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設計、施工を担当
弊社のご近所にお住まいのお客様。愛犬のお散歩中、お声かけ頂き、リノベーションのお手伝いさせて頂くことになりました。
子育ても終えられ、現在のライフスタイルに合わせたお住まいをお考えでした。外国で生活されていたこともあるご夫婦と愛犬のため、この先も快適に暮らせるよう、提案させて頂きました。
洋室1と2は空室状態で、物置などとして。洋室3はご夫婦の寝室として使われていました。
当初、1階にトイレ、2階に浴室・洗面・キッチンがあり、3階部分には水廻りがありませんでした。
3階の寝室から簡単にアクセスできるサニタリーをご希望でしたので、給排水設備を増設しています。
2階を主要なスペースと位置づけ、リビング・ダイニング、キッチンのみを配置。
元のプランでは、洗面所とLDKの間に壁があり、どことなく暗い印象でしたが、洗面所、浴室のあったスペースにキッチンを移動の上、間仕切り壁を撤去。北側からの落ち着いた光を確保しました。
1階に洗面所・浴室・階段下のトイレを移設し、洋室1のスペースに集約。
また、既存の木構造を検証の上、間取り変更によって不足する耐力壁を必要に応じて追加しています。
温熱環境について1階が寒く、3階は夏になると熱が籠り、とても暑いとのことで、壁の断熱補強、3階天井裏の断熱材整備を行い、改善を図りました。
階段の方向をコの字型から、昇り降りしやすいよう、直階段に変更。 当初ダイニング側に向いていた、階段下り口をバルコニー側に向けることで、より明るい階段になりました。 キッチンは北側のスペースに合わせ、コの字型の広いキッチンをフルオーダーで製作。
キッチンを北側の洗面所・浴室のあったスペースに移動し、リビング・ダイニングを拡張しました。 床は淡いベージュ色のカーペット、居室の壁はクロス張りとしています。 2~3階の階段もカーペット張りとして上階まで続きます。階段両脇のささら板は壁に合わせ白く塗装。
キッチンがあった場所には、造り付けの収納ベンチを製作。座面を取り外すとベンチ内部が 収納となっています。後方の出窓部分から採光可能で、快適なダイニングとなりました。
コの字型に配置したキッチンの正面にシンク、調理スペースを配置。 窓を避けて大容量の吊戸棚を設置。扉の面材はグレイッシュなメラミン化粧合板仕上げ。 床はリビング・ダイニングとは切り分け、木目調ホワイト・グレー色のタイルを採用。
吊戸棚と下台の間に電子レンジ、ワインボトル収納を設けいています。 下台収納は、ごみ箱置場と引出収納。入隅の扉を開けると、内部はオープン収納となっています。
当初は、洋室2・3に付属のWICの間仕切りを撤去し、寝室側からアクセス可能なサニタリー空間に改装。 床から天井までの大きな建具でシームレスに繋がります。枠の見附も細く、スッキリとした印象になりました。
寝室から離れた場所にトイレ、手前側に洗面台、ドレッサーを配置。 正面には大きな鏡を設置し、トイレの正面には埋込み式のメディシンボックスを設置しています。
床はキッチンと同じ種類のタイルですが、浴室向けの滑りにくい表面仕上げのタイルを採用しました。 壁には、塩ビタイルを張っています。
入って左手に洗面台とトイレを配置。その間には、PS製の電気式タオルウォーマーを設置しました。 洗面台左の壁には、サニタリー2にも設置したメディシンボックス。
入って右側にはFONTE TRADINGの置き型バスタブ、L型に曲がったスペースにシャワールームを配置。 壁出しの混合水栓、手すりを設置して、安全性・快適性にも配慮しています。
基本的にはシャワーを使用するとのことで、シャワーは独立したスペースとしています。 壁は大理石調の大判タイル張り、床もグレイッシュなタイル張りとして、全体の調和を図りました。 オーバーヘッドシャワー、ハンドシャワーを設置。右側壁面にタイル張りのニッチ収納を設けました。 出入口はガラスの開き戸として、狭小スペースの圧迫感を軽減しています。
ホールはこの家で唯一のフローリング張りです。アッシュ材(タモ)に、ホワイトオイル塗装のフローリング。
直階段に変更した階段は、タモ集成材にて造作。こちらも全体の雰囲気と合わせ、ホワイトオイル塗装。 他にも、手すりや出窓のカウンター材に同じタモ材を採用。
当初、玄関、廊下、階段下にトイレが配置されていた場所に、玄関+SICを設けました。 折戸のラインと床のタイル目地を合わせています。