を過ごすことができます。掃き出し窓はすべて引き込めるようにし、バルコニーとの境目を曖昧にしました。外の開放感を家の中に取り込み、広がりのある空間に。
キッチンはお子様の様子を見ながら家事ができるよう、対面式を採用。リビングとつながり開放的なスペースです。収納棚の扉にはユニークな木の面材を使ってアクセントに。簡単な食事がとれるようカウンターも設置しました。
木のぬくもりにつつまれたリビングスペースは、「木が好き」というご夫妻の好みを反映させたもの。階段室の壁には杉を張りアクセントウォールにしました。奥の和室とは引き戸で仕切ることができるので、来客があった際には客室として使用できます。
吹き抜けに面した2階の廊下はオープンなフリースペースとしました。タモの一枚板を使用した贅沢なカウンターデスクを造作し、家族みんなが好きな時に使えるように。1階とも空間がつながっているので、家族の気配を感じつつ、一人の時間も楽しめます。
いつでも空が眺められるよう、人の往来を気にしなくてもいい場所に窓を設けました。吹き抜けにある高窓からは、様々な表情の空を楽しむことができます。1階の掃き出し窓も開放すれば、家の中と外がつながったような感覚に。
木製のフレームがやわらかな雰囲気の2階室内窓。窓を閉めると、ガラスに外の風景が写り、外が中にせまってくるような印象に。
窓を全て開け放てば、家中を気持ちよく風が通り抜けます。吹き抜けを挟んだ2階の各部屋は、窓を開ければつながった空間となり、コミュニケーションもとりやすく。
2階の室内窓は床から120センチの高さに設定。立つとむこうの部屋まで見通せますが、座ると姿が壁に隠れ、プライベートが保たれます。
木のぬくもりに包まれた室内。天井の化粧梁は細目の米松を使用しソリッドな印象に仕上げました。窓にむかって張ることで視覚的な広がりを感じます。 1階から2階までつながる階段室の壁は生の杉を採用。節目の多い杉の板は、様々な木種を使用する中でも一際存在感を放っています。
コーブ照明でくつろぎ感のある和室。お子様が座ったり、勉強したりできるように造作のカウンターを設置しました。引き戸をしめれば個室となり、プライベートな空間としても使うことができます。
陽が落ち、温かな光が街に灯ります。植栽にもライトを当てて、印象的なシーンに。軒下のブラケットライトは、バイクで通勤するご主人のために用意しました。