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サーフィンを愛する夫婦の、2階やバルコニーから波の様子を観察することができる週末住宅。波の音もよく聴こえるそう。
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
サーファーのご夫婦2人が住む住宅です。
・2人なので小さい家が良い。そのために動線や通風、借景などの建築の計画をよく検討しないといけませんでした。
以前都市型の狭小住宅を考えてことがありますが意外と共通するアイデアがあるなあと感じています。
ご夫婦2人ともサーフィンの上級者でこれまではアパートを海近くに借りて毎週都内から通っていたそうです。将来的には移住したいことと海近で理想的な敷地を見つけたため家を建てることになったと聞いています。
東京から90km位離れた海の近くにこの家はあります。
これはサーフィンを愛する夫婦の小さな週末住宅です。
毎朝2階やバルコニーから波の様子を観察することができます。
まず最初に60m2の小さなシンプルな住宅を考えて、次に夫婦の生活に必要なスペースや部品(今回は土間やバルコニーや大きめの浴室や庇やパーゴラなど)を配置して(生やして)いくような考え方を採用しました。
この方法は他にも色々な家のタイプを想像できます。
広い敷地では、外部空間と内部空間を複雑に組み合わせることができます。
全室合計の換気量は最大480m3/hを確保しています。
この家の室内の空気を20分で全て入れ替えることができます。
この性能は一般的な住宅用換気扇を使って実現できます。
住人は2人なので数人の来客があっても問題はないと考えています。
空気の流れはなるだけ部屋ごとに換気ができるように配慮したつもりですが、もう少し研究が必要です。
世界を覆っている感染症はまだ終息していません。指針のはっきりしない中で施主さん施工者さんと私達で手探りで作った住宅です。
結果として、東京の様な市街地ではない、比較的広い敷地に風通しの良い小さな家を作るという考え方にたどり着きました。
2階から海の当日の状況がわかるので波に乗るかどうかを決めるのにとても良いとのことです。
波の音がよく聞こえるのでバルコニーでついのんびりしてしまうそうです。
1回目の緊急事態宣言が設計契約の直後からでした。打ち合わせはある段階から ZoomやLineやメールなどを使ってリモートで行いました。感染症拡大や建設費の高騰といったあまり経験したことのない状況の中でお施主さんとぼくと途中から施工者も巻き込んで仕事を進めていきました。
非常事態宣言の1回目はコストが合わないとかそれなりに大変だったのですが何か静かでゆっくりと時間が過ぎていくような気がしました。