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設計、施工、監理、プロデュース・コーディネート、土地・物件探しを担当
ホワイトをメインとした空間はシンプルで、家具やインテリアがきちんと主張する快適なお部屋です。
ブルーのドアはアクセントになり、印象的な空間を演出しています。
都心の駅から5分以内という難しい条件をクリアした希少物件。
中目黒駅から、代官山方向に向かう途中に、T様のマンションがあります。桜並木やイルミネーションで賑わう目黒川からも、ほど近く、駅までは徒歩5分という魅力あふれる立地に建つヴィンテージマンションです。20年近く、暮らしていた自由が丘の賃貸マンションの古さが気になるようになり、引っ越しを考えたことがお部屋探しのきっかけとのことで、当初は築浅の賃貸マンションでお探しだったそうです。
「実際に探してみると、駅から近い物件は家賃がとても高く、予算内で探すと駅からすごく遠いか、駅近だと狭い部屋しか見つけられなくて、途中から方針変更しました」(ご主人)。駅から近いことは絶対条件だったので、それを満たせる中古のリノベーション物件を探すことにしたそうです。
グローバルベイスのことは、以前から雑誌やインターネットでの情報収集でご存知だったとのこと。「施工例を見て気に入って、連絡しました」(奥様)渋谷に足を運んでいただき、いくつか物件も見ていただいたそうですが、なかなかピンとくるものに出会えなかったといいます。家探しをスタートしたのは1月。賃貸の更新が8月ということで、それまでに引っ越しまで完了しなければならず、少し焦り始めた頃に、こちらの物件が出てきました。「いろいろなリスクを考えて、資産価値の下がらない物件ということも意識しました。古くても立地が良くて、間取りが良ければ、将来的に人に貸したり、売却することもできると考えていました。こんな条件のいい物件は、もう出てこないと思ったので、少々予算オーバーでも、すぐに購入に踏み切れたのだと思います。」(ご主人)まさに運命的な出逢いでした。
一番のこだわりをお聞きすると「キッチンです。一般家庭になるようなシステムキッチンは絶対に嫌で、業務用に近いものを希望しました。オールステンレスのキッチンを見つけて、まずはこれをどこに配置するかということから、部屋づくりをスタートしました」(奥様)。水回りや換気扇の配管なども考慮しながら、キッチンの位置を決め、そこからレイアウトを決めていったそうです。奥様がインテリア関係のお仕事をされていることもあり、基本イメージの間取り図をスケッチしていただき、設計担当と相談しながら、実際の間取りが決定しました。オールステンレスはお手入れが楽かと思いきや「実は汚れが目立つので、意外に手がかかります(笑)」(ご主人)とのことで、奥様は「前よりもマメに掃除をするようになりました(笑)」と話してくれました。
採用した間取りは機能的で、玄関ホールからリビングへは、通常のドアを経由していく以外にユーティリティルームから、キッチンを抜けて出入りができる回遊性を持たせたものになっています。「夫婦2人しかいないので、お風呂から直接ユーティリティルームに行って、着替えを済ませてしまうことがほとんどです。部屋に生活感のあるものを置くのが好きではないので、何でもユーティリティルームに置いてあります(笑)」(奥様)限られたスペースをなるべく有効利用できるように、さまざまな工夫を取り入れたのだそうです。
ヴィンテージマンションということで、築年数は気にならなかったのかをお聞きすると「管理体制もしっかりしていているので、まったく気になりませんね。24時間換気システムになっているので、窓を開けないでも常に新鮮な空気が取り込めるなど、昔のマンションですが、設備関係が充実していますし、管理の方が共用部のお掃除などもすごくマメにしてくれています」(ご主人)さらに「自分たちの好きな間取りにできるのは、リノベーションの魅力です。他にはない我が家だけの部屋づくりは、通常のマンションでは難しいですよね。でも、リノベーションならをかなえてくれます」(奥様)と、中古リノベーションの良さを語ってくださいました。
実は引き渡し後に、いくつかDIYをされているT様。最初から棚を付ける予定で、壁に補強を入れるなどのオーダーをされていたそうなのですが「後から自分たちでやった部分も多いのですが、想像以上に苦労した箇所もあって、最初からお願いすれば良かったと後悔しました(笑) 予算の関係もあるでしょうが、作り付けの棚などは、できる限りプロに任せた方がいいですよ」(ご主人)と、経験者ならではのアドバイスもいただきました。
7月に引っ越してから、家具や照明など、すべてこだわりを持って探し、前の家から持ってきたものはほとんどないのだそうです。かわいいより、カッコいい部屋を目指して、どちらかというと武骨なイメージのインテリアを選んでいます。最初に購入を決めたのは、古木や金属を使った重厚なキャビネット。1点物にひとめぼれしたのだとか、「インダストリアルインテリアが似合う部屋にしたかったので、壁や床は白を基調に、あまり装飾的にせず、シンプルにしました。古木や無垢材を使った家具を置こうと思っていたので、床はフローリングにしないで、白っぽいタイルを選びました。外国の家のような雰囲気になりましたし、こちらは掃除も楽です(笑) 取り入れて良かった部分だと思います」(ご主人)また、アクセントカラーを意識したブルーのドアはご主人のチョイス。さらにカーテンに関してはプロフェッショナルという奥様、寝室との間仕切り、窓にかかったカーテンには麻の布を使っています。「ドレープもつけていないので、カーテンと言うよりは布ですよね(笑) でも、朝だとちょうどいい感じで光を取り込んでくれるので、暗くなりすぎないで、いいですよ」(奥様) 素材の長所を生かして、インテリアに取り込む。センスの良さが光るセレクトがあちこちに見られました。