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施主は50代のご夫婦。
人生最後となるであろう棲家作りに
設計・一部施工管理として携わった住まい。
古屋が残る状態から周辺環境を観察出来たことから
屋内から見える景色や自然光と自然風の入り具合を
あらかじめ確認出来、新しい建物の窓の配置や
窓からの見え方を具体的に計画に盛り込むことができた。
内部仕様は、大人の落ち着きある品のある質感を大事にして
クラシック感が演出できる素材使い・色使いとした。
南側は全開放であるのと、少し東側に触れる方角も考慮し
日の出を夏は遮蔽、冬はしっかり屋内に導けるような奥行きに調整し
天窓を用いながら、上手く周辺環境に合わせた
内部環境が整理できたと手応えを感じている。
お引き渡しから、半年が過ぎた頃、最初の冬で住まいの断熱具合、冬の陽光の入り方や
薪ストーブの暖かさをしっかり感じれたようで一安心した。
施主から「どこに居ても、家に帰りたくなる」という
わたしたちにとって最大の褒め言葉を頂け、
心からの充足感を味わえた。
別荘の様な佇まいを思わせるお庭からLDKを望む。 外にも関わらず、庇が深いため雨すらも楽しめる贅沢な空間。
東側玄関正面全景。外壁にはレッドシダー、石、そとん壁と使用して、凹凸感を敢えて強調させている。
アプローチも贅沢な動線が確保でき、緩やかなカーブがゆっくりと家の中へと誘導する。
玄関ドアのFIXガラスの効果により、玄関~ポーチの片側壁面に施された石貼りが一体感のある広がりを感じさせる
玄関ホールからLDKを望む。ガラスFIXで開放感のある空間に。落ち着いた色みのチェリーの床材と腰板が高貴な印象を与える。
程良い高さの勾配天井に、レッドシダーの羽目板を貼ったLD空間。大きなお庭も面した約8mもある横長の空間にトップライトが表情をもたらす。 しっかりとした色みの家具もしっくりと空間に馴染む。
LDKと広いホールを挟んで設けた個室。出入り口には敢えて建具を設けずに珪藻土の風合いを活かしたアール形状に。
贅沢なスケールの階段は段板の厚みをしっかりとさせ、床には落ち着いた色合いのタイルを貼った。地窓からの光が効果的に雰囲気を和らげる。シャープなラインの鉄製の手摺りもポイントになる。
2階ホールは1FのLDKから繋がった天井が、程良い高さで落ち着いた空間を生み出している。安全性を考慮した、しっかりとしたデザインの杉材の手摺りも、この空間に見事に存在する。
寝室のテラスにはホテル並みのジャグジーを設けた。半屋外ながらもトップライトも有効
全面開口できる掃出しのサッシは、計6枚を左右に両引き戸で収納できる。軒の出のレッドシダー材と正面壁面の石貼りがテラスに表情を与える。
北側の天井にある階段上の天窓は、南側から入った風を、効率よく煙突効果で吸い上げる。 1Fにも階段を介して優しい光が落ちる。