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大屋根と3棟
敷地は滋賀県甲賀市、丘の上に建つ二世帯住宅です。見晴らしの良い南側を最大限取り込むため、東西方向に用途を分節した3棟を並べて計画し、それぞれの間に路地を挟み込み全てを独立した構成としました。そして、3棟の上に共通した一つの大屋根を架けました。東西南北全てに大きく軒を張り出した全長36.4mの大屋根は、下部の3棟をやさしく包み込みます。
3棟は、親世帯が暮らす「主屋」と、子世帯が暮らす「ハナレ1」、ゲスト用の「ハナレ2」とうい構成で、ひとつの大きな床の上にポンっと置かれたような振る舞いをしています。外周部の縁側、内部に入り込む路地、一部をセットバックさせることで生まれる広場、それぞれの外部が内部空間に大きな影響を与えます。
構造的には、棟木なしの登り梁形式を採用し、梁はベイマツ材、柱と建具はピーラー材で統一しました。
家のどこにいても木の温かみを感じることができる住まいです。