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設計、施工、監理、プロデュース・コーディネート、インテリアを担当
このプロジェクトは、一般的な古屋付き土地を購入し、リフォームとリノベーションを通じて、築39年の木造住宅を現代の家族が快適に生活できる、古民家風のスタイリッシュな住まいへと変貌させた事例です。リフォーム費用は1,000万円までに抑え、総予算5,000万円以下で建売住宅と比較しても魅力的な価格設定を実現しました。このリノベーションは、エコで快適、かつ昭和のレトロな魅力を活かした住空間を創出することに重点を置きました。
まず、リフォームの重要なポイントとして、1階の天井を撤去し、木造の構造を露出させることで、開放的で広々とした空間を作り出しました。内部の壁の撤去も行い、より一層の抜け感を実現しました。新しく設ける壁には、伝統的な板倉工法を取り入れ、無垢の杉材を使用して自然素材の温もりを感じられる空間を創り出しました。また、柱や建具の再利用により、古民家風リフォームの魅力を最大限に引き出しました。これにより、古い木材の風合いが癒しの空間を生み出し、同時に環境への配慮も実現しました。
照明や設備選びにもこだわり、レトロなアイテムを選定することで、ビンテージ感あふれる空間を演出しました。リノベーションでは、家事動線を考慮した効率的な間取りを実現し、音の問題や冬の寒さ対策も独自の技術で解決しました。天井には39年前の構造材や電線が見え、昔の大工の技術やわびさびを感じられるようにしました。また、メンテナンス性にも配慮し、長期にわたって快適に生活できるように設計されています。内部の建具は最小限にし、のれんを使用することで、古民家風のアンティークな雰囲気を際立たせました。
このリノベーションプロジェクトは、築30年以上の資産価値が低い一般の木造住宅を、昭和・古民家風の魅力と現代の快適さを融合させることで、新たな価値を創造しました。エコで快適な生活空間として、また新しい家族の暮らし方を提案する事例として、リフォームとリノベーションの可能性を示しました。この事例は、リフォームやリノベーションを検討している多くの方々にとって、新しい住まいづくりのヒントとなることでしょう。