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別荘地の最も奥まった東向き傾斜地に建つ2階建ての別荘です。
景観へのインパクトを抑えるため、道路からは平屋のように見せ、2階から入る計画となりました。
1階に降りていいくことで一般的には2階より暗く閉鎖的になりそうなところが逆に明るく開放的になるという心理的なギャップを強めるために2階の玄関にはそれほど明るさや眺望を持たておりません。
素材感に特に強い思いのある施主ということもあり、木材、石材、金属をベースに温かみがありながらもモダンですっきりとした印象になるよう計画しました。
木材を多用しながら、羽目板の目地と建具枠などを内外通して揃えていくことですっきりした印象になるように計画し、歩留まりも考慮して無駄なコストを抑えている。
1階をワンフロアまるごとLDKとし、間仕切りを最小限にするためにハイパービームを用いてスパンを飛ばしている。
軽井沢の工事期間の制限があったため着工までの期間が限られていて、非常に短い期間での設計となったが、過去積み上げてきたディテールの応用などでなんとか間に合った。
夏季休業期間前に造成と基礎を終わらせ、なんとか年内の竣工となった。
アプローチから見る南立面。右に向かっての傾斜地で左手に道路があり2階から入る。
東傾斜の土地に沿うように、森の中に建つ
ダイニングからリビング、南窓を見る。 デッキへの引き戸も隠し框とし景観に対するノイズを極力排除している。
キッチン前のピクチャーウィンドウは木製のすべり出し窓だが隠し框仕様としている。
カーポート越しのエントランス。 外壁は杉のルーバー。
窓ガラスに紅葉が映る
エントランス周りのスチール製ポーチは建物から跳ね出し、カーポートとオーバーラップしている。
ベイマツ羽目板の玄関ドアとスチール製ポーチの取り合い。
カーポートとスチールポーチの取り合い
玄関に入るとリビングに降りる階段と柔らかい光が入る北向きのピクチャーウィンドウが出迎える。 正面は個室だが壁と同じラワン羽目板の幅広な引き戸が扉の印象を薄めている。
玄関脇の手すりはスチールとオークによる製作
玄関から見るピクチャーウィンドウ。
ラワンの羽目板を用いた壁と引き戸の納まり。 羽目板の幅で割り付けて一体感を出している。
玄関框とフローリング、階段吹き抜けの納まり。 玄関框はタモ無垢材、フローリングはブラックチェリーの複合フローリングで木口は真鍮フラットバー。
階段板はタモの無垢材。 ノンスリップ部分で接合して継ぎ目を見えなくしている。
階段は蹴込み板、踏み板共にタモの無垢材。 ラワンの羽目板、スチールの手すり、真鍮の見切りなど様々な素材と組み合わせながらも、印象がまとまるように計画している。
階段手すりは踊場でスチールから大理石に切り替わる
階段下のピクチャーウィンドウは隠し框の全開口サッシで換気も可能。 左側の階段下は収納となっている。
階段下の収納扉は壁に馴染ませている。 階段裏の角はぶつかったときのことを考慮してR加工としている。
階段からリビングを見る。 階段前はリビングより400mm上げて少し落ち着いた空間としている。 奥に少し見えている窓が眺望への期待を促す。
天井高さを2.8mとし、景色を最大限取り込んだLDK。 天井はアガチス羽目板、床はブラックチェリーフローリング、壁は左官。
リビングから階段側を見返す。
ダイニングにはテラスと一体感をもたらす大きなピクチャーウィンドウ。 キッチンは天井を少し下げて機能性を優先している。
ダイニングからの景色
リビング・ダイニング全景
リビング西面は斜面になるため必要最小限の開口のみ設けている。 机上の壁面は天井と同じアガチスの羽目板。
西面の窓は複合サッシの既製サイズを採用しながらも枠で幅を調整し羽目板とピッチを合わせて造作の木製サッシのような印象にしている。
既成サッシの窓枠の納まり。 なるべく木以外の部分が見えないよう配慮している。
デッキから見るLDK。
アイランドとL型を組み合わせたオーダーキッチン。 壁は大判タイル。
デッキからの景色
デッキから南側を見る
バスルームの大きな窓は隠し框の全開口引き戸となっている。
バスルームの窓枠の納まり。 網戸も閉まるようになっている。
造作の洗面台
来客用のセカンドバスルーム
眺望の良い主寝室
来客用の和室。