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設計、施工、監理を担当
出会いはすみたい地所(不動産屋)からのご紹介でした。
すみたい地所と古今との中古リノベ再販コラボのオープンハウスに来ていただき、こんなリノベーションの仕方があるのかとそのまま古今にお声がけいただきました。
ただキレイにするだけではなく、古い物を活かしながらのリノベーションが映えるような年代の物件をすみたい地所に探してもらい、何件か物件を見て回り今回の物件に出会いました。
物件の内覧では、先住の住まい手さんの手がしっかりといきわたり、年式の割にとてもキレイな状態でした。
ただ、周辺の環境としては周囲を建物に囲まれ少し薄暗いような状態で、この問題を解決すればいい住まいになるポテンシャルを感じました。
内覧で物件調査を行いながら、どこの窓から光を採りこもうか、また、周囲の建物からの視線をどう遮るのかグルグルと頭の中で考えていたことを思い出します。
実際、プランニングは2階リビングの利点を生かしながら勾配天井や既存丸太梁を化粧として採用。窓を高めに設置し、視線を遮りながらの採光を意識しました。
内覧時に感じた薄暗さを少しでも消せるように、不必要な間仕切り壁の撤去や、欄間を駆使して隅々まで光が届くように出来たと思います。
玄関脇には6畳間1つを潰して作った大容量のシューズクローク&ウォークインクローゼット仕事柄お洋服が多い住まい手さんの服もしっかり収納出来るように設計しました。
先住の住まい手さんが丁寧に手を掛けてきた家が、新たな住まい手さんの生活スタイルへと変化し、丁寧に住まわれ育っていくことが楽しみです。
仕様
床:紀州杉15mm無垢フローリング
壁:クロス貼り
天井:クロス貼り / 栂羽目板張り
造作建具・造作キッチン:シナ突板
耐震等級3相当+制震ダンパー
造作キッチン、造作洗面台
栂羽目板を貼った天井で重心を低くし、勾配天井とのメリハリを付けました。
2階リビングの利点である勾配天井。 中古リノベの利点でもある丸太の構造梁をしっかり見せました。
シナの面材にタイル貼りの壁。 塗装は浸透性のウレタン塗料で仕上げてます。
キッチンと繋がるパントリースペースは間仕切りの高さを抑えて、空間の繋がりを考えました。
リビングの一角にワークコーナー
既存の出窓スペースを手洗いスペースとして再利用しました。
薄暗かった玄関ホール。 間仕切り壁を撤去するなどして、光が差し込むようにしました。
デッドスペースだった階段下。 ストリップ階段に変更してちょっとした物を飾れるように。
ファサード面には杉羽目板を貼ることと、目隠し用の木格子を付けました。