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設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)、その他を担当
□ 大開口から八ヶ岳が一望できる週末の家|別荘
「蓼科に別荘を購入したんだけど、リノベーションしたいの」と、東京の方から連絡をいただきました。その翌週には大阪で打合せをし、蓼科の現場を見に行く日程が決まりました。到着してまず目にしたのは、標準的な窓から見える八ヶ岳のダイナミックな風景でした。そして、その外の風景をいかに内に取り入れてるのか。そこから構想が始まりました。
□ 内と外がつながり空気感や気配を感じる
ガラス扉を開ければ、もはや内と外の境界がなくなり空気感がつながります。新鮮な外の気配さえも室内に入りこみ、心と環境まで一体化するような開放感に満たされルことがこの家の大きな特徴です。
□ 八ヶ岳を望む絶景を大開口で楽しむ
この物件が建っていたのは、蓼科高原の別荘地でも最も高い場所で、八ヶ岳を望む絶景のポイントです。
週末住宅をリノベーションするにあた、内外の一体化が大きなテーマとなりました。もとの建物は標準的な築15年のロッジ風の別荘でしたが、ここのロケーションは素晴らしいので「この眺めのためだけにここに別荘を持った」というオーナー夫妻。まずこのダイナミックな風景を取り入れることを考え、八ヶ岳に面した壁をすべて取り払い、7mの大開口をつくることにしました。その大開口をつくるために補強し構造も強化しました。そこに木製の4枚の大きな引き戸を作り、大パノラマを演出して室内からも楽しめるように仕立て直したのです。
□ ウッドデッキを拡張して、浮遊感と開放感を味わう
さらに、室内と同じ床つづきのレッドシダーのウッドデッキを設けました。フロアレベルは変えずに、リビングとウッドデッキを連続させてることで、室内にいても眼下に広がる森に浮遊しているような感覚が生まれました。そして、ウッドデッキの先端側を2段下がったレベルにして手すりを設置。室内から手すりが見えないようにする意図もあります。
この風景の美しさを損なうものは何もなくするようにと、そのための工夫です。そしてもうひとつ、風景を楽しむために、ウッドデッキに露天風呂も設置。
そのおかげで、八ヶ岳を眺めながら湯気に包まれつつも、すべての日常から解放されるような至福の時が過ごせるような、魅力的な週末の家となりました。
□ 内と外を曖昧にしながら、心と環境を一体化
室内は仕切っていたすべて壁を取り払い、ワンルームのような間取りに変更。料理をつくっている間、目覚めた瞬間、広間でくつろいでいる時間、ここで過ごす間は常に八ヶ岳の風景を眺めることができるよう、プランを一新させました。洗面室と浴室もウッドデッキ側に位置を移動させることで明るく開放的なスペースへと。
ガラス扉を開け放ち、新鮮な空気感につつまれたリビングでのくつろぎは、もはや内と外の境界さえも曖昧となり、心と環境まで一体化するような開放感に満たされます。
「蓼科に別荘を購入したんだけど、リノベーションしたいの」と、東京の方から連絡をいただきました。その翌週には大阪で打合せをし、蓼科の現場を見に行く日程が決まりました。到着してまず目にしたのは、標準的な窓から見える八ヶ岳のダイナミックな風景でした。そして、その外の風景をいかに内に取り入れてるのか。そこから構想が始まりました。
非日常的な空間の別荘では、一般の住宅のように用途に合わせて空間を区切る必要はないと思います。
広間のひとつである28畳のLDKには、スパン7mにおよぶ大開口部が設けて、そのまま外のデッキへと続いているような感じです。
眺めをさまたげないため、開口部の中間にあった柱と壁は撤去し、4枚のガラス戸と4枚の雨戸をすべて片側に引き込めるようにしました。この広い間口を柱なしで保たせるために、梁には鉄骨を入れて補強してます。
またデッキ先端には階段状のベンチを設け、二段下がったところに手すりを設けて、室内から景色を遮るものが一切なくなる様にひと工夫しました。
蓼科高原の別荘地のなかでも、もっとも標高の高いエリアに位置する別荘で、デッキに立てば、左に八ヶ岳が手の届くかのような近さで望めです。正面やや遠目に見えるのは南アルプスだ。まさに山岳風景の大パノラマが展開される。「この眺めのためだけにここに別荘を持ったのです」とオーナーさん。
リノベーションでここまで開放的な別荘になるとは思われていなかったそうで、内と外が繋がった開放感をとても気に入ってられます。夏や季節の良い期間は、都会から離れてずっとこの週末の家でゆっくり過ごされます。
ご相談時には、施主さんからの希望の間取りを頂きました。浴室はデッキ側にと色々工夫されていましたので、それに沿ってプランニングをしていきました。
何よりも室内からの眺めを妨げる壁を取り去り、大開口を設けて開放的にデッキとひとつづきのスペースになる様に工夫を凝らしていきました。
蓼科では、夕暮れ時に霧がたちこめます。露天風呂の湯船の底にライトアップを設けたら、そのゆらぎでその上空では、まるでオーロラのようになりとても感激した時を覚えてます。
この現場に通っている時、真夏でしたがここについたらいつも空気感はひんやりとしていて、目前には何も遮るものもなくとても開放的な場所でしたので、ここに来ることがとても楽しく思えてました。原村が眼下に見渡せて、このような素晴らしいロケーションに出会えて幸いでした。
大開口から八ヶ岳が一望できる別荘
所 在 長野県茅野市蓼科高原-東急リゾート
家 族 構 成 夫婦2人
構 造 木造平屋建 一部鉄筋コンクリート造
敷 地 面 積 500坪
建 築 面 積 98.95m2 ( 建ペイ率19.7%)
延 床 面 積 98.95 m2 (容積率19.7%)
外部仕上げ 屋根/ガルバリウム鋼板 瓦棒葺き
外壁/杉板張り
デッキ/レッドシダー
露天風呂/側面:コンクリート打放し
浴槽:四国産青石貼り
内部仕上げ 玄関洋室/床:レッドシダー
壁:土、スサ入りプラスター木ゴテ
天井:杉板張り
居間・台所/床:レッドシダー
木の香る週末住宅|木造リノベーションで全面大開口を実現|八ヶ岳を臨む
内と外がつながり空気感あふれる家づくり 大開口からは八ヶ岳やアルプス山脈が一望、内と外とがつながる空気感はすみずみにいき渡る週末の家。 レッドシダーの床は、内と外の連続感を演出し、デッキとつながる風景を、リビングにに取り込む空気感漂う別荘です。 大開口の内外を 床板を同じレッドシダーで統一し、空間と自然のつながりを感じる事が出来るよう、ウッドデッキの先端を階段状に下げて、手スリが視界を邪魔しない工夫をしています。
木の香る週末住宅|木造のリノベーション 構造設計家の協力で大開口実現
木造のリノベーションでありながら、大開口を作るため、壁を取り去り上部を軽量鉄骨の梁で補強することで可能となりました。特殊構造のため、構造設計家の協力を得ました。
木の香る週末住宅|7mの大開口により 目の前に広がる蓼科の森
大開口で内外のスペースを一体化出来るように、特注レールでフラットとし、内部床板と外部ウッドデッキ材を、同じレッドシダーで統一させました。 木製ガラス戸は全て戸袋に収納でき、ウッドデッキの先端を階段状に下げ、手スリなどの視界の遮りをなくし、開放的にしています。
木の香る週末住宅|無垢板の天井と床のラインが奥行きを与え 白壁がアクセント
高低差のある敷地のため片流れ屋根にリノベーションしました。それにより空間全体の天井も連続感が生まれ、床と天井の無垢板のぬくもりに、漆喰の白壁でアクセントをつけ、和モダンな空間となりました。木製ガラス扉は、戸袋内に全て引き込み、完全に開放されます。白壁の開口部には、書斎の無垢板机と、四角の天然竹手摺が見えています。正面は、開放的なキッチン空間です。
木の香る週末住宅|蓼科の山々を見下ろすウッドデッキと露天風呂
居間、キッチン、エントランス空間、洗面トイレ、浴室、ウッドテラス、天然石の露天風呂、全ての空間から、蓼科の森、八ヶ岳はじめ日本アルプスの山々を見下ろすことが出来ます。ウッドデッキはレッドシダー材で内外統一し、床面が一体となっています。
木の香る週末住宅|蓼科の森へ繋がるウッドデッキに開いた洗面と浴室
木製ガラス引戸により開放された浴室と洗面エリア。外のウッドデッキと床が、特注フラットレールで一体となっています。床、壁は清潔感のある白いタイル使用。
外部ウッドデッキと繋がる居間空間。漆喰の白塗り壁の開口からは、書斎の机。
外部ウッドデッキと繋がる居間空間。漆喰の白塗り壁の開口からは、書斎の机。
できるだけ自然木を保護しながら、傾斜地であるため、基礎についてはしっかりとしたものを造りました。