家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
設計、施工、監理、プロデュース・コーディネート、インテリアを担当
「マンションだけれど、グラフテクトのデュエを入れたい」という奥様の一言から始まったこのプロジェクトは、3LDKのマンションを2LDKに変更する大胆なリノベーションを行いました。リフォームを通じて、キッチンを囲んでいた従来の壁を撤去し、ドアをなくすことで、LDKの空間を広げ、洗練された住まいへと生まれ変わらせました。
奥様の「日本の照明は明るすぎて疲れる」というご意見を反映し、リノベーションでは照明にもこだわりました。照度計を使用して現在の照明レベルを測定し、最大350luxに抑えることで、陰影のある落ち着いた空間を作り出しました。この照明計画は、リノベーションの中でも特に注目すべきポイントで、住まいの雰囲気を大きく左右します。
リフォームのもう一つの重要なポイントは、洗面室への扉を引戸に変更することでした。これにより、空間の利用効率が大幅に向上し、LDKがより開放的で快適な場所へと変貌しました。ご夫婦が多忙な生活を送る中、自宅でリラックスし、心をリセットできる空間を作ることがこのリノベーションの目的でした。そのため、カラースキームにはモノトーンカラーを採用し、シンプルで洗練されたデザインを実現しました。リフォームは単に空間の変更ではなく、住む人の心の安らぎをもたらす手段でもあるのです。
リフォームでは収納面にも注目しました。モダンインテリアを取り入れつつ、生活感を感じさせないために、リビングにはクローゼットを新設し、掃除機やルーター、モデムなどの電気機器を収納し、配線を目立たないようにする工夫を凝らしました。収納スペースは、お手持ちのアイテムにぴったり合うよう可動棚で設計されており、使い勝手が大幅に向上しています。また、キッチンの収納もリノベーションにより、通常の2列型キッチンの約1.5倍の容量を実現しました。これにより、スッキリとしたモダンな印象をキープしつつ、十分な収納スペースを確保することができました。
空間の最適化、照明の調整、収納スペースの拡大など、細部にわたる配慮が施されたこのプロジェクトは、住む人のライフスタイルに合わせた最高のリフォームとリノベーションの成功例と言えるでしょう。