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設計、監理を担当
中庭に浮かぶバルコニーが家族をつなぐ二世帯住宅。
親世帯、子世帯とも、リビングを中庭に向かって開きました。
ひとつの中庭を2家族が共有するかたちにしたことで、同じ景色、同じ季節を感じながら、うれしさや楽しみがどちらの家族にもつながっていく家になりました。
その中庭にバルコニーと階段を配置し、ふたつのリビングは中庭経由で往来できるようにしました。
朝はお孫さんがバルコニーから降りてきて「おはよう」の挨拶をしてくれるそうです。
容積率が厳しい法規制の下、「それぞれ独立完結も出来る二世帯住宅」としての空間を設えることも一つの課題でしたが、容積緩和規定を活用してご希望を実現することが出来ました。その結果、スキップフロアの変化に富む空間、温熱環境の安定した地下室、たっぷり収納力の床下蔵など、むしろ魅力と利点のある住まいになりました。
地下は鉄筋コンクリート造、地上は木造、バルコニーは鉄骨造という各構造体を適材適所で採用した混構造の建築物です。
共働きの娘さん世帯との同居を希望されて、そのために住まいの建て替えをしようとご決断されました。
当初ハウスメーカーなどにも相談されたそうですが、容積率の条件が足かせとなり、必要な空間を確保できる提案が出てこなかったそうです。
そこで、やはり建築家に相談してみようと思い立ち、居アーキテクツに来て下さいました。
・今までは、ほどほどに近いとはいえ、別々のところにあった娘さん世帯との同居が実現したことで、二世帯のご家族にゆとりが生まれたそうです。完全独立した形の二世帯住宅ですが、お孫さんたちにとっては広い大きな一軒の家になっているようです。
・とても日当たりが良く快適な住まいになった
・シンボルツリーの足元の植栽や鉢植えや盆栽など、中庭を楽しんでいただいています
・広いバルコニーではプールを特設して2家族で楽しんでいただいています
・冬時期もとても暖かく快適
最初に親世帯のお施主様から生活の仕方などご要望をヒアリングして、新築6案、改築2案のプランニング提案をさせて頂きました。それを見ていただいた結果、改築はなくなり、新築で進めていくことになりました。また新築6案のうち、一番気に入っていただいたのが、中庭に浮かぶ広いバルコニーがある案でした。
この時点で設計を進めさせて頂く契約をさせていただいて、その後は親世帯のご夫妻、娘さんご夫妻と、それぞれに月2回程度ペースでじっくり打合せしながら設計を詰めていきました。
延床面積の上限が厳しかったため、地下室をつくることや、階間の収納蔵、小屋裏収納の容積緩和規定をフル活用して、ご希望の空間を作ることが出来ると確信できたときがポイントでした。2家族のお施主様も設計者である私自身も、そこからは安心して詳細を詰めていくことが出来ました。
リビングからは中庭が望め、燦燦と陽が注ぎます。多目的に使えるゆとり空間である広縁とはスキップフロアで繋がります。
容積率の上限が厳しい法規制の下、「それぞれ独立完結も出来る二世帯住宅」としての空間を設えることは一つの課題でしたが、容積緩和規定を活用してご希望を実現することが出来ました。 その結果、スキップフロアの変化に富む空間、温熱環境の安定した地下室、階間蔵など、むしろ魅力と利点のある住まいになりました。 地下は鉄筋コンクリート造、地上は木造、バルコニーは鉄骨造という各構造体を適材適所で採用した混構造の建築物です。
親世帯のリビングダイニングキッチンは、スキップフロア住宅の1階にあたる部分に配置。 中庭にある外階段・バルコニーを通じて、2階の子世帯リビングとつながっています。バルコニー越しに、二世帯間での会話が広がることもあります。 不思議な形のダイニングテールブルはL型ソファに合わせて製作しました。またキッチンカウンター部分はPCデスク兼リビング収納として製作、階段部分を使った引出し収納とTV台も造作家具として設計製作したものです。
リビングは間接照明も取り入れ、シーンに合わせて照明の使い方を選べます。 道路に面する窓は、横連続窓にして、視線を遮断しつつ解放感も失わないように計画。 テレビ台はスキップフロアやテラスに繋がる階段と一体的に造作家具として製作しました。
玄関ホールから階段を望む。 階段照明は、ダイヤモンドカットのLED電球をブラケットにして採用しました。光が星形に広がります。 階段スペースには、スリット窓を設けることで、日中は照明なしで十分な明るさが確保でき、隣のお庭の緑の借景も楽しめます。 左手に見えるのは、壁面いっぱいの玄関収納。沢山のくつ、それからコート掛けも備えています。扉は鏡付にして、お出かけ前の姿見になります。 右手に見えるのは、造作家具の玄関収納。土間側から傘と長靴、廊下側からスリッパを収納できるように造りました。
玄関から広縁へとつながる引違い戸。細い十字のデザインとし、フロストガラスを落とし込み製作しました。 玄関収納は、スリッパ、傘、長靴などを収納するために製作しました。(靴用の収納は別途、この写真の背面側に壁面いっぱいに創りました)
朝日の注ぐ広縁。通路のようであり実は家族みなのフリースペース。 ストレッチや筋トレ、お孫さんのゴーカートにも最適だったりするようです。 天井高さを抑えることで、奥行きを感じる空間です。 また先に広がる高天井のリビングに出たときに、より解放感を感じることができ空間の変化が楽しめます。
3畳ほどの畳コーナー。吉村障子は全開放にすることが出来て、開放するとゆったりした広縁(フリースペース)と一体空間になります。
一段高いスキップフロアの広縁側から、リビングとキッチンを望む。 回遊するように空間がつながり、実際の面積以上に広々と感じる空間。 リビングのダイニングテーブルも、ご希望に合わせて設計し製作したものです。
ピロティ部分には、子世帯の玄関アプローチと駐車スペース。 雨かかりの無い天井部分を木板張にして、温かみのある空間としています。
トップライトが印象的な2階廊下
子世帯の2階リビング。バルコニーと中庭を介して1階親世帯リビングとつながります。
ロフト用の階段 兼 ワークデスクとして、造作家具を製作しました。
2室に分けられるこども室。 スキップフロア住宅の最上階である2.5階に配置しました。
こども室へ半階上がる階段。 (スキップフロア住宅)
階間にある階間収納蔵。 天井高は低く、容積率緩和の対象となる。 駐車場上・こども室下にあたる部分に、階高をうまく節約して実現した収納スペースです。 階段でアクセスできるので、とても便利に活用していただいています。