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のどかな住宅街に、のどかな素敵なお施主様。
このPIRICAは、お一人で営む美容院とそのご家族のお住まいです。
どこか可愛らしい、でも、どこか大人の雰囲気がある建物を目指しました。
美容院と住宅の間に、暖炉スペースがあります。その暖炉スペースがこののどかな建物の中心的要素となっています。扉の開閉により、昼は美容院に、夜は家族の為にこの暖炉スペースは役割を果たします。
もともとお付き合いのあったインテリアコーディネートさんの娘さん夫婦。現場のすぐ近くで美容院を営まれていたですが、子供が産まれるのをきっかけに新築で美容院兼お住まいを決意。そこからお声を掛けて頂きました。洗練された空間だけど、硬い感じだけでは無い家。特に強い要望は無かったのですが、センスのあるお二人なのでそれに応えるように設計をしてきました。
住宅とお店の中間に、外からも見える薪ストーブの小さなお部屋があります。その薪ストーブの部屋は、住宅とお店、両方に開け放つ事が出来る引き戸となっており、冬の薪ストーブの季節には、お店の営業している時は住宅側の引き戸を閉めて、また、お店が終わった夜はお店側を閉めてと、どちらも暖まる様にしています。お店がお休みの日には、両方の扉を開け放てば、広くつながった空間になるようになっています。
キッチンから庭を眺める事ができ、気持ちよく料理が出来ると。また、天井に木板を貼ったりと、落ち着いた雰囲気の空間になったとお喜びをいただいております。
ファースプランはもう少しお店が前面に出ていなかったのですが、初めは良い感じと喜んでいただき、基本設計も終盤の時にやっぱりお店を前面に押し出した方が良いのではとのご要望。急遽、設計を変更し、今のカタチになりました。途中での設計変更は正直、大変でしたが、お施主様の思い切った一言で、最終的には大正解の建物になったと確信しています。
“大人かわいい” と、テーマを自分なりにつくって設計を進めてきたのですが、その事をお施主様に共感して頂けたことが嬉しく思い、設計の軸になっていたと思います。お母様がインテリアコーディネートという事もあり、娘さんもそのセンスがとても良く、引っ越しした後のコーディネートされた空間がとても素敵で感動したのを覚えています。
住宅地の少し大きな道路に面した三角屋根の美容院。三角の屋根が印象でアイキャッチのあるお店としました。
三角屋根でお客様をお迎え。リラックスできる美容院にしました。
住宅部分の外観。北側の階段が暗くならないように、屋根を一部めくったように持ち上げ窓を。外観にかわいい印象を付けています。
家の中央の薪ストーブの扉を開け放ち、リビングと一体の大きな部屋に。
南側に大きな掃き出しの窓を設け、広がりのあるリビングに。床と天井のオーク色の木目が落ち着く雰囲気を醸し出しています。
白で光沢のあるモザイクタイルを洗面カウンターと壁とをアールで一体にし、流れる様なフォルムとしました。アールの優しい感じが、空間を和らげています。
住宅に併用された美容院。床のフローリングは、オーストリアの羊の飼育場で使われていた古材を使用しています。天井の三角屋根がそのまま表しとなっており、開放感の中でゆっくりと髪をカットしてもらえる様な空間にしました。
落ち着いたリビングと薪ストーブの部屋、続いては美容院とを一体にすることにより、扉を開け放つと、美容院を含む、家全体が薪ストーブで暖かに。
天井にラワン合板を貼り、落ち着いた雰囲気に。照明も多く取り付けるのではなく、まったりと寛げる明るさにしました。
庭と面したキッチンで、料理をしながら庭を眺めることが出来ます。子供が庭で遊ぶ姿も見れるので安心。
お店と住宅の中間にある薪ストーブがあるスペース。美容室とお店の両方を暖めることができます。
三角屋根のアイキャッチな外観。
何処か懐かしい雰囲気をもつ外観で、大人可愛い家としました。のどかな畑の前に佇むおウチです。