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設計、施工、監理、土地・物件探しを担当
弊社が仲介した賃貸住宅にお住まいだったお二人
住み替えのためヴィンテージマンションを購入され、つながりのありました弊社にて改修のお手伝いをさせて頂きました。
元のお部屋は、玄関ホールがゆったりと計画された、ゆとりある3LDKの間取りでした。
角部屋につき南、東面の2方向から採光できる環境であり、その上、マンション自体が敷地に対してゆとりを持って建てられているため、贅沢な自然光が広がるお部屋でした。
一方で、大きな梁がお部屋を縦横にわたり、梁から床まで、低いところで1.8mと圧迫感を感じる要素もあり、自然光も梁によって遮られている状況でした。
キッチンは西側に配置され、LDKと一緒の空間でありながら、梁を跨いだ位置にある為、とても暗い場所となっていました。
そこで、リビングダイニングとキッチンの配置関係を見直し、調整することで、キッチンまで自然光がグラデーション状に行きわたる住まいとなりました。
また、梁せいが大きいため換気ダクトの配管経路が限られること、一部コンクリート壁が存在することで、水廻りや個室の配置関係が制約される状況での計画となりました。
住みかえ当初はお二人での暮らしですが、将来的なプランも考慮し、長大になっている面積を必要に応じ再分配。
さらに、お二人の在宅ワークスペースと十分な収納を確保できるようにプランしています。
納得のいくプランが決まるまで、何度も打合せを重ねました。
一般的には、リビングダイニングを「広く」確保したいと考えますが、場合によっては、「狭める」選択をすることで、豊かな空間になることもあるのだと感じました。
正面サッシ上の壁にエアコンを設け、吊り戸棚の後ろにエアコンの配管を隠ぺいしています。
リビングのダイニングにも大きな梁が掛かっているが、一端に曲線デザインを取り入れ、梁の存在感を軽減しました。
正面の円柱の場所には、当初間仕切り壁があり、TVの配線が上階から下階へ引き通してあり、その配線の隠ぺいのため造作しました。 猫の爪とぎ場としても使えるかも?と思っています。 TVは壁付け、配線を壁内に通し、TVボード内の機器と接続しています。
リビング一角、コージーコーナーを見る。 枕棚を設けてディスプレイコーナーとしいます。
ラタンのソファと、ドライフラワーがヴィンテージマンションの雰囲気とよく合っています。
キッチンの配置をLD側に寄せることで、自然光を感じられるキッチンとしました。ダイニングとの位置を近づけ生活動線にも配慮しました。
工事前は大きな梁の奥にキッチンが配置されていましたが、梁の手前(東側)に寄せることで、LDとの一体感も増しています。
キッチンはウッドワンのスイージーを採用しています。
シンクの正面壁にニッチ状の食器棚を造りました。日常的によく使う食器をこちらに収納しています。
キッチンの西側奥に小さなパントリーを配置しています。
東側の腰窓から自然光を取り入れ、キッチン奥のパントリーへ向かって明度を下げていきます。
キッチンの背面には造作したカップボードとランドリースペースを設けています。 カップボードはナラ突板と、天板は防水性のあるモールテックスで仕上げています。 洗濯機をキッチン隣接して置くことで、家事動線の短縮を図ると同時に、洗面脱衣所のデザイン性を向上しました。
カップボードの下には、ゴミ箱置き場、炊飯器のスライド収納、その他引出し収納を設けています。カウンターの奥行きが70cm近くあり、家電を置いても、その手前に作業スペースが余ります。 把手は真鍮の金物を採用しました。
レンジフードの配管は梁の下を通せないので、本体を梁の真下に設け、配管可能な位置に設置しています。キッチンを最大限LDに近づけ、かつ、設備配管にも配慮したレイアウトとしました。
洗面台中央部分の家具は、お客さんが所有していたキャビネットをリメイクして組込み、両サイドの収納はラワンランバーで造作しています。アンティーク調の家具がとてもマッチします。 ガラス面には、FLOSのデザイン照明を設置しました。
写真右側の引戸奥にトイレを配置しています。来客時のことも意識し、洗濯籠は壁上部、両開き戸の奥に置く想定としています。 洗面台の裏側はランドリースペースなので、上部の籠から洗濯物を入れられます。
正面はトイレ、右側は浴室の入口です。
右側の天井には大きな梁があるため、一般的なユニットバスが設置できない状況でしたので、ハーフユニットの浴室としました。国産のハーフユニットはサイズが限られますので、輸入製品を用いています。 ハーフユニットから上部の壁はタイル張り、天井は塗装仕上げです。
玄関ドアを開けると、アーチ型がレイヤー上に重なります。梁の圧迫感を軽減すると同時に、リズミカルなデザインを取り入れました。
比較的幅広のゆったりとした玄関のため、大き目な玄関収納を設けました。収納部分はメーカー品を採用し、カウンターをモールテックスで仕上げ、コストダウンを図りました。
ホールの突きあたり、寝室の手前に小さなコートクロークと収納棚を設けました。花粉などを極力持ち込まないよう、居室の手前で着脱できるよう配慮しました。
コートクロークに面して、小さな収納棚を設けています。スティック掃除機やちょっとしたディスプレイスペースとして活用しています。
大理石調シェードのブラケット照明
リビングダイニングへの入口を東側に向けることで、建具のガラスを通して廊下へ光が差し込みます。暗くなりがちな廊下の一工夫。 建具は既存の格子ガラス窓をリメイクして利用しています。
暮らしはじめは2人での生活のため、寝室を広めに確保し、ベッドとワークスペースを設けています。必要に応じて2室に分けられるよう、電気設備や空調にも配慮しています。
元々設置されていた枕棚をそのまま利用して、3枚扉のクローゼットを設けています。