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設計を担当
2世帯住宅で農業のある暮らしの三日月の家。大きくなりがちな2世帯住宅ですが、限られた予算の中で何度も吟味し、無駄のないコンパクトな平面プランの中にたくさんの工夫を凝らしていくつかの落ち着く居場所を作り、プロポーションを整えながら建物の高さを出来るだけ抑え風景に馴染む佇まいとしました。親世帯・子世帯それぞれのプライベート空間を確保しつつ、回遊性のある水回りスペースや吹抜けのあるゆったりとしたリビングなどメリハリのある空間づくりで住まいの質を保っています。コストを抑えるという事はポジティブな手法でもあるととらえ、上手に既製品なども採用しコストダウンしながら、ここぞというところをこだわってオリジナリティあふれる空間を実現しています。田園風景を眺められるキッチン脇の出窓、レトロな雰囲気のブラケット照明やサブウェイタイル張りの洗面室、白と落ち着いた木目を基調とした中にモルタル調のグレイッシュなカラーをアクセントにセンスある空間づくりを目指しています。
代表の宮崎洋くんとは高校の同級生で、同窓会で建築士になったと聞き、実家を建て直す際は是非話を聞いてみようと思っていたので、家族でスタジオの方へお邪魔させて頂きました。家を建てる上で、両親が農業に従事していること、両親と同居ということ以外は、夫婦ともにあまり強いこだわりが無く、ほとんどお任せという状態だったんですが、生活する上での快適さや配慮が数多く詰まったデザインを、限られた予算内で提案してくれました。
家族が多くても圧迫感のないリビング、おしゃれで実用性を伴った洗面所、動線を考慮した水回りの配置、キッチンは使い易さと沢山の収納があります。また、実家から見えていた風景や、もともとあった庭の木々が、新しい景色として生まれ変わりました。
両親、妻、子ども全員が日々快適に過ごすことが出来ています。ありがとうございました。
田園風景に馴染むシンプルな家型の2世帯住宅。息子さん家族が、実家の敷地の空きスペースにご両親と同居する家を新築しました。玄関回りには元あった庭木や石を移植し、枕木などもプラスして懐かしさも感じながらも新しいお家に似合うおしゃれなお庭が出来ました。
全景~切妻屋根の家型のファサード部分と軒のないシンプルな2階部分。高さを出来るだけ抑えて田園風景に馴染む佇まいとしました。
敷地の東側にある田んぼの方からの眺め。建物脇の水路には、元々あったお庭の石で石積みの土手を作り地盤も補強。周りの景色に馴染む佇まいに。
2階子供部屋への黒いスケルトン階段がおしゃれなリビングダイニング。勾配天井の吹き抜けが程良い、家族が集まるゆとりの空間です。ハイサイドライトからの採光で適度な明るさを確保。直接ウッドデッキにも出られ、ソファやダイニングセットなどの家具にもこだわり、ご家族のお気に入りのスペースとなりました。
吹き抜けのあるリビングに対し、キッチン部分は天井高さを抑えて落ち着いた空間に。窓辺の長いワークデスクでは、ご主人が仕事をしたり子供たちが勉強をしたり本を読んだりと、シンプルな空間にいろんな居場所を作りました。キッチン横の出窓から田園風景を眺めると、時の経つのも忘れそう…
玄関近くに設けた親世帯の寝室(6畳)と仏間(4畳半)の続き間。用途に応じて壁の内部に収納できる太鼓張りの障子で仕切ることも可能。壁面には衣類のクローゼットや布団押入れ、座布団収納や飾り棚・お仏壇など、ご要望に応じて色んな収納スペースを設置しました。親世帯のプライベート空間として大活躍!グレーの和紙調クロスでシックな雰囲気に。
2階は引き戸で2つに仕切れるオープンな子供部屋。ブルーグリーンとグレーの黒板クロスで落書きのできる楽しいお部屋です。小屋裏空間を使った可愛い家型のおもちゃ収納は大工さんの粋な計らい。おもちゃを入れずに自分が入ってかくれんぼ(笑)
家族の多い2世帯住宅なので、二人で使える大きめ洗面ボウルをセレクト。レトロなデザインのブラケットライトと壁面の白いサブウェイタイルがお洒落な洗面室。他の家族の入浴時にも使えるよう脱衣室とは分けて独立した洗面室としました。
家型ファサードの夜景。レトロな看板灯の灯りがアクセントになり「帰りたいおうち」の情感あるやさしい雰囲気を演出。