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旗竿敷地に計画した若い新婚夫妻のための住宅。南、西、北、三面を隣接家屋に囲われた土地故に内向きに閉じながらも隣接家屋の隙間に正方形のピクチャーウィンドーを開け放ち、周囲の環境を積極的に取り込む構成とした。正方形の平面から生み出された立方体はあらゆる配置計画と比較していく中で最も外壁効率に優れており、結果的に省エネ住宅計画のケーススタディとして最適解になった。外皮の断熱気密を徹底して行い、その上で一階天井と二階床の間にエアコン一台を仕込む全館空調により安定した室内気候を作り出している。
結婚を機に相続した土地に新築。細部に渡り妥協せず夫婦お二人の目と足で確認しながら素材、機器類を選定され、そのことを大変楽しんでおられた。
初めて本格的に取り組んだ省エネ住宅計画だったが、おそらく完成した姿を見てもどこが省エネ住宅なのか判らないと思われる。しかしながら空調設備機器類を始め余計なものがほぼ見えないことから結果としてインテリアのクオリティーがぐっと上がったことは注目のポイントとなる。
真夏と真冬1サイクル経過し、通年で安定した室内気候が実現できたこと、また、同時にランニングコストも抑えられていることに満足されている。
室内空間が大きくのびのびとしているのでインテリアを工夫する楽しみも。
通常通りの進め方だが、2〜3週間ピッチで夫婦揃って事務所にお越しいただき設計打ち合わせを進めた。
着工以降も通常通り週1〜2回の現場監理にかぶせて、月に1回の現場確認会を行った。
今回の設計依頼のきっかけとなったキッチン工事は別途としてショールームでの打ち合わせを数回行った。
造園工事もまた別途とし、以前私の現場を作庭した庭師に依頼。この土地にもともとあった枝垂れ梅の木を移植しシンボルツリーとした。移植は着工前に、その他は建築完成後に2〜3週間の工程を組んだ。
家具・照明・アートについてもショールームを案内してチョイスしていただき納品した。
施主自身が見つけてこられたイタリア、CEA社の美しい水栓が現場に納入された時のお二人揃って仲良く喜ぶ姿が印象的でした。