家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
成人した3人兄弟と両親2人のための木造平屋。
南側に広い前庭、北側にはケヤキ並木が配された広大な敷地に対し、光と風を軸に しながらベストな配置とボリュームを考え、その中に、クライアントの生活様式(重 度のプライバシーを必要としない関係)や、将来的な可変性(単一世帯から二世帯化) を考慮したプランを落とし込んでいきました。
外部に対して折り上がって行く天井形状は、欄間からの通風・換気・採光が効果的に働いています。
夏季の暖気は天井に沿って欄間から効率的に排気される一方、冬季は欄間からの排気を閉じることによって、逆に暖気を対流させることが可能に。
同時に、天井高と同じぐらいの高さを持つ巨大な小屋裏の空間が断熱層の役割を果たす事で、快適な温熱環境を作り出しす構造になっています。
また、この菱形の屋根・天井ボリュームは、前庭や空へ意識が伸びるのを妨げないようにさりげなく視界から姿を消すことになります。こうして、意識せずとも外部環境が生活の中に取り込まれることで、庭と建物との連続性体感できる空間にしあがりました。
この特殊な屋根・天井はトラス構造です。通常の軸組工法では柱がなければ支えられないようなスパンを、このトラス屋根で架空させていることで、大空間が生まれ、外部から建物全体を見ると屋根と天井がひとつになって特徴ある外観になりました。
風の抜け方、庭園の見え方、光の差し込み方、林立する樹木とのバランス。 敷地に内在しているあらゆる要素の調和を検討した結果として菱形屋根のデザインが生まれた。
リビングの先に広がる庭園の緑をふんだんに取り込む天井までのガラス窓。
直角な面がひとつもないキュビズム的な空間を、正方形の琉球畳を式並べることで和モダンとしてまとめている。
外構の飛び石を玄関内部まで連続させている。 「この場所は風が気持ちよく抜けるのよ」と建主から教えてもらったこの場所に、その思い出の風を感じられるような通り抜け土間の玄関を配置している。
天井はフラットではなく、真ん中が一番下がったV字型になっている。 山の稜線を逆さまにしたかのようなこのラインは、ひとつながりの空間に陰影によるゆるやかな境界を作り出す。 天井面には一切の突起物をなくすため、照明はすべて四角切り取られた穴の中に配置している。
隣接するジュエリー工房のためのギャラリー空間を住宅の一部に組み込んでいる。
庭に埋め込まれた瓦は、建て替え前の古屋で使われていたもの。 コンクリートとガラスが交互に現れ、敷地の形状に合わせて折れ曲がる間取りを覆う大きな屋根。 全体として幾何学的な形状ではあるが、電球色の暖かみのある光と外構の瓦によって、眼前の日本庭園との調和をとっている。