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設計、施工、プロデュース・コーディネート、インテリア、エクステリア(庭・外構)、土地・物件探しを担当
築28年の物件をリノベーションし、施主様が求めるデザイン性、機能性、こだわりを詰め込んだ住空間です。
最寄駅から徒歩5分と好立地でありながらも、都心へのアクセスも良い生活便利な立地条件。毎日を特別なものにするための、理想的な住まいが完成しました。
築28年のマンションに新築当初からお住まいだった施主様。50代半ば、終の住処になることも想定し、とことんこだわってフルリノベーションされました。何件もメーカーやショールームをめぐってようやく見つけた朴木(ほうのき)のフローリングをはじめ、「ちょっと違う」をテーマに、間取り、素材、設備など妥協のないオリジナルなお住まいが完成しました。
元々2LDKだった間取りを、回遊性の高いワンルームに改装しました。天井とニッチの壁面には、光の当たり方によって見え方が変化するFarrow & Ballの塗料を使用しました。この塗料は職人の塗装技術と相まって、空間に深みと生命を吹き込んでいます。
キッチンは岐阜の「F-FURNITURE 藤岡木工所」でフルオーダー製作されたⅡ型キッチンです。面材には北海道大雪山産のナラの突板を採用し、暖かみのある雰囲気を演出しました。ワークトップには5mm厚のステンレス無垢材を使用し、洗練されたシャープな印象を与えています。壁のタイルは縦芋目地貼りにしており、天井の低さを視覚的にカバーしています。キッチンから洗面所にかけての水回りの床は、玄関の床と同じタイルを使用して統一感を出しています。ペンダント照明には、「NEW LIGHT POTTERY」のSolaris / 200を選択し、空間にアクセントを加えています。
新築の頃から住み続けているこの家には、深い愛着を感じています。それだけに、初めてのリノベーションへの期待は大きく、完成した瞬間の感動は言葉では表せないほどでした。期待をはるかに超える美しい空間が目の前に広がっていました。今では、リノベーションされたキッチンで、好きな料理を作る時間が私の大きな喜びになっています。
『絶対に妥協しない』お施主様と初めて会った時に、プランナーと握り合って、打ち合わせがスタートしました。15回以上の打ち合わせを経て、特にキッチンに関しては、10社以上のショールームを巡り、比較検討を重ねました。
今でも、お施主様のご自宅に訪問させて頂き、コーヒーを飲む時間が私たちにとっても大きな財産になっています。
工事が始まった後、デザインに関して気になる点が浮上しました。これは、何度もサンプルやショールームを見て慎重に選んだ部分でしたが、実際の工事が進むにつれて懸念が生じたのです。しかし、私たちは『妥協しない』という初めの約束を胸に、一度工事を停止しました。納得がいくまで何度も話し合いを重ね、その後で工事を再開しました。
確かにプロセスには山も谷もありましたが、振り返るとそれが全て楽しい時間に変わりました。この経験は、最終的な結果だけでなく、過程そのものも大切にすることの重要性を教えてくれました。
元々2LDKだった間取りを回遊性の高いワンルームにしました。天井はニッチの壁面と同じFarrow & Ball を使用しました。光によって見え方が変化するFarrow & Ball は職人の塗装技術と相まって空間に命を吹き込んでいます。
岐阜のキッチン工房(F-FURNITURE 藤岡木工所)で製作されたフルオーダーのⅡ型キッチン。面材には北海道大雪山のナラの突板を使用し温もりを。ワークトップは5mm厚のステンレス無垢材でシャープに。壁のタイルは縦芋目地貼りにし、天井の低さをカバーしました。キッチン〜洗面の水回りの床は玄関床と同じタイルで統一感を持たせました。ペンダント照明は、「NEW LIGHT POTTERY」のSolaris / 200。
ベッドスペースとリビングを仕切るのはドレスにも使用されるような生地に薄く金属膜をつける加工を施したもの。わずかな空気の動きにもやさしく揺れ、照明の光と共にやわらかな空間を創出しています。 ブラケット照明は「NEW LIGHT POTTERY」 のBullet wall/brass。
壁は全面水性メタリック塗料Moireを使用。便器は丸みを帯びたデザイン(TOTOネオレストRH-1)を選びました。ペーパーホルダーは大きすぎずスマホが置けるタイプ(カワジュンSC-457)に。間接照明がオートライトでふわっと点灯します。
朝、メイクをしながらテレビを見られるように格子窓をつけた洗面室。TOTOのクリスタルカウンターは透明感があり、ミナペルホネンの淡いブルーのタイルとの相性もよくお気に入りの場所となりました。収納のない薄型のミラーもスッキリとした印象を与えます。タッチレスハイネックスイング水栓は使い勝手◎。
玄関ホールの土間に設けたトイレは土足か専用スリッパで利用します。手洗いは個室の外に置き、フラミニアの白い手洗い鉢にサンワカンパニーの白い水栓を合わせました。 この家唯一のレバーハンドルは、WESTのAgahoシリーズ。手をかけた時の感触は抜群です。Agahoとは、ギリシャ語で「親しい人を迎える」などの意味があり、人を招いてもてなしたい施主様も喜ばれていました。
継ぎ目がないワークトップ一体型シンク。美しいフォルムの水栓はKWC社のZoe。足元の蹴りスイッチは、両手が塞がっていても遠くからでも、足を伸ばせば水が出るので重宝しているそうです。
スワッグやアートを飾るニッチには収納も兼ねたベンチを備えました。 壁は英国の水性塗料、Farrow & Ball を採用。懐の壁・天井には余った朴木のフローリングを活用しました。 写真の一番奥に見えるのは朴木の突板で造られた内扉。玄関ホールを一つの空間として完成させる立役者となっています。 壁付照明は奈良の照明ブランド、「NEW LIGHT POTTERY」のeight/eightです。
自慢の眺望をゆったり眺めるためのソファの位置を譲れず、テレビを観るのには不便な配置ですが、リノベーションでは「譲れないもの」を決めるのも大切。 夕焼けの美しさは格別だそうです。