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設計、監理を担当
築26年の鉄筋コンクリート造中古マンションをご購入して、こだわりぬいてリフォームし理想の住まいを実現した事例です。
既存のものは間仕切だけでなく、配管や配線といった設備類もすべてを取り払い、一から造りなおしたスケルトンリフォームです。
〇光と風が通り抜ける家に
〇水廻りと廊下にも光と風を
〇素材へのこだわり
〇適材適所のしっかり収納
というポイントを大切にして設計させていただきました。
その他に遮音性能、温熱環境についても、新築分譲マンションレベルまで向上させました。
【光と風が通り抜ける家】
間取りを造りなおす上で大切にしたことは、風と光が通り抜ける家であること。
オープンな間取りとし、様々な建具の工夫を採り入れて実現していきました。
間仕切りである引戸を開けると、家中にきもちよく風と光が通り抜けます。
【水廻りと廊下にも光と風】
マンションの水廻りや廊下には窓が取れないことが多く、閉鎖的で空気や光を感じられないスペースになりがちです。
吉野杉の家では、快適なきもちよい水廻りや玄関・廊下をつくることも目標にしました。
自然光を取り込むために、大きめのガラス戸、欄間にもガラス戸を採用。
空気の流れを調節できる様に、引戸、欄間戸、ガラリ戸の組合せを採用。
玄関は、ほの暗さの中にきらめくタイルを使って、陰影礼賛のしつらえで来客を迎える空間をつくりました。
【素材へのこだわり】
やわらかく足にやさしい吉野杉の床、呼吸する珪藻土の壁・天井を基本に、
こだわりのタイルを場所ごとにセレクトしました。
家具と建具はアッシュ材で統一し、床と同色に塗装して空間全体をまとめました。
【適材適所のしっかり収納】
家具・収納は基本的に造りつけとし、設計から行いました。
収納のポイントは、必要な場所に必要な収納があること。
そして収納品の使用頻度に合わせて優先順位をつけ、使いやすく取り出せること。
住まい方や持ち物のヒアリングをしながら、キッチンカウンター、キッチンボード(食器棚)、本棚、書斎机、テレビ台、電話台などを造作家具で作りました。
またクローゼットや押入なども、収納物に合わせて中の仕様を部屋ごとに設計しました。
最初にお話しをいただいたのが5月、そしてご入居希望が10月末ということで、お打ち合わせはお施主様のご都合のつく限り、週に1回程度のペースで進めました。
短い設計期間が心配でしたが、風と光を家中に通すプランニングについてはすぐに合意していただいたので、その後の収納計画、仕上げ素材の選定、建具の作り方、造作家具の作り方にじっくり時間を使うことが出来、細かい部分にまで納得のいく住まいをご提案させていただく事ができました。
お仕事をされている奥様なので、調理をしながらキッチンの中にいても、おしゃべりしながら宿題を見てあげられる。息子さんとの大切なコミュニケーションの場にもなる、宿題カウンターを造りたいというお話が上がり、収納式・跳ね上げ式の宿題カウンターを創らせていただきました。使わない時は、木パネルでデザインされたナチュラルな腰壁になります。
キッチンまわりは、グリーンのモザイクタイルとアッシュ材の家具や建具でまとめました。 床:無垢杉フローリング、壁天井:珪藻土左官塗・モザイクタイル、建具・家具:タモ(アッシュ)
キッチン背面は、収納式・跳上式のカウンターになっています。 調理をしながらキッチンの中にいても、おしゃべりしながら宿題を見てあげられる。息子さんとの大切なコミュニケーションの場にもなる、宿題カウンターです。 キッチンの壁面はグリーンのモザイクタイル。 同じタイルを使って、タイルと木をコンビネーションさせてテレビ台も作りました。 床:無垢杉フローリング、壁天井:珪藻土左官塗・モザイクタイル、建具・家具:タモ(アッシュ)
リビングからそのままオープンに繋がる畳コーナー。 木ルーバー天井としその中に照明を仕込み間接照明で落ち着いた空間としています。お仕事をする書斎を兼ねている空間なので、沢山の本を納める書棚、書斎机も造作で作り付けました。 窓際には1畳分のモザイクタイル床があります。梁より屋外側のこの空間は、インナーテラスでもあり、実は天井に可動物干しが備えてあります。 床:琉球畳、壁:珪藻土左官塗、天井:タモルーバー、家具:タモ(アッシュ)
子供室は、3枚連動引戸によりフルオープンでリビングと繋がります。 子供室には、衣類、おもちゃ、勉強道具、本やノートなど様々なものがあるので、収納部分には、引出、オープン可動棚、ハンガーパイプ、ベンチ式可動収納など、タイプの異なる収納スペースを作っています。 写真は、引出とオープン可動棚のある右側部分。 製作した建具は、ガラリ付きとして通気性を確保しています。 床:無垢杉フローリング、壁天井:珪藻土左官塗、建具:タモ(アッシュ)
子供室クローゼット左側。 上部にハンガーパイプ、その下にキャスター付きのベンチ収納を置いています。 ベンチ収納は、座面を上に開くと中におもちゃなどが収納できます。
キッチン収納。 タモ材を使ってキッチン収納を創りました。 木のルーバーやワゴン収納もお施主さんと話し合ったこだわりの産物です。
玄関と廊下にも光と風を。 マンションの水廻りや廊下には窓が取れないことが多く、閉鎖的で空気や光を感じられないスペースになりがちなところ。ガラス戸、欄間戸、ガラリ戸を活用して、光を風をめぐらせています。
玄関と廊下にも光と風を。 ガラス戸やガラリ戸、そして欄間開口をつかって、窓のない廊下や暗くなりがちな玄関へも光と風を回遊させました。 正面に見えるのは、玄関収納。ガラリ戸にして通気性を確保しています。 ゆらゆらとした煌きのあるデザインモザイクタイルを使って、ワンランク上の空間演出が実現できました。
壁面いっぱいの玄関収納。 靴はあまり高さがないものが多いので、棚ピッチをギリギリまで小さくし、収納できる足数を最大限にしました。 ガラリ戸にして、湿気がこもらないようにしています。
壁面いっぱいの玄関収納。 靴はあまり高さがないものが多いので、棚ピッチをギリギリまで小さくし、収納できる足数を最大限にしました。 ガラリ戸にして、湿気がこもらないようにしています。
大切にしたことは、風と光が通り抜ける家であること。 引戸を開けると、家中にきもちよく風と光が通り抜けます。 リビングに連なる、畳コーナーや子供室もフルオープンにすることが出来るので、解放感たっぷりのリビングです。
トイレの壁もタイル張。 木製カウンター・珪藻土壁と相性が良く、柔らかい印象の空間になりました。
素材にはこだわりました。 やわらかく足にやさしい3cm厚の吉野杉の無垢フローリング、 呼吸する珪藻土の壁・天井、 こだわりのタイルを場所ごとにセレクトして、 建具のガラスはチェカーガラスを採用しています。