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設計、施工、監理、土地・物件探しを担当
テーマは「飽きがこない部屋」。奥様はインテリアショップにお勤めで、「家具が好きだからこそ、どんな家具にも合う家を作りたかったんです。」と話します。そんな想いから完成したのは、アッシュトーンのモクとグレーの2色に分かれた床、そして漆喰の白壁で構成されたシンプルな空間でした。
最もこだわったのはキッチンは凹凸のあるモールディングの腰壁と人工大理石のカウンターという組み合わせをチョイス。キッチンとLDの段差は、物件購入時からのもので、S夫妻も気に入って活かすことにしたんだそう。既存の要素と新しく加えた要素がミックスされたただ1つのキッチンです。
シンプルに仕上げられたリビングとは対照的に華やかな洗面室。「清潔感のあるタイル張りの壁に、収納棚付の洗面台」のようなそんなセオリー通りの洗面室に仕上がる予定でしたが、タイルという固定概念を一度捨て、壁紙を貼るというアイデアを取り入れました。恵比寿にある輸入壁紙専門店の『WALPA(ワルパ)』でクロスに一目惚れしたという花柄のクロスは、ヴィンテージの鏡とも相性抜群です。
「僕の友達も妻の友達も、みんな口を揃えて『妻っぽい空間だね』って言うんです(笑)僕の要素はここだけ。」と、ご主人が即決で買ったというリビングのシンボルのような大きな照明を見上げながら話します。そんなS夫妻と打合せを重ねたデザイナーは2人の関係性について、「ご主人は奥様が迷った時にYES/NOの答えを出したり、奥様の背中を押す役割をされていました」と話します。仲睦まじい2人の関係性から流れる穏やかな空気は、奥様がこだわりを尽くしたこの空間をいっぱいに満たしていました。