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多摩川にほど近い2世帯住宅。施主の要望であるコートハウスありきで計画が始まりましたが、設計者としては、河川敷だった歴史やゲリラ豪雨を念頭に、完全閉鎖型の中庭ではなく、ガレージやアプローチ部分をつなげて雨水処理のしやすい形にすることを考えました。
1階世帯は、中庭を眺めながら調理のできるキッチンが特徴で、寝室とキッチンの行き来に中庭をショートカットできるデッキも用意しています。
2階世帯は、階高を抑えたガレージの上をリビングとし、そこから4段上がったところに、リビング以外の諸室を配置しています。そして中庭が家の中心にあるので、その周りをぐるりと一周できるようにしています。
外界とは一線を画した中庭を共有することで世帯同士の程よい距離感が生まれ、通行人に悪戯されることがない庭に自分たちの生活がはみ出して、きっと賑やかな2世帯ライフになるのであろうと想像します。
将来予想される周囲の環境から家族のプライバシーを守るという観点で建主が選んだのはコート(=中庭)ハウス形式 でした。
無理のないスキップフロアと、コートハウスだからできる回遊型動線の妙味。
新型コロナの影響は大きく、いつもより2か月以上設計期間が延びてしまいました。
屋根裏リビングの奥にアトリエのコーナー建具があり、横の白い壁を曲がると寝室エリアになる。
屋根裏リビングはアトリエでの作業が手狭になったときの 予備スペースのほか、多目的に使ってもらうスペースです。
シンプルな玄関。正面の3つの特記は、丸型フック。絵をかけても良し。帽子掛けにしても良し。
床から立ち上がる開口で、廊下が足元から明るくなるようにデザインしました。
中庭の景色が見ながら料理ができます。
パブリックである中庭とプライベートな居室の間にセミパブリックの廊下を持ってきました。
二世帯共有の仏間です。