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『2001年宇宙の旅』のモノリスさながらに、リビングのど真ん中にそびえたつ「壁」。今回ご紹介するのは「壁」が主役の住まいです。
お施主様は元々版画や絵画が趣味。ご自宅に関してもアートさながらに「自分の思い描くように、自分の手でやってみたい」と常々考えていました。そう考えると何かと決まり事が多い新築はどこか窮屈。リノベーションやインテリアの雑誌を買い集め、「中古マンションを買ってリノベーションしたい」さらには「自分で、DIYで、できることはやってみたい」「とにかく壁を自分で塗ってみたい」と想いを膨らませていました。数あるリノベーション会社の中から「リノまま」を選んでいただいた理由は、ズバリ、「勘」。
リノベーションやDIYについてたくさん学んでいたお施主様は様々な会社の施工事例をたくさんご覧になっていました。個性的なリノベーションの事例をながめるうちに、なんとなく「私の感覚にあいそう」な雰囲気を感じとっていたのかもしれません。
当初のリノベーションプランは、リビング奥にウォークインクローゼットをつくってそこの建具を自分で塗ってみる、というもの。それでもいざやってみようとすると建具って値段が結構高い。コストの問題で泣く泣く断念することになりました。
「リノベーションって予算との兼ね合いでやりたかったことができないことも多い。だけど、当初思ってたものとは少し違っても必ず他の選択肢があります。こうやって取捨選択していくのが本当に楽しかった。」
リノベーション、インテリアといろんな情報があって知れば知るほどどうしても「頭でっかち」になってしまうもの。「完璧」だけを求めるのではなくそのときそのときで柔軟に考えていけばいい。多くのお施主様が予算の悩みにぶつかってきましたが、マンションリノベーターと一緒に「どうしようか?」って知恵を絞って考えるのもリノベーションの醍醐味なのです。
ウォークインクローゼットにするのが難しい、それではどうするか?どこの壁を塗ることにするか?
こんな悩みがすっきりと解決したのはマンションリノベーターが描いた1枚のスケッチから。「リビングのど真ん中に「壁」があるスケッチをみせてもらったとき、ピンときました。最初は壁の奥のスペースをウォークインクローゼットにするつもりだったんですけど、建具つけたり無理に空間を仕切ったりしなくてもよいんだな、と。発想の転換ができました。」
「塗壁に」「DIYに」「壁紙に」と、「壁」に見どころをつめこんだ住まい。実際に住んでみたら「「家にいていろいろやってみたい」という想いが強くなった、他にも家具作りとか自分でできることをやってみたい、リノベーションのことを考えてみたり作業したりする時間は本当に楽しいから「リノベ休暇」が欲しいんですよ!」と楽しそうに話すお施主様。
リノベーションだってDIYだって、最初に想い描いたそのまんまではなくても、必ず色んな選択肢があって、そこで工夫をこらすのも楽しいもの。ちょっとしたアイデアで後から何とでもなるのです。
「飽きたら違う色に塗り替えるかも」
リビングの真ん中の「壁」は、今までも、そしてこれからも、リノベーションの工夫や楽しさやちょっとした苦労がたくさんつまったシンボルとして、暮らしに寄りそっていくのでしょう。