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目黒駅からほど近いヴィンテージマンションの一室を料理教室、撮影用のアトリエとしても利用できるようにリノベーションしました。
玄関を入って生徒さんなどのコートを掛けられる廊下を抜け、左手にキッチン、右手に試食やミーティング用のスペース。元々小さなキッチンがあった奥の部屋はざっくりと使える大型シンクを設けたサブキッチンとしました。
当初は作業用のセンターテーブルも予定していましたが、使いながらベストのサイズを検討するという方針で造作は最小限に。主役となるキッチンは大型シンクを備えた製作のステンレスカウンターとガス台のみというシンプルな仕様。一般的なシステムキッチンに比べ、機能的には非常にシンプルながら日常の料理から教室や撮影時までベストの使い勝手にアレンジしやすい仕様となっています。
床はメンテナンスがしやすく、かつ雰囲気が出てコストも抑え
るということでフレキシブルボードのコーティング仕上げ。壁と天井は施主&友人による塗装仕上げです。西日が強いので、インナーサッシを設け、元のサッシとの間にはウッドブラインドを仕込みました。
物が入っていない状態だと非常にシンプルかつ無骨な雰囲気ですが、そこに加わる家具やキッチン道具等が映えるバックグラウンドとなっています。
シンプルな作りのキッチンは様々な使い方に対応できます。
可動間仕切りを閉めるとキッチンの様子が気にならなくなり、試食に集中できます。
モルタル壁に赤い鍋が映えます。
モルタル壁はあえて手仕事の跡が残るように仕上げました。
当初はパントリーとなる予定だったスペースですが、しばらくは雰囲気の良いチェストが置かれることになりました。
廊下は撮影機材が運びやすいように広めに取ってあり、コートを掛けてもゆったりと通れます。寒い時期には引戸を閉めれば玄関を開けても冷気が直接入りません。
廊下は撮影機材が運びやすいように広めに取ってあり、コートを掛けてもゆったりと通れます。寒い時期には引戸を閉めれば玄関を開けても冷気が直接入りません。
試食やミーティングに使うスペース。写真右手は大きな収納。正面も将来的に収納にできるように建具溝を付けてあります。窓はインナーサッシを付け、外側のサッシとの間にウッドブラインドを仕込んであります。
元々収納があったスペースを廊下にして、玄関から直接中が見えないようにしています。元のトイレ/ユニットバスの入り口は玄関側に変更したのでトイレの様子も気になりません。新しい収納部と廊下の間には可動間仕切りが仕込んであります。
サブキッチン内部。大きめの実験用シンクと棚で使い勝手の良いスペースに。スペースの割に窓が多いので明るく、密かに人気の空間になっています。
サブキッチンは元のタイルを活かし、窓にはアンティークの格子を嵌めこみ、元の吊戸は塗装しました。
グレーと白だけの背景はキッチン道具や家具の引き立て役になります。キッチンの下はフルオープンなのでフレキシブルに活用できます。