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設計、施工を担当
住み始めて約10年のマンション。リノベーションのきっかけは、長男くんの「ひとり部屋がほしい」というご希望と、冬場の結露のストレスでした。次男くんが映画好きで、「映画館みたいな家をつくりたい」という話をされていたこともあり、映画会社である弊社(東京テアトル株式会社)のリノままへ来店することに。家族全員の過ごしやすさを最優先に考えた住まいづくりが始まりました。
◎お客様からのご要望
・冬の結露がストレス
・お子様のための個室が欲しい
・アウトドアが趣味なので道具のお手入れや収納を充実させたい
◎設計ポイント
・断熱、結露、防音対策
<二重サッシ(窓)>
外気をブロック、結露防止にも◎
浴室窓と勝手口は断熱ガラス(ペアスマート)に交換。
<遮音材>
キッチン壁、洗面所の壁、寝室の引き戸の中に使用。
生活音を伝わりにくくする、ご家族への音の配慮。
・子ども部屋
ふたりのお子様のための子ども部屋。
将来は、個室に仕切れるように、真ん中に下地を設置。
・玄関収納、洗面台、スロップシンク
納戸のスペース分を玄関側へ広げ、アウトドア用のクローゼットを。
玄関横に帰ってきてすぐ手洗いができる洗面台と、ランドリースペースに登山靴を洗うためのスロップシンクも設置。
奥様「リノベーション前は、子どもたちがこの家嫌だ…と言っていたのに、リノベーション後は、お家大好き!と言ってくれるようになりました。家族全員が快適に暮らせるようになったので、リノベーションして本当によかったなと思います。」
旦那様「在宅勤務でも仕事に集中して取り組めるようになりました。個室なので、趣味の音楽もこの部屋で楽しんでいます。ウォークインクローゼットは、服があることで防音対策にもなっていて、演奏にも適した環境です。」とお話ししてくださいました。
リビングダイニングは、ホームシアターに。プロジェクター付きの照明(アラジン)で、複雑な機材なしで、ホームシアターを実現できました。これからは、広くなったホームシアターリビングに、お友だちも呼んで映画鑑賞会ができる!と楽しみにされていました。奥様の嬉しいポイントとして、キッチン横に設置した室内窓のおかげで、料理中にスクリーンを観ることもできます。
ホームシアターになっている部屋は、家族みんなの寝室でもあります。お布団はロフトの下に収納できるようにしました。
夜にダイニングと寝室を仕切るのは、造作の引き戸。取っ手は好みのデザインを選んだ、完全オリジナルの引き戸です。この引き戸の中には、遮音材が仕込んであり、ダイニング・キッチン側の生活音が寝室へ伝わりにくくする効果があります。朝早くに水仕事をされる奥様の、ご家族への気遣いです。
他にも、キッチン壁、洗面所の壁にも遮音材を使用しており、生活音を室内に響かないようにする、ご家族への音の配慮がされています。
寝室のロフト上には本棚があり、ちょっとしたくつろぐスペースにもなっています。実はここが長男くんのお気に入りスポット。ロフトで宿題や読書をしています。次男くんもロフト下のスペースにおもちゃを持ち込んだりして、まるで子どもたちの基地のよう。
長男くんの「ひとり一人部屋がほしい」という言葉から始まったリノベーションですが、今はまだロフトに夢中。「ロフトを僕の部屋にする!」ととても気に入ってくれています。子ども部屋を個室として使う日はもう少し先になりそうです。
お客様がリノままにてお打ち合わせをスタートしたのは、ちょうどコロナが影響し始めた2020年4月頃。打ち合わせを進めていく中で、「旦那様がお仕事するためには、書斎が絶対に必要!」ということになり、当初予定していた、リビングのワークスペースと別に、個室の書斎を作るため、プランに手を加えていきました。
リビングのワークスペースは、お子様のお勉強や、家族のPC作業・プリンタースペース用。「特に小学1年生になったばかりの弟くんが、目の届くところで勉強や読書しているのは安心感があります。」
お母さんが家事をしながらでも、お子様と目を合わせて会話ができる配置になっています。また、窮屈だった、キッチンと背面の冷蔵庫側との幅も広げて、作業導線がとってもスムーズになりました。
もう一つは、在宅勤務の旦那様のために急遽つくった、個室の書斎。ウォークインクローゼットの一画に設置した作業スペースです。オンラインでホワイトボードを使った講義を配信するお仕事もあるということで、ホワイトボードを壁面につけるなど、集中してお仕事ができるスペースに特化して空間づくりをしていきました。
また、WICの入口は、当初アーチ型の壁で、フルオープンにする予定でしたが、それだと「お子様の声やお家の生活音が聞こえてきてしまう!」ということで、設計の最終段階で急遽アウトセット引戸をつけることに。開けていると当初のイメージ通り、アーチ型の壁。デザインと利便性を両立させて、より集中できる環境を作ることができました。
リノベーション前に、悩みの種だった冬場の窓の結露。
お手入れは大変だし、手入れが行き届かなかった場合はカビになってしまうなど、深刻な問題。
結露問題を解決したのは、二重窓。リノベーション後の冬は、「一滴も結露しなくて感動!」とお客様も驚きの効果。断熱効果もあるため、「羽毛布団を使わなくてもいいくらい、暖かい冬を過ごせました。」と、快適さをお話ししてくださいました。
玄関にはアウトドア用品を置くため、元納戸側(現ウォークインクローゼット)のスペースを借りて拡張しました。土間のようなアウトドアグッズ用のクローゼットと、シュークローゼット、水のボトルの収納スペースまで確保することができました。
ランドリースペースには登山靴洗うための、スロップシンクを。汚れものを気にせず洗えるシンクは、お子様がいる家庭には重宝しますね。
洗面台は、玄関入ってすぐの通路につくりました。床材は無垢のパーケットフローリングを採用。帰宅後すぐに手洗いできて、コロナ対策にも◎来客時にもスムーズに案内できます。普段の生活でも家族と、お風呂と歯磨きのタイミングが重なったときに、混雑することがないので快適にお使いいただけているとのことでした。