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設計、監理を担当
建築家の自邸。建築家夫妻に、その両親、祖母、兄弟の多世帯に渡る住宅である。
各世帯の職業、生活リズムなどはすばてバラバラなため、それらを内包しつつ中庭を中心として囲んだレイアウト配置とした。
常時見学可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
両親も高齢となり、実家は旧くとても次の15年を過ごすことは困難に思えた。
建築家自身も新たな住処をどうするのか、考えた結果多世帯であつまって暮らすことを洗濯した。
世代も価値観も違う7人の意見を取りまとめるのが最も苦労した。
また、南北に細長い敷地のうち日当たりの良い南を両親側としたため、自分たち若夫婦の日照をどう確保するかに苦心した。
両親と子(孫)が楽しそうに交流しているのを見ると、これでなんとか親孝行ができたのではという思いがある。
プランにとにかく時間がかかった。
スタディを重ね、両親のヒアリング、高齢の祖母のこと、妻の趣味のお茶のこと等など検討することが通常の核家族世帯住宅に比べ遥かに多かった。
要望をなんとかまとめ、実施設計に入った後はスムーズに設計が進んだ。
自邸であることから、デザインや仕上げに関してはほぼ自分の好きを詰め込むことができた。
内装の一部は自主施工でペイントしたが、なるほどこれほど大変とは‥。とはいえ、自分達が一部でも施工も手がけることで、参加した感はこれほど高まるのだなと実感できた。
一般に高断熱住宅といわれるのは、断熱等性能等級4と言われる性能である。
今回の住宅では、等級4では未だ欧米レベルに達していないと危機感を感じた、民間の断熱材メーカーが策定した2020年に向けた高断熱住宅の規格、Heat20 G1をクリアしている。
建築家自邸のため、常時見学可能です。
JR岐阜駅、または西岐阜駅まで送迎可。
モルタル素地の外壁 木製窓 木曽石積み 植栽
南東から見る。 木曽石の石積みと、アプローチの関係性、北ブロックの子世帯と南ブロックの親世帯の関係性もわかりやすい。
アプローチ、最初の玄関。 格子戸 モルタル 葦天井
アプローチ玄関をくぐり、最初にたどりつくのは中庭。 中央のエゴノキを眺めながら、建物へ入る玄関へ進む。
最初の格子戸をくぐり抜けた先、アプローチ庭から見返し。 モルタルブロック敷きの床、ラフなモルタル壁に、真鍮の小ぶりなペンダント照明、天井は葦を貼った。
親世帯のリビングは一階に配置。 中庭を通じて、子世帯と交流する。
北側に位置する、子世帯の寝室。 外壁のモルタル壁がそのまま室内にも入り込んでいる。 床はブラックのPタイル、天井は構造現しのままとした。
親、子世帯共通の玄関。 アプローチ庭から引き戸にてアクセスする。 ウッドデッキでレベルを住宅床近くまで上げている。
親、子世帯共有の二階廊下。 壁はグレーにペイントした。 天井は構造現しのままに、ホワイトでペイント。
子世帯リビングは北にいちするため、二階に配置した。 壁は水性ペイント、天井はラワン合板による格天井。 北に大きく開口をとり、安定採光を確保した。 妻がお茶を習っているため、茶の間もしつらえた。
南の中庭に面した開口。 中庭を介して、親世帯の気配は常に感じることができるようにした。 両親と子(孫)が窓越しに手を振ったり、声をかけたりしているのを見るとうまく機能してくれていると感じる。 家具はデンマークで1960年代に作られたものを再生していただいた。
子世帯、北に面した開口。 子供の宿題や、持ち帰りの仕事などデスクワークを行うために3.6mの作業スペースを設けた。 リネンカーテン越しの柔らかな光は心地よい。