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設計、施工を担当
4世代6人が暮らす古民家の改修をお願いしました。
土間にあるキッチンが寒くて孤立しているので、LDKにしてまとまりのある空間にしたい。
トイレを増設したい。
土間は残して家族、親戚、ご近所さんの集いの場にしたい。その他老朽化している部分の補修など…
設計に入る前に「住んでいて困っている事」「こうしたい」という意見を家族1人1人から丁寧に聞き取りして、それを具体化した計画を提案してくれたので全員一致でASITISさんに決めました。
古民家なので工事中に出る問題にも柔軟に対応&知恵を出していただき解決してくれました。
住みながらの工事を希望しましたが、思っていた以上の出来上がりで大変満足しています。
築約200年の古民家です。 外壁は漆喰の塗り替えと縁側窓の交換を行っています。 裏に大きなケヤキの木を背負ってますので、葉っぱの目詰まり防止のため雨樋は元から付けていません。
こちらに見える外壁は、腰壁に大谷石とその上に木製ベベルサイディングで仕上げています。 大谷石は柔らかく素朴な表情があります。施主さん家族の大らかな空気感にぴったりで、住まい手に合った家になりました。
既存の通り土間の風合いは残したいとのご希望でしたので、そのまま活かしました。 大谷石の後ろはホール側と土間側の両面から使える収納となっています。ホール側はコート掛けにして土間側は下駄箱収納とし、ともに収納不足の悩みを解消しています。
既存タタキ土間上に木を直接敷くことはできないので、いったん水気に強い石、茨城県笠間市稲田御影石を使用しました。外国産でも御影石はありますが、目の詰まった繊細な質感は日本産の方が良いので、割高にはなりますが採用しました。 敷いた石の上にタモの蹴込板、タモの見切り、タモの框、タモの無垢フローリングで仕上げています。既存タタキ土間との調和も取れているのではないでしょうか。 愛は細部に宿るらしい(神ではないです)
昔、養蚕を営んでいたため、天井には竹が組まれています。 通り土間を中心に右側はLDKとなっており、キッチンに造作した小窓は土間とのつながりを持たせています。 壁には漆喰塗装を施し、基礎には大谷石貼りとしています。スッキリ見せるために、全体的に壁をふかして(下地の厚み調整)、大谷石と漆喰の壁面を揃えています。 既存の大きな梁が特徴的のため、それを活かすために梁型に合わせて壁を加工しています。
水屋箪笥の隣は配膳台となっていて、土間キッチンで調理したものをティースペース側に配膳するためのスペースになっています。黒い所は黒板塗装になっていて、お子さんが落書きして遊べるようにしています。
多様性のある土間 土間は色々な使い方ができます。来客の応接として利用したり、本を読んだり、お酒を飲みながら音楽を聞いたりと多様性があります。お施主さんは年に数回ソバ打ちをここで行うそうです。後日談として、完成後に今年の夏は家族でベンチに座って、アイスを食べたり楽しんでいらしゃいました。 お施主さんは農業も営んでいます。そのため、お昼は土足のまま食事できるスペースがあると便利で居間も汚れずに済みます。お施主さんご家族のライフスタイルに合った土間スペースとなりました。
土間ティースペースにある食器棚は明治時代の水屋箪笥をリペア。扉は栗の木で家具屋さんに造作してもらいました。ガラス戸越しに、これまで集めてきた陶器やガラスのコップが見えます。 水屋箪笥の隣は配膳台となっていて、土間キッチンで調理したものをティースペース側に配膳するためのスペースになっています。黒い所は黒板塗装になっていて、お子さんが落書きして遊べるようにしています。
土間ティースペースにある食器棚は明治時代の水屋箪笥をリペアしました。曾々おばあちゃんの嫁入り道具で持ってきた水屋箪笥だそうです。土間(ティースペース)側は、栗の木を使用して、新たに扉を製作。背面の土間キッチン側は既存の扉をそのまま使用し、開閉しづらかった扉を補修し、使いやすくしました。ガラス戸越しにこれまで集めてきた陶器やガラスのコップが見えます。
土間ティースペースにある食器棚は明治時代の水屋箪笥をリペアしました。扉は栗の木で家具屋さんに造作してもらい、ガラス戸越しにはこれまで集めてきた陶器やガラスのコップが見えます。
既存の柱や梁はケヤキを使用していましたので、バランスを考えて床は琥珀色のケヤキの無垢床としました。