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設計、プロデュース・コーディネートを担当
一般的な3DKの団地一室のリノベーションです。南北に窓があることで風が抜け、さらに南側には竹林の借景が広がる環境の豊かな一室でした。この環境を最大限室内に取り込むため、小屋のような小さな部屋がプチプチと存在するワンルームの空間を計画しました。ワンルームの開放感を得るため、小屋部屋には建具が一切ありません。その代わり開口部や窓の向きをコントロールしてお互いの視線が合わないようになっています。そのため、気配は感じつつも視線は合わない心地よい家族間の距離が確保されます。
豊かな屋外環境を最大限室内へも取り入れることのできる空間、広くくつろげるLDKというご要望でした。
小屋のような部屋の素材は針葉樹合板を選定し、ラフでありながらも木のぬくもりを感じる素朴な雰囲気を持たせています。全体的に転用素材を用いたり塗料を工夫するなどしてカフェのような空間を目指しました。
南北の風の通り道があることでとても心地よく、期待していた借景にも癒されている。そしてとにかく広々としたワンルームなので友達がひっきりなしに訪れてくれたとコメントいただきました。
急ぎの案件でしたので、図面を主体に模型も使いつつ計画を進めました。打合せはメールなども駆使してイメージ共有を図り、施行中も現地で躯体の状況や選定した素材について説明をしながら、塗装DIYのレクチャーも指南しました。
塗装を全て施主自主塗装としたので全体で30万円ほど金額が浮きましたが、最初は不安に思っていたお施主さんがセミプロのように進化され、昼夜問わず塗装に精を出す姿が印象的でした。
南側のバルコニーに面しており、明るく開放的な空間です。奥に寝室、手前に約1.5帖のミニマム書斎の小屋が見えます。床の素材もモルタルの質感で土間のような設えになっています。
明るく開放的なリビングダイニングです。机とベンチシートは造作家具で設えています。少し囲われたベンチシートは包まれた感じで居心地が良いです。
リビングの床には足場板を採用し、キッチンの床にはセメント系の床材を採用しています。
約2帖分の収納です。小屋部屋と同じように計画することでインテリアとしてもアクセントになる壁になるよう設えています。
ワンルームの中に洗面と洗濯機を配置することで広々とした水周りを獲得しています。手前はライブラリースペースと書斎です。
ふたつある書斎のうち南側に面した約1.5帖程度のミニマム書斎です。借景である竹林を眺めながら過ごすため、畳敷きになっています。
造り付けの造作テーブルとベンチです。
ワンルームのリビングダイニングです。
玄関を開けると書斎の壁がアイストップとして出迎えます。右手は水周りと靴収納棚になっています。